ドバイ&UAEを知るおすすめ本10選

中東情勢に関する本はたくさんある。しかし、手軽にその国の文化や歴史を知るという点においては、情報が限られているというのが現状だ。

ドバイも例外ではない。世界中から観光客が集まるリゾート地として名を馳せるドバイだがその実情はよく知られていない。

そんな中で、ドバイを知るための手掛かりとなる本をご紹介。

住んでわかったイスラーム

ドバイ関連でもっともとっつきやすく、読みやすいのがこの本。ドバイに6年住んでいたという日本語教師の筆者による、UAEの人々の生態が描かれている。

ドバイ人口の2割しかいないというUAE人と会うことは、レアポケモンに出会うぐらいに稀である。そんな彼らを間近で見てきた筆者の経験が詰まったこの本は希少ともいえよう。

Life in the Desert 砂漠に棲む

UAEの砂漠に暮らす動物たちや砂漠ライフを写真で伝える一冊。著者はUAE人の男性と結婚し、アルアインに住む日本人女性はなももさん。はなももさんの周りで暮らす猫や犬、ラクダ、ガゼルなど総勢200匹以上の動物との暮らしにほっこりしてしまう。

ドバイ発・アラブの挑戦

ドバイ関連のビジネス本といえば、あたりさわりのない情報ぐらいしかまとまっていないのだが、この本にはドバイがいかにして成長できたか、そして今後のドバイ成長戦略などについて、詳細な情報とともに具体的にまとまっている。

ドバイのビジネスや経済について知るには、この1冊でも十分すぎるほどだろう。

株式会社ドバイ

ドバイの経済やビジネスに興味があるならば、こちらがおすすめ。情報量も多く、UAEの政治体制やUAEにとってはちょっと都合が悪そうなこともまんべんなく書かれている。

英語であれば発禁になってもおかしくないが、日本語ゆえかドバイの紀伊国屋書店でも堂々と売られている。

日本人だけが知らない砂漠のグローバル大国 UAE

UAE特命全権大使を務めた筆者による本。なぜドバイはここまで急成長できたのか。そしてドバイは今後どう成長していくのか。そんなドバイに対する問いの答えが詰まっている。UAE王族や要人とのエピソードも外交官ならではのもの。

地獄のドバイ

眼前にあるものがキラキラと眩しいほど、その影は濃くなる。

海外で寿司職人になるという「ドバイドリーム」を夢見てやってきた筆者。UAEでの職探しから一転、なぜか刑務所に入ってしまったことの顛末をつづった本。

正確にはドバイではなくアブダビの話なのだが、この地に住むものならいわんや訪れる人間も一読しておいて損はないだろう。

まさか自分がムショ送りになるわけがないと思う人が大半だろうが、それに近い体験をした人間にとっては、この本の経験は一種の警告でもあり教訓ともいえる。

ようこそアラブへ

同じくハムダンなおこ氏による本。「アラブからこんにちは」は、UAEでの生活にフォーカスした本になっているが、こちらは「アラブ人論」に特化している。アラブ人との付き合いの中で日本人が抱く疑問やフラストレーションについても取り上げている。

UAEで仕事をする人やアラブ人とビジネスをする人は、一読しておきたい本である。

アラブ首長国連邦(UAE)を知るための60章

UAEという国について一通り知るのにぴったりな本。歴史や経済、政治、文化、生活といったあらゆるトピックを網羅。すべての分野を網羅した本は少ないので、知識を得る際には非常に役立つ。

Keepers of the Golden Shore

ドバイ市民の間ではよく、「ドバイは歴史がない。文化がない」と言われる。UAE建国からまだ半世紀にもみたない今、その表現は適切だろう。

確かにドバイは歴史も文化も未熟。しかし、ドバイやUAEが成立する以前に目を向ければ、実に面白い歴史があるのだ。

約12万年前にこの地に存在した最初の人類の話に始まり、UAEが建国するまでの歴史を紹介。世界的にもほとんど知られていない、この地の歴史秘話が満載である。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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