日本とは違う!オマーン旅行で気をつけるべき女性の服装とマナー

治安は良いのだが、オマーン旅行を快適に過ごすために気をつけておきたいのが服装。

オマーンはイスラーム教の国でありながら、ホテル内のバーやレストランであればお酒を飲める場所がある。移民が人口の40%以上ということもあり、比較的寛容な部分もある。

オマーン旅行時のNGの服装とは?

しかし、隣のドバイに比べるといささか保守的な感じは否めない。外国人でもアバヤ着用が求められるイランとは言わないが、イスラーム教へのある程度の配慮が必要なのである。

オマーン_イスラーム女性
地域によっても服装は違うが、首都マスカットの地元の女性は黒いアバヤを着ている人が多い

オマーンの観光シーズンは11月から3月にかけて。しかし、日中は30度近くになることもあり、日差しはきつい。ついつい半袖に短パンなんぞをはきたくなってしまうのだが、そこは我慢しなければならない。

オマーン旅行で理想的なのは、やはり長ズボンに薄手の長袖シャツといったところだろうか。間違っても短いワンピースなどを着ない方が賢明だ。

ジーンズに半袖Tシャツで挑んだ時も、やはり腕が出ているということで、奇妙な視線が浴びせられたように思う。

やはりできれば長袖長ズボンの方が良いのだろう。ちなみにスカーフまでかぶる必要はない。

お国が違えば、女を見る目も異なる

これは私の失敗から得た教訓でもある。数年前に初めてオマーンを訪れた時。ひざ下丈のノースリーブワンピを着てうろうろしていた時のことである。

道を行く男たちの奇妙な視線をあびつつ、しまいには「おプリンセスさま、どうぞお通りくださいまし」などと、よくわからないからかいを受けてしまった。

今考えればなんという過激な服装をしていたのかと思う。見ようによっては売春婦に見えたかもしれない。たかが、ロングのワンピだが、腕が丸出し、ひざ下が丸見え。

日本では、日常の光景の一部だが、こちらの男たちにとっては、まるでポールダンサーが突如現れたかのごとく、非日常的かつ過激な光景に映るらしい。

加えて、ムスリムではない外国人であれば、「あれ、いけんじゃね?」と、ちょっかいを出せると考えている野郎も少なくはない。

そう、このようにそもそも肌が見えている状態が、国や人によって捉え方が全く違う、ということを知るのが重要なのである。

郊外はさらに保守的

首都のマスカットでも、ちょっと保守的・・・と思うのだが、マスカット郊外などへ行くと、さらに人々の保守的度が増す。

ジャベル・シャムス近くの山にあるミスファ村へ訪れた時のことである。人口数百人の小さな村で、最近になってようやく観光客の外国人がポツポツと現れたような場所だ。

村のゲストハウス前にはこんな注意書きがあった。


日本風に言えば、短パンやタンクトップを履くのは迷惑行為です、といったところ

観光客はイタリアやフランス、スペインといったヨーロッパ圏からが多い。彼らも寒いヨーロッパの冬を離れて、あたたかい気候のオマーンでリラックスしたいのだろう。つい短いショーツでうろうろしたくなるのもわかる。

しかし、この村に住んでいるのは長年この村に長らく住んできた高齢者や、インドやパキスタンからの出稼ぎの男たちなのだ。肌を露出した女子を見ることなど、ほとんどないという。

ちなみに、2018年にはオマーン在住の外国人女性20人が”不適切な恰好”をしているということで逮捕された。たかが服装だが、十分に気を付けたいところである。

オマーン旅行前に読んでおきたい本

旅行先としてはまだマイナーなのか、オマーンだけを特集した旅行本はないが、地球の歩き方には、まとまった情報が掲載されている。細々と紹介されているわりには、各地の情報がきちんと網羅されているので、役に立った。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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