【決定版】オマーン観光おすすめスポット16選!絶対行きたい観光地はココだ!

近年では中東のリゾート地として注目を集めているオマーン。

自然や昔ながらの生活がいまだ残るオマーンは、人々を惹きつけてやまない。そんなオマーンの観光情報をご紹介。

人気急上昇中の観光地オマーン

日本ではあまり知られていないが、最近になって観光客が増えているのがオマーン。2017年には年間の観光客が350万人を突破し、中東でも人気観光地イスラエルとほぼ同等になっている。

とりわけドイツ、フランス、イタリアといったヨーロッパからの観光客が多い。彼らのお目当は、オマーン独自の雄大な自然や郊外でいまだ残る伝統的な風景だ。

オマーン観光基本情報

日本からのアクセス

日本からの直行便は出ていないので、乗り継ぎが基本。乗り継ぎチケットを買うと時間がかかる上に高い。個人的にはドバイまでの航空券を買って、別途ドバイからオマーンへの航空券を買う方法がおすすめ。

オマーンへの格安航空券を探す

日本からドバイまではおよそ9時間。ドバイからは、フライドバイ、サラーム・エア、オマーン航空などが出ている。オマーン航空は快適でサービスもよい。ドバイからオマーンの首都マスカットまでは1時間。サラーラまでは約2時間。ドバイとマスカット間を行き来するバスもあるが、こちらは片道6~7時間ほどかかる。

ビザ

2018年3月からオンラインでのビザ取得が必要に。10日間有効の観光ビザは5リアル(約1,400円)。1ヶ月有効の観光ビザは20リアル(約5,700円)オンラインでのビザ取得方法はこちらの記事を参考に。

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オマーンの観光ビザ(e-VISA)を取得する方法

治安は大丈夫?

トルコや隣のUAEと同様に治安は良い。詳しくは別記事を参考に。
中東で数少ない安全な国!?実際に行って感じたオマーン治安事情

言語

公用語はアラビア語だが、インドやパキスタンからの出稼ぎ労働者も多く英語もよく通じる。標識はアラビア語と英語の両方で表示。かつて東アフリカのスワヒリ海岸を支配していた名残で、スワヒリ語を話すアフリカ系の人々もいる。

コンセント

オマーンのコンセントはBFタイプ。SONICERの変換プラグであれば、オマーンでも使えるし、日本でもスマホとKindleといったように複数のデバイスを同時に充電できるので便利。

通貨と物価

通貨はオマーンリアル(OMR)とバイザ。1,000バイザ=1リアル。クウェートに次いで3番目にドルに対しての価値が高い貨幣。1リアル=289円。

日用品は安いが、観光関連はかなり高い。1日ツアーであれば4WDとガイド兼運転手をつけて、60~80リアルほどが目安。1日で2万ほどふっとんでいく。なにせオマーンの観光地は、自然がメインでどこへ行くにも車が必要だ。レンタカーを借りれば安く済むが、ツアーを申し込むとなるとかなりの出費。

オマーンの物価と一人旅でかかった旅費まとめ

観光シーズンと服装

日中の気温が30度以下になり、涼しくなる11月から2月が観光シーズン。夏は40度近くになるので、とてもじゃないが観光には向いていない。

一方で東部のサラーラは7月から9月でも、観光が可能だ。オマーン北部とは違い、この地域には毎年モンスーンが吹く。7、8月大量の雨が降り、日中の気温も25〜30度近くなので過ごしやすい。

オマーンへ女一人旅。女性の服装マナーと気をつけるべきこと

オマーン観光のポイント

訪れる時期に要注意

オマーンは観光のオフとオンのシーズンの気温の差が激しい。5月から9月までの夏季は、気温が40度ほどにもなる。1,2月がベストシーズンで、気温は日中で20度前後。

移動は車が必須

オマーンは車社会。公共の交通機関も首都マスカット以外では、ほとんど発達していない。観光スポットは離れているし、オマーンの目玉であるダイナミックな岩山へ行くには、車が必要だ。よってレンタカーを借りるか、ツアーなどに参加するのが一般的な移動手段となる。

徹底的に自然を楽しむべし

オマーンで楽しむべきは、他では見られないようなダイナミックな自然。ウミガメやイルカウォッチングに加え、トレッキングなども人気。

観光スポットは都市間に散在

オマーンの観光スポットはいくつかの都市に点在している。1つずつの都市は半日か数時間ぐらいで見て回れる大きさなのだが、都市間の移動に時間(だいたい片道2~3時間)がかかることを念頭においておくとよいだろう。

オマーンに来たら外せない!神秘と迫力の自然スポット

オマーン随一の観光スポット、「ワディ・シャーブ」


Oman Tourismより引用

巨大な岩山に囲まれ、その下をエメラルド色の小川が流れている。周りはヤシの木や緑が生い茂っている。この光景を見て冒険心を掻き立てられない者などいないだろう。

この渓谷をひたすら歩いていくと最後には、水に入らないと進めない場所にたどり着く。顔だけを出しながら、狭い岩の間を奥へ進む。すると岩がぐるっと取り巻く空間の中に5メートルほどの滝が姿をあらわす。そこはまさに隠れた秘境。

スケールに圧倒。オマーンのグランドキャニオン

オマーン最高峰のジャベル・アフダル(緑の山という意味)にあるのが、アメリカのグランドキャニオンにも匹敵すると言われるオマーンのグランドキャニオン。人間をいとも簡単に吸い込んでしまいそうな壮大な岩山の峰に圧倒される。

その迫力は実際に対峙してみた者でないとわからないだろう。山のふもとからグランド・キャニオンを眺めるスポットまでは車で1時間半ほど。

グランドキャニオンを眺めながらハイキングができる「バルコニー・ウォーク」というコースもある。山頂のジャベル・シャムスをめざすなら、前日に麓のロッジに泊まる必要がある。山頂までは片道6時間はかかる道のりだ。

エメラルド色に輝く神秘のプール、「ビマ・シンクホール」

公園内の中に突如として現れるシンク・ホール。まるで隕石が落ちたように、ぽっかりと地面に穴が開いている。

初めて見たときはその美しさと見たこともないシンク・ホールに驚嘆したものである。しかも、美しいだけではなく、泳ぐこともできる。自然が作り出した神秘のプールだ。

ワディ・シャーブ&ビマ・シンクホールを巡る1日観光ツアー

自然の営みに感動!ウミガメの産卵を間近で観察


Oman Tourismより引用

オマーンのラス・アル・ジンは世界有数のウミガメの産卵地である。

ツアーに参加する前は、ウミガメの産卵かあ・・・と思っていた。しかし、ウミガメ母さんがわざわざ海からやってきて、卵を産み落としていき、再び海へ戻っていく姿を目の当たりにして、ずいぶんと苦労なすって子孫を残すんだなあ・・・とウミガメの後ろ姿に感動させられたものである。

ツアーの申し込みはウミガメ保護センターのサイトより。もしくは、ウミガメ鑑賞ツアーに参加するのもあり。

マスカットからボートでいける!ドルフィン・ウォッチングに大興奮


Oman Tourismより引用

オマーンで見られる動物は、ウミガメやラクダだけではない。なんとイルカも見れちゃうのだ。マスカット近くの港から船が出ているので、ツアーに申し込めば自然のイルカが泳いでいる姿をみることができる。

映像や写真でもよく見る光景なので、そんなにワクワクするもんじゃないっしょと思いきや、これがめちゃくちゃはしゃいでしまうのである。

イルカ・ウォッチング・ツアー

神秘の香りの発祥地。世界遺産の「乳香の土地」

古代エジプトでも使われたという「乳香」。「乳香」とは、木の樹液が固まった樹脂で、焚くとそれそれはもう神秘的な香りがするのである。古代の人々はその香りを「神の香り」とも呼んだ。

そんな乳香の木が植えられた保護公園「ワジ・ダウカ」や紀元前に乳香交易の場として使われた「ホール・ルーリ」など乳香交易に関する4箇所を含めた「乳香の土地」は、世界遺産に登録されている。乳香の土地は、オマーン東部のサラーラにある。

古代エジプト人も魅了した神秘の香り、「乳香」の秘密を探る

モンスーンシーズンはより神秘的に!ワディ・ダラバット

首都マスカットや湾岸の近隣諸国は、7~9月の夏になると気温40度にもなる。一方で東部のサラーラはモンスーンによりこの時期の雨量が高くなる。それに伴い、日中の気温も30度前後になり過ごしやすい。

雨が大量に降るので、山は緑にあふれる。砂漠のイメージが強いアラビア半島とは思えないような光景が広がる。そんなわけで、オマーン人だけでなく、サウジアラビアやUAEからも多くの人々が訪れるアラビア半島随一の避暑地となっている。

夢か現か・・・アラビア半島の桃源郷で見た幻想的世界

オマーンの文化と歴史に触れるおすすめスポット

イスラーム建築の美しさに圧倒。スルタン・カブース・グランド・モスク

スルタンカブースモスク

首都マスカットでイチオシの観光スポット。豪華絢爛なモスクは、アブダビのグランド・モスクにもひけをとらない。実際にアブダビのグランド・モスクができる前は、アラビア半島で一番大きなモスクであった。

通常であれば異教徒がモスクへ入ることはできないが、このモスクだけは金曜日を除く8時から11時まで観光客に開放されている。この壮麗なモスクを見ずにマスカットを去るのはもったいない。

アラビア半島随一の美しさ!?豪華絢爛なオマーンのグランドモスク

ローカルな雰囲気がたっぷりマトラ・スーク

マトラスーク

観光客やローカルの人々でいつも賑わいを見せるのが、このマトラ・スーク。スークには日用品から、アクセサリー、アラブのお香、骨とう品などが並ぶ。多少の客引きはあるものの、スーク内をぶらぶらと散策するのは楽しい。

よく見ると、コンパスや望遠鏡、アフリカの布「カンガ」など、東部アフリカまでを支配下にいれていたオマーンの海洋国家時代を思わせるアイテムも並んでいる。マトラ・スークの近くにはゴールド・スークもある。

金曜日の”ヤギ競り”が名物。ニズワ・スーク

ニズワ・スークの名物といえば、金曜日の早朝にだけ開かれる「ヤギの競り」。まるでひと昔にタイムトリップしたかのような、異国情緒あふれる雰囲気に圧倒される。

リアルドナドナの世界。“ヤギの競り“市場、ニズワスークに行ってみた

オマーン最大の城塞。ニズワ・フォート

1650年代に建てられたニズワ・フォートは、オマーンでもっとも多くの観光客が訪れる城塞の一つだ。ニズワの街を一望できる巨大な円形は、オマーンの数ある城塞の中でも特徴的。

フォート内では、オマーンの民族衣装に扮したローカルの人々による、楽器演奏やダンスショーなどを見ることができる。そうした”パフォーマンス付き”ということもあってか、チケット料金はやや高め。

地元民が憩う温泉。アイン・アル・カスファ

オマーン国内にはいくつか温泉があり、ルスタックにある「アイン・アル・カスファ」は地元の人によく知られた温泉だ。リウマチや関節炎といった関節や骨の痛みに効果があると言われており、地元の人が足湯などをしにやってくる。

リアルダンジョン並みの複雑な構造。世界遺産のバハラ・フォート

全長12キロにも及ぶオマーン最大規模の城壁に囲まれたバハラ・フォート。世界遺産にも登録されている。13~14世紀にこの地域を支配していたバヌ・ヌブハンという部族によって建てられた。

時にはこの地の為政者の居城となり、地域の監視塔の役目を果たすなど、時代によってさまざまな用途で使われてきた城塞。中はまるでゲームの迷路のように通路や部屋が入り組んでいる。

美しい装飾は見る価値あり。ジャブリーン城

17世紀にバララブ・ビン・スルタンによって建てられた宮殿。オマーンの城塞は、日干しレンガや泥を使ったものが多く、内装は簡素。しかし、ジャブリーン城は宮殿というだけあって、天井や梁にほどこされた装飾は見応えがある。

人々を惹きつけてやまない岩山のオアシス、ミスファ村

ジャベル・アフダルの山麓にひっそりとたたずむのがミスファ村。1,000年以上も前から人が住んでいると言われている。まわりは乾燥した岩山なのだが、山から湧き出る水を引いた灌漑が村の中に巡らされており、村はちょっとしたオアシスのように緑や南国の植物が生い茂っている。

「ミスファ・オールド・ハウス」というゲストハウスに宿泊することも可能。ゲストハウスでは、村の灌漑システムなどを解説してくれるカルチャー・ツアーやグランド・キャニオン・ツアーなども手配してくれる。

ローカルな人々の交流が楽しい、アル・ハムラ村

オマーン女性

オマーンの穴場スポットとも言えるのがこのアル・ハムラ村。泥で作った昔の家々が並ぶ廃村の中に、ひっそりとあるのが「ベイト・アル・サファ」博物館。オマーンの伝統的なパンやアクセサリーを作っている様子を見学することができる。デーツとコーヒーで地元のオマーン人たちがもてなしてくれるのも嬉しい。

世界遺産に登録された「ファラジュ(灌漑システム)」が、いまだ現役で使われている村でもある。一昔前のオマーンに触れることができる、貴重なスポットだ。

アウトドアスポット満載なオマーン

雄大な自然があるオマーンでは、ハイキングや山登りだけでなく、キャニオニングやケイビングといったアクティビティも充実。


twenty3 EXTREMEサイトより

個人的には1,300メートルの巨大な穴をロープ1本で降りていくケイビングをやってみたかったのだが、経験とテクニックに加え事前の講習が必要とのことで今回はあきらめた。


twenty3 EXTREMEサイトより

Twenty3 EXTREMEというサイトは、上記のようなアクティビティツアーを広く網羅しているのでおすすめ。

観光地としてのオマーンの魅力

オマーンは観光地としてのポテンシャルが非常に高いと思う。1970年まではほぼ鎖国状態だった閉鎖国家、オマーン。石油収入のおかげで、国が発達したのもここ数十年の話だ。

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それゆえに、いまだ知られていない秘境スポットが満載なのがオマーン。地元のオマーン人も知らない紀元前の遺跡が最近になって、旅人によって発見されたということも珍しくないのだ。

同時にオマーンは、中東で数少ない治安のよい国であるし、イスラーム教の国でありながらバーやレストランでお酒を飲むことも可能と、外国人に対しては比較的寛容。

今後、ますます注目を集めそうなのが、このオマーンなのである。

オマーン旅行前に読んでおきたい本

旅行先としてはまだマイナーなのか、オマーンだけを特集した旅行本はないが、地球の歩き方には、まとまった情報が掲載されている。細々と紹介されているわりには、各地の情報がきちんと網羅されているので、役に立った。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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