ドバイから帰国。無職になってこれからどうするの?

会社を辞める間際、ぼんやりと考えていた。まだ、中東でやり残したことがあるなと。というか、中東が全然終わらん!と。

本当はイギリスやマレーシア、インドなど別の方面への興味が湧いていたが、いかんせん、中東編をすでにはじめてしまったのだ。

全部やりきるまで、他の方面には一切手を出せん、というのが私のポリシーである。つまりは、中東しばりである。

このままドバイで働き続けるにしても、やりたいことを有給消化するだけではあと何年かかることやら・・・

そんなわけで、せっかく無職になるのだから、やり残したことを全部やっちまおう!と考えた。

働くモチベーションもないので、好きなことをとりあえずしまくったらどうなるのか、という人体実験でもある。

そんなわけで、とりあえず荷物を持って帰るのと、サイコパス休憩(こちらを参照)を取るために、日本に舞い戻ることにしたのである。

休憩期間は1ヶ月。これ以上長すぎると、中東での活動時期(5月から10月はクソ暑すぎて自宅待機が好ましいレベル)が過ぎてしまうからである。

よって、とりあえず再び中東へ戻る計画を立て始めた。

と言ってもこれがなかなか難しい。今までは長くて10日ほどの旅行計画を立てるぐらいだったのだが、それが、ほぼ無期限の計画を立てなければいけないのである。

やりたいことや、行きたい場所はあるのだが、それをうまく組み立てるのが難しい。おまけに無職なので、金額的な制限も今回からは加わる。

かなり節約したつもりだったが、ふたを開けてみれば、1ヶ月で30万円近くの出費となっていた。

げっ

数ヶ月後には破綻するやん・・・

ドバイで働いていた時の金の使い方と、ほとんど変わらない。とはいえ、安全や精神安定のために、ホテルにはそこそこのお金はかけておきたい。

それに、せっかく行きたい場所に行くのだから、ガイドや体験、本にもそこそこお金を使いたい。

その結果がこれである。無職生活を早めに切り上げるしかない。金はあとからでも稼げるが、時間だけは過ぎ去っていくからである。

日本の実家に居候しているため、親も今後の計画が気になるようだ。しきりに「ねえ、どこにいくの?いつまで?」などと聞いてくる。

普段は何も聞いてこないのに、視界に入っていると、人は気になるものらしい。

だいたい私の口から出る国というのは、親がちょっと不安になるような国である。というか、ハワイ、グアム、アメリカ、ヨーロッパ以外は大体の親が心配するんじゃないだろうか。

イラク旅行の件もあったので、そこそこマイルドな国をチョイスしたつもりだったが、親としてはやはり心配なようである。

そこで、私はテレビを指差した。

テレビではコロナウイルスが中国の武漢で発生し、感染の広がりを見せているというニュースが連日流れていた。

「今、一番怖いのは、コロナウイルスじゃ!」

このパワーワードにより、もはや私がどこへ行こうとも、「そうだよね、コロナの方が怖いよね」ということになった。中東・アフリカ<コロナウイルスという図式である。

そして、コロナウイルスが日中で拡大をし始める前、私は日本を発った。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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