ドバイで働くリアル。ドバイで働くのはもう無理だと思った理由

以下は、過激な罵詈雑言が含まれているので、免疫のある方のみ読み進めることをオススメする。

今まではドバイの犬だったので、良い面を強調することも多かったが、今後キラキラドバイに騙される被害者の撲滅と、日本人が海外で働く厳しさをお伝えするためにも、実際に感じたことをざっくばらんにお話したい。

ポンコツが世界を回すドバイ

4年半ほど働いたドバイであったが、そのうちの半分以上は、「ドバイで働くのマジしんど・・・」と思っていた。

なぜか。

とにかくポンコツまみれだからである。そして、ポンコツが権力と金を転がして、ウヘヘヘとのさばっている状態だからである。

疑い深い私は思った。多分、ポンコツが多いのは、今働いている会社だけなんじゃないかと。なにせ、規模も小さいし、人数も少ない。仕事ができる人は、きっと大企業とかで働いているんだ♪と。

そう思って、外資の大手広告代理店、UAEでもよく知られる現地企業にも勤めてみた。

が!

結果は同じだった。ポンコツはタケノコのように、そこら中にいるのである。ひえええ。もはや、これはドバイのどの企業に行っても同じなのではないか。そんな絶望感に見舞われた。

大企業でもグダグダ

有名企業、大企業だからといって、やりがいのある環境でバリバリ働けるというわけではない。

大企業や有名企業であっても、現地アラブ人が牛耳っているとか、レバノン人が多いとかいった理由で、敬遠される会社は多い。

ちなみに私が仕事を探す際には、職務や会社情報に加えて、リンクトインでどんな人が働いているか、をチェックしていた。

経験が少なく役職だけがやたら高い人物が多い会社は要注意。また、レバノンを筆頭とするアラブ系が多い職場も外すといったように。人種差別と言われるかもしれないが、これは己を守るための自衛である。

仕事内容がよくても、一緒に働く人によって、仕事が地獄にも天国にもなるからだ。

仕事できなくても月収150万円

生活はしやすいし、給料も高いドバイだが、ポンコツにまみれて仕事をするストレスは計り知れない。

見かけは、先進国ヅラをしているドバイだが、会社で働くということに関しては、まだ発展途上である。

能力よりもコネ採用が蔓延する場所もあれば、ポンコツが採用権を握っているので、ポンコツを採用してしまう負の連鎖も、よくあることである。

ドバイでは、その役職や職種に見合った経験や能力を、きちんと持っている人の方が少ない。それは、国に関わらずである。

かつて世界を支配した大英帝国の出身者であっても、「あの人、やばくね?何にも知らんじゃん」と周りに言われることもある。

厄介なのは、とりあえず高い役職と先進国出身というラッキーカードを持っていたら、ポンコツといえども売れてるホスト並みに、稼げるということである。こうした状況を見る度に、ぐあああああと発狂しそうになった。

自国で戦えない2軍選手でも、ドバイでは1軍に昇格してしまうのである。

よって、他人の給料は知らない方が、幸せであるということも付け加えておこう。

逆に言えば、そこそこ仕事が出来ようとも、インドやパキスタン、フィリピンといったお国の人々は、給料が低くなる傾向がある。

こうした格差は、同僚たちの間でよく話題にのぼった。

まともに働ける職場はほんのわずか

ポンコツ疲れを感じているのは、何も私だけではない。

「ドバイで仕事を見つけるのは簡単だけど、まともな環境の職場を見つけるのは激ムズだよな」

仕事を探す同僚たちが一様に漏らした言葉だ。

そうなのだ。仕事はあるのだが、ポンコツが跋扈するハズレ職場である確率の方が断然高いのがドバイなのである。もはや黒ひげ一発どころの命中率ではない。アタリはほんの一握りなのだ。

その一握りの職場を探すのが、まあ骨が折れる。アタリの職場を見つけても、ひとたびポンコツが投入されると、腐ったリンゴのごとくハズレの職場に早変わりするのである。

普通に働きたいだけなのに・・・ドバイで何度そう思ったか。

どうしてもドバイで働きたいというのであれば、最大限の運と目利きでもって、働きやすい職場を探すしかない。

もちろんポンコツだけではない。中には、尊敬すべき仕事ができる人もいた。もちろん、これも国に関係なくである。そうした、人々と働けたときは、最高に嬉しい。

しかし、そうした出会いに感謝万々歳したくなるほど、その確率は少ないのである。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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