マスカット観光はこれで完璧!おすすめスポット9選、グルメ、ホテル徹底解説

オマーンの観光スポットは、国内の各地に点在している。その中でも観光の拠点となるのが、首都マスカットだ。

そんなマスカットの観光スポットや訪れる前に知っておきたいお役立ち情報をご紹介。

小さいようで広い首都、マスカット

マスカットといっても、ブドウのマスカットではない。諸説はあるものの「マスカット」は、陸地が海に「落ちる場所」を意味する。

その名の通り、マスカットは岩山が海ギリギリまでそびえ立っており、その岩山の谷間にあるのがマスカットの街なのである。

平地に街がずっと続いているというよりも、岩山の間に街がポツポツと存在している、といった感じだ。

さらに一口にマスカットといっても、広い。

観光客になじみのある場所でいえば、港町があるマトラ、ビジネス街のルイ、オマーン国王の宮殿や国立博物館があるオールド・マスカット、ショッピングセンターやオペラハウスがあるコローム。どれも同じマスカットにあるのだが、それぞれ車で10~20分ぐらい離れている。

マスカット観光の見所スポット

オマーン最大スルタン・カブース・モスク

豪華絢爛なモスクで評判が高いのが、スルタン・カブース・グランド・モスク。中へ足を踏み入れると、そこはイスラーム建築の美の凝縮ともいえる光景が広がる。

通常のモスクは異教徒は入れないが、このモスクだけは特別。マスカットに来たら見逃したくないスポットの1つだ。訪れるなら、金曜日以外の8時から11時がベスト。

アラビア半島随一の美しさ!?豪華絢爛なオマーンのグランドモスク

カブース国王の宮殿アル・アラム・パレス

オマーンのカブース国王の宮殿の1つが、このアル・アラム・パレスである。国立博物館をまっすぐ行った先にある。

この宮殿を挟むようにしてあるのが、ミラニ・フォートとジャラリ・フォートである。かつては、刑務所として使われており現在は博物館となっているが、なぜか一般公開はされていない。

掘り出し物が見つかるかも!?マトラ・スーク

ローカルの人も買い物をしにやってくるのが、スーク。生活用品、お土産、雑貨、骨董品などが並ぶ。ゴールドスークも隣接しており、地元の女性たちが熱心に品定めをしている。

コンパスや望遠鏡といったかつて海洋大国だったオマーンらしい土産品から、博物館に展示されてもおかしくないレベルの骨董品なども売られている。

本格的な芸術を楽しむ!オペラハウス

まさかオマーンで本格的なオペラを楽しめるとは思いもよらないだろう。一見すると何の変哲のない建物に見えるが、中に入ると美しい装飾に圧倒される。

館内をじっくりまわるようであれば、館内ツアーに参加するべし。チケットがないと、館内に行くことができない。

オマーンの生活様式について知るなら、ベイト・アル・ズバイル博物館

オマーンの伝統や生活様式を紹介する博物館は、マスカットでもいくつかある。しかし、この博物館の特徴はその展示品の多さと、丁寧な説明、そのクオリティの高さにある。

オマーン国内で見かける調度品や衣装など、気になるアイテムの名前や使い方を知るには、ここが一番。ただ、館内が写真がNGなのが唯一残念な点である。

入場料:2リヤル
開館時間:9時半〜18時(土曜〜木曜)。金曜日は定休日。

地質学に興味があるならベイト・アル・バランダ博物館

世界中の地質学者から注目を集めるのがオマーンの地質。見たこともない断崖絶壁や岩山を見て、あれは何だと問わずにはいられないだろう。

そんな疑問を解決してくれるのがここ。オマーンの地質についてわかりやすく説明している。

その他にも興味深そうな展示があるのだが、なにせ館内が暗すぎて、説明が読めないという初歩的なミスを犯している。

入場料:1リヤル
開館時間:9時〜13時、16時〜18時(土曜〜木曜)。金曜日は定休日。

オマーンに興味があるなら必見!ナショナル・ミュージアム

オマーンの歴史や文化を網羅しているのが、このナショナル・ミュージアム。オマーンに関する情報は本や地元のガイドを通じても、なかなか得られないのが現状。

しかし、この博物館にいけば、かなりの情報が手に入る。おすすめはオマーンの歴史をまとめたショートムービー。「オマーン・ルネサンス」とも呼ばれるカブース国王が着任する以前のオマーンと現代の比較した展示も興味深い。

入場料:5リヤル
開館時間:10時から〜17時(土曜〜木曜)、14時〜18時(金曜)

海と断崖絶壁の絶景コントラスト。海道ウォーキング

車移動ばかりでは味気ない、という人におすすめなのが海辺をいくウォーキング・コース。マトラスークからオマーン国立博物館まで歩いていく、という道のりだ。

片道3時間ほどで、帰りは国立博物館前から出ているバスやタクシーでマトラへ戻ることもできる。

私が歩いた11月中旬は日中でもかなり暑かった。やるなら1月2月、もしくは日が落ちかけた夕方前がおすすめだ。

世界一高級な香りを楽しむアムアージュ・ビジター・センター

世界一高価な香水として有名なのが、オマーン発の「アムアージュ」。通常の香水だと40~50種類の成分で作るが、アムアージュは120種類もの成分を混ぜ合わせているという。

アムワージュ香水店
高級香水、アムアージュのショップ

そんなアムアージュ香水の工場と店舗が一体になったのが、空港近くにあるビジター・センター。前もって連絡をしておくと、ガイドが小1時間ほど案内してくれる。

開館時間:8時半〜16時半(月曜〜木曜)。金曜、土曜は休み。

マスカット観光は何日必要?

マスカットの観光スポットは車で回れるので、1日もあれば十分だろう。中でも押さえておきたいのは、マトラスークとグランドモスク。

効率よく良く回るなら、マスカット半日観光ツアーを利用する手もある。

オマーンについてもっと知りたい!というのであれば、ナショナル・ミュージアムやベイト・アル・バランダも立ち寄りたい。すべてのスポットを回るにしても2日あれば十分な場所だ。

オマーングルメを堪能できるおすすめレストラン

オマーンに来たからには、地元のグルメを味わってみるのも良いだろう。観光客に定評があるのが、マトラにある「ベイト・アル・ルバン(Beit Al Luban)」である。

観光客向けとあって、少々値段は高いのだが、味のクオリティはかなり高い。


トマトをベースにしたオマーンスタイルのチキンカレー

オマーンらしい料理を食べたいなら「シューワ(Shuwa)」。蒸した羊肉を豪快にご飯にのせたものだ。本来は地面をほって作られた石窯の中に、羊肉をバナナやヤシの木の葉で包みじっくりと焼く、といった方法で調理される。

オマーン版の焼き鳥、「ミシュカック(Mishkak)」もおすすめ。その他にもオマーンスイーツやコーヒーなど、種類は豊富。インドや東アフリカの影響を受けた、豊かなオマーングルメ堪能するのにおすすめだ。

マスカット観光の拠点にしたいおすすめホテル

1~2日ほどマスカット市内を観光するのであれば、マトラにあるホテルがおすすめ。

個人的に泊まった&泊まる候補に入れていたのが、リヤムホテルマトラホテル。日本人利用客も多く、オマーンではリーズナブルな価格で好評。

リヤムホテルからマトラスークまでは、歩いて約20分。これでもマスカット市内のホテルでは、アクセスが便利なほうだ。

都市の喧騒を離れて、オマーンの自然をがっつり味わいたい!という場合は、伝統とモダンの融合センスが光るザ・チェディ・マスカットアル・ブスタン・パレス・ア・リッツ・カールトン・ホテルといった高級ホテルという選択肢もアリ。


伝統とモダンを融合した建築に圧倒されるザ・チェディ・マスカット

いずれも市内からはちょっと離れているので、バケーションモードに入るのには絶好の場所だ。

マスカットでの移動手段

岩山という特殊な地形のため、マスカット全体を歩いてまわるということは、難しい。移動には車やバスが一般的。


ルイのバスステーション

マスカット市内の主要箇所や有名観光スポットであれば、公共のバスで見て回ることもできる。

バスの路線は結構単純。距離によって多少は異なるが片道200バイザと激安。時刻表はないが、どのバスも10から20分おきに走っている。


意外とシンプルなマスカット市内のバスの路線図。別の路線への乗り換えはルイのバスステーションが起点となる。

ルートタクシーという手もある。だいたいバスの路線と同じ場所を回るのだが、いちいち行き先を確認する必要があるのでバスの方が便利。

空港からマスカットへ行くには?

空港からはタクシーが出ている。マスカットまでの料金は5~8リヤルほど。空港が改装されてから、空港からマスカットへのバスも新設された。

空港の地下(レベル0)から外へ出ると目の前にバス停がある。1Aもしくは1Bのバスに乗るとルイのバスステーションまでいく。片道500バイザ。


わかりやすい表示


空港のバス停。時刻表はない・・・

マスカットから空港へ向かう際にも同じくルイのバスステーションからバスが出ている。ルイバスステーションと空港間は、おおよそ40分ほど。バスは20分おきにでている。

オマーン旅行前に読んでおきたい本

旅行先としてはまだマイナーなのか、オマーンだけを特集した旅行本はないが、地球の歩き方には、まとまった情報が掲載されている。細々と紹介されているわりには、各地の情報がきちんと網羅されているので、役に立った。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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