ドイツでは規格外の体。体の悩み

先日買ったボトムスの丈がことごとく長すぎるので、近所の仕立て屋に行く。ボトムス1つの丈を直すのに15ユーロもかかる。服を買うたびにこれである。

ドイツのアパレル店では、自分の体が”規格外”だという事実にしばしば直面する。一番小さいXSを着ても、丈が長すぎる、胴回りがぶかぶかなのだ。

これ以上小さいサイズはないのか?と聞いても、ないものはないだとか、極小サイズはオンライン販売のみなどと言われる。だから一番小さいサイズで、丈がぴったりの時は、大穴を当てた時ぐらい嬉しい。その確率は10着中1着といった確率である。

プラスサイズの人間が、自分に合ったサイズが見つからない・・・という嘆きと同じである。逆にプラスサイズは優遇されているようで、いくらでもプラスサイズがあるのがドイツ。場所によってはプラスサイズはクイーンサイズなどと呼ばれている。

ちなみに下着やサングラスも同様の事案が発生している。サングラスはとにかく大きい。鼻パッドが広すぎるので、ずり落ちる。何もかも自分の体に合わないという絶望。

BBCのインタビューで渡辺直美が、「私は(日本の大勢の女性のように)細くもないし、小さくもない」といっていた。自分の腕を出すと、「太いくせに腕を見せるな、スカートを履くな」と言われたことも明かしていた。体のサイズが大きいことが、コンプレックスになるのが日本である。

しかし、ヨーロッパでは体が小さいことがコンプレックスになる。体が大きいモデルを起用し、多様性をアピールするファッションブランドも最近は多い。けれども、彼らをみていると体は大きくても背はそこそこ高い。

私からすれば、背が小さいモデルも起用すべきではないか、と思う。なぜならアジア視点で言えば、私の身長や体型(157cm 48kg)は、平均的だからである。けれども、服って背が高い方が映えるんだよな、という悲しい事実。

いや、もしかしたらそういう風に洗脳されているのかもしれない。体型は変えられるが、身長は変えられない。だから私はあえて、背の低い自分を受けとめた上で、チビでもどこまでオシャレになれるのか挑戦している。