ドバイのホテル選びと言えば苦い思い出がある。
初めてのドバイで選んだのは、空港近くのビジネスホテル。トランジットで訪れただけなので、ただ空港に近い、安いという理由だけで選んだホテルだった。
しかし、ドバイに住むようになり、家族や友人を案内するうちに、ドバイのホテル選びの奥深さを知るようになった。たかが寝泊まりするだけのホテルだと思っていたが、それ以上の体験や感動があるのが、ドバイのホテルだったのだ。
ドバイを訪れる人にとって少しでも楽しいドバイ滞在になるよう、過去の自分の反省も含め、ドバイでのホテル選び情報をお届けしたい。
ドバイのホテルの相場観
多くの人が気になるのはドバイのホテルっていくらぐらいするの?ということだろう。
相場としては、5つ星ホテルで1泊あたり3万円はみておきたい。これが、ドバイっぽさを味わえる高級ホテルのライン。超高級ともなると、1泊10万円はする。ビジネスホテルであれば1泊1万円ほど。最近では1泊6,000円ほどで泊まれる格安ホテルもいくつかでてきた。
またドバイには、多くのラグジュアリーホテルが進出している。ホテルが乱立していて、どこに泊まったらよくわからない!という人は、以下のランク表を参考にしていただきたい。
とにかく外したくない!という人であればラグジュアリーのホテルブランドをチョイスすることをおすすめする。
ドバイ1番の人気エリア。ダウンタウン
ドバイといえばど迫力の高層ビル群だろう。世界一の高さを誇る、「バージュ・カリファ」、世界最大規模の「ドバイ・モール」があるダウンタウンは一番の人気エリアだ。観光地にも近く、移動が便利。ただメトロを利用する場合は、ちょっと遠い。
ドバイの中心部というだけあって、人気のバーやレストランも多く集まっている。ドバイに行くなら一度は泊まっておきたいエリアだ。
噴水ショーが部屋から見れる!圧倒的人気のパレスダウンタウン
ドバイにきた家族や友人を連れて行きたいのがこのホテル。なんて言ったって、あのドバイ噴水ショーを部屋から眺められるのだ。しかもあのバージュ・カリファが目の前にあるという、絶好のロケーション。
通常であれば、ドバイモールの人だかりの中見るものだが、優雅に自室であの噴水ショーをみることができるとは。なんと贅沢なことだろう。それだけで夢がある。
部屋から噴水ショー!?贅沢すぎるパレスダウンタウンホテル滞在記
しかも噴水ショーが見れる「パレス・ルーム」を予約すると、24時間チェックインOK(通常は15時)、空港への送迎、クリーニングサービスもついてくる。レストランも充実していて、食事には困らない。個人的には、ホテル内にあるアルゼンチン料理レストラン、「Asado Restaurant」がおすすめ。
世界一高い高層ビルに泊まれちゃう!高級ブランドのアルマーニホテル
高級ブランド、アルマーニのホテル。世界一高い高層ビル、「バージュ・カリファ」内にある。世界一高い高層ビルに泊まれる!というコンセプト自体に酔ってしまいそうである。
アメニティはもちろんすべてアルマーニ。こちらにも、噴水ショーを見下ろせる!部屋がある。
ホテルはちょっと無理・・・という人には、レストランがおすすめ。バージュ・カリファには、世界一高い場所にあるレストランで有名な「アトモスフィア」がある。年末の年越しディナーは一人当たり7万円するがそれでも、毎年予約が殺到するほどの人気ぶり。気軽に行ってみるなら朝食コースがおすすめ。
リーズナブルなのに高級感は絶大!エミレーツタワーズ
お手頃な価格で泊まれるドバイの高級ホテルの代表格といえば、ここ。スタイリッシュな内装で好感度は高い。
しかも高層ホテルなので、ドバイにいるなあ〜感がハンパない。アメニティはロクシタンで、朝食もおいしい。
ダウンタウンからはやや離れるが、メトロのエミレーツ・タワーズ駅まで徒歩10分と便利。こちらもドバイ市民に人気のレストランが充実している。おすすめは、中国料理レストランの「Hakkasan Dubai」。
世界最大の人工島!パームジュメイラ
高須クリニックのCMや日本の有名人が住んでいることでも話題になったのが、このパームジュメイラ。ヤシの木の形をした人工島である。
人気の水族館ホテル!子連れにも人気のアトランティスザパーム
世界一巨大な人工島に鎮座するのが、このホテル。そしてかなり人気度が高いホテルである。何がいいって、高級ホテルであることもそうだが、特典が盛りだくさんなのだ。
ホテル内には、「ロスト・チェンバー」と呼ばれる水族館がある。失われたアトランティス帝国をイメージしたという、大人でも楽しめるわくわくする空間。さらに、ウォーターパークも併設している。
ホテル利用客はこれらをすべて無料で利用することができる。普通にチケットを買うと、かなり高くつくので、高級ホテルに泊まれて、アクティビティも一緒に楽しめるのはありがたい。とりわけ子連れ客には人気。1日半ほどは、ホテル内で楽しめちゃうのが人気の理由でもある。
高級ホテルが連なるジュメイラ地区
観光地が集まるダウンタウンは不動の人気だが、高級ホテルがずらっと並ぶジュメイラ地区も忘れてはいけない。本気の高級ホテルを狙いに行くなら断然ジュメイラ地区。
ジュメイラ地区は、ドバイ人口の10%を占める現地の人が多く住むエリアである。ブティックショップやスパなどダウンタウンでは見かけないようなショップが集まっている。
まるで中東のヴェニス!?ダルアルマシャフ・マディナットジュメイラ
UAEの伝統建築と高級感が見事に融合したホテル。砂漠の国にいるとは思えない、緑と水に囲まれたリゾート。客室なんとすべてヴィラタイプ。ホテル内の移動は渡し船を使う、というディズニーランドのようなアトラクションが楽しめるのが特徴。
ホテルはマディナット・ジュメイラという場所にあり、ここには4つのホテルがある。ダル・アル・マシャフはその中の1つであり、1番のおすすめはやはりここ。
マディナット・ジュメイラには、お土産散策にちょうどいいスークやお酒が飲めるレストランも一通りそろっている。ホテル内だけでも十分に楽しめちゃうというのがポイント。
女子旅で人気のホテル。ワン&オンリーロイヤルミラージュ
モロッコテイストを基調としたホテル。ドバイホテルの中でもオリエンタルな雰囲気が味わえて、価格も納得という声が高い。インスタ映えしそうなスポットがホテル内に点在しており、女子旅なんかでも特に人気。
プライベート・ビーチ、「DRIFT」が隣接しており、まるでセックス・アンド・ザ・シティのような世界が楽しめる。
ホテル内には、ドバイを代表するモロッコレストランの1つ、「タジン」や雰囲気抜群のルーフ・トップ・バーもある。
ドバイで格安ホテルに泊まるならココ!
ドバイでとにかく安く泊まろうとすれば、味気ないビジネスホテルや観光客というよりもブルーワーカー層が泊まる安宿ぐらいしかなかった。
しかし、ここ最近では事情が変わってきておりスタイリッシュなホテルなのに、安い!というホテルも出てきている。
その中で最近人気を集めているのが、「Rove Hotel(ローヴ・ホテル)」。ドバイに何箇所かあり、ダウンタウンとドバイマリーナといった人気スポットにもある。
オフシーズンであれば、1泊6,000円ほど。観光シーズンでも1万円弱と、このクオリティでこの価格はありがたい。
ローヴ・ドバイ・マリーナホテルのロビー。スタイリッシュで新しいホテル
ドバイで安いものといえば、とにかくクオリティも悪いのが普通だった。しかしローヴは違う。逆にこんなクオリティで、この価格でいいの?と聞きたくなる。ダウンタウンにあるホテル内には、なんと映画館も併設している。
もう一つは、XVAホテル。ドバイの伝統的観光スポットとしても有名なバスタキヤ地区の一角にある。このあたりはバール・ドバイと呼ばれるエリアで、安いレストランなどが多い。ゴールドスークやスパイススークへも徒歩でいける距離なので、ロケーションは抜群。
バスタキヤ地区はおしゃれなカフェやアートショップも点在している。ホテルの室内には、伝統的な調度品がおいてあり、まるでアラブ人の家にホームステイに来たかのような安心感がある。オフシーズンでは1泊あたり6,000円ほどだが、観光シーズンには倍以上にもなるほど人気ぶり。部屋数も限られているので、早めに予約をした方がよい。
知っておきたい!宿泊費以外にもかかる観光税とは?
ドバイのホテルに宿泊する際には、宿泊費とは別に観光税がかかることにも注意したい。
予約した時と、実際の支払いの金額がだいぶ違うなあ、と感じるぐらい、税金が入ると金額も変わってくる。
ホテルによってはサービス・フィーを請求するところもあるので、宿泊費だけではなく、税金も含めて合計の値段をチェックしておきたい。以下は実際のホテルの一例。
ドバイのホテル宿泊にかかる税金
宿泊費(1泊) :2,600ディラハム
消費税(5%) :143ディラハム
施設サービス料 :260ディラハム
観光税(1泊につき) :20ディラハム
市税 :260ディラハム
合計:9万8,490円*(宿泊費は78,000円、税金分は20,490円)
*1ディラハム=30円で換算
もはや税金のオンパレードである。
高級ホテルに少しでも安く泊まるなら?
6月から9月は、気温が40度を超えるほど暑い。したがって、観光シーズンとしてはオフである。そんなオフシーズンには、高級ホテルも安くなり、高級ホテルには手を出しやすい。以下は、実際に観光シーズンである3月とオフシーズンの8月の部屋の料金を比べてみたもの。
ブルガリのホテルでもオフシーズンには、半額で泊まれる。このチャンスを逃す手はないだろう。
そんなに暑くては観光にならないのでは?と思うかもしれないが、車移動が基本であり、たいていの観光地がクーラーがガンガンに効いている室内であるため、観光ができないことはない。
もしくは、旅行代理店のパッケージツアーでいく方法もある。砂漠ホテルやアトランティスザパームといった人気かつ5つ星ホテル高級ホテルに泊まれるパッケージがある。航空券もコミなので、個人で手配していくよりはずっと安くなるケースもある。
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