世界は勘違いしている。世間ではなにかとドバイが褒めそやされて、アブダビの影は薄い。しかし、アブダビこそが、オイルマネーで潤う真の金持ち都市なのである。
金持ちの余裕からなのか、街にはドバイにはない壮大かつ壮麗なグランドモスクや7つ星とも言われる宮殿、エミレーツ・パレスなどがある。
そう、ドバイにはない魅力を持った場所それがアブダビなのだ。それは、まるで京都と東京の関係に似ている。
東京の方が人口も多く盛り上がっているが、京都の人は「東京は日本の中心地ヅラをしているだけで、真の日本の中心は京都なのだ」という。まさしく、京都とアブダビは同じような境遇にある。
そんなポテンシャルの凄さを知られていないアブダビの魅力をお伝えしていこう。この記事は、アブダビの名誉挽回のため存在するといっても過言ではない。
オイルマネー・マジックを体現した場所、アブダビ
アブダビはUAEの首都である。こちらも世界が勘違いしている。繰り返すがアブダビが首都であり、そして政治の中心地なのである。対してドバイは、商業の中心地である。
UAEを形成する7つの首長国のうちで、アブダビはもっとも広大な面積を誇る。というかUAEの70%の国土がアブダビである。残り30%がほそぼそとドバイやそのほかの首長国が占めている
広大な面積を占めるゆえ、油田の数がもっとも多いのがアブダビである。つまり、石油収入をもっとも得ているのがアブダビ。そしてUAEでもっとも金持ちなのがアブダビ。
UAEは連邦制で、本来であれば各首長国がそれぞれお金を出し合うというはずなのだが、アブダビの圧倒的な金持ち度により、連邦政府の財政のほとんどは、アブダビが出している。
ほかの首長国は、お金を出してもらっている手前、アブダビに何も言えねえのだ。
かつては砂漠の遊牧民がほそぼそと暮らしていた場所。それがオイルマネーによって一変した。そんなオイルマネー・マジックの奇跡を目撃できるのがアブダビなのだ。
金持ちの余裕が醸し出す、治安の安定感
オイルマネーで潤う真の金持ち首長国ということもあって、街の雰囲気はドバイよりも落ちついている。金持ちの余裕がそこかしこに感じられる場所だ。
日中は日差しがあつく、市民が活動し始めるのは夕方以降。主要ショッピングモールも深夜までやっており、家族連れで賑わう。そんなアブダビの治安は文句なしによい。むしろ日本よりもよい、と言えるかもしれない。
治安はよくても、物価に関してはあまりよろしくない。レストランでの食事であれば、一人基本1,500円から3,000円ほどは押さえておきたいところ。
安くすませるのならば、市内にあるショッピングモールのフードコートを利用するのが良いだろう。
アブダビの移動方法はタクシーがメイン
アブダビ観光の移動手段は、主にタクシーとなる。メトロはなく、バスは一応あるが路線が複雑で、観光客にはわかりづらい。
アブダビの観光スポットもそれぞれ離れているので、効率よく移動するならタクシーが便利だ。各観光スポットにも、大体タクシーが待機しているので、帰りのタクシーに困ることもない。
アブダビの主要観光スポットをめぐるビッグバスを利用する手もある。観光スポットやショッピングモールなどを定期的にバスが巡回しているので、自分のスケジュールにあわせて、自由に乗り降りすることができるサービスだ。ビッグバスの1日券は約70ドル。
ドバイから日帰り観光も可能
ドバイからでも、アブダビには日帰りで観光することができる。ドバイからアブダビは車で1時間半。主要観光スポットをめぐるのなら、日帰りでも十分。
もし、拠点をドバイにするかアブダビにするかで迷ったらこちらを参照。
ここは外せない!アブダビの王道5スポット
人気ダントツNo.1!アブダビ・グランド・モスク
数多くのハリウッドセレブたちも訪れたことがある、アブダビのグランド・モスク。壮麗なモスクの美しさに、息をのむ。
世界の人気スポットランキングでも上位にランクインするほど、世界的にも認知度は高い。アブダビに来たら、外せないスポットNo.1だ。
アブダビのグランドモスク見学ガイド。行き方、時間、服装などを解説
金粉カプチーノで有名。エミレーツ・パレス
豪華絢爛な宮殿をイメージして作られたエミレーツ・パレス・ホテル。アブダビでも特に人気の5つ星ホテルだ。宿泊客のみならず観光客でもホテル内に足を踏み入れることができる。
黄金の宮殿!?エミレーツ・パレス見学&金箔カプチーノ体験をレポ
近未来的発想、エティハド・タワーズ
エミレーツパレスの目の前に立ち並ぶビル群、それがエティハド・タワーズ。ホテルにもなっており、中にはレストランやバー、高級ブランドショップなども入っている。
国外初のルーヴル分館。ルーヴル・アブダビ美術館
フランスのパリにあるルーヴル美術館の分館がアブダビにある。国外初の分館だ。
アブダビ政府が巨額を投じた美術館には、世界のだれもが知る有名作品はもちろんのこと、本国日本でも見ることができない日本の美術品なども展示されている。
館内ツアーやワークショップなども充実していて、1日いても飽きない場所だ。
国外初の別館!ルーヴル・アブダビ。誰もが知る有名作品も!見どころと行き方
現代イスラーム美術の傑作!?UAE大統領官邸
エミレーツパレス近くにある大統領官邸が一般にも開放されている。
美しい建物に圧倒されるほか、官邸にはUAEの政治や成り立ちが学べるコーナーや、アラビックなアート作品なども展示されている。安倍首相も訪れたことがある。
ゴージャスすぎ!UAE大統領官邸「カスル・アル・ワタン」行き方と見どころ
アブダビを楽しみ尽くすスポット
アブダビの伝統に触れるヘリテージ・ヴィレッジ
石油発見によって急成長する前のアブダビの暮らしを再現した場所。伝統的な生活形態や、地元の人が伝統工芸品を作っている様子を見学することができる。お土産ショップもある。
アブダビ随一のテーマパーク、フェラーリワールド
文字通り高級車であるフェラーリをテーマにしたアミューズメントパーク。ジェットコースターやサーキット体験など子どもから大人まで1日中遊べるアブダビきってのテーマパーク。
年中楽しめるワーナー・ブラザース・ワールド・アブダビ
トムとジェリーやバッドマンなどでおなじみのワーナーブラザーズキャラクターをモチーフにした室内型テーマパーク。夏だろうが冬だろうが年中快適な室内で、楽しめるのが特徴。
レーシング体験も。ヤス・マリーナ・サーキット
F1ファンにはたまらないのが、この場所。2009年以降からは、F1アブダビGPの開催地となっている。サーキットでは実際にレーシング体験をすることも可能。
未来都市にタイムスリップ!マサダル・シティ
サステイナブルな社会を作るための実験都市、それが「マスダ―ル・シティ」。無人で走る電動コンパクトカーなどの最新技術に触れることができる場所。
これだけはやっておきたい4つの体験
一度は飲んでみたい!エミレーツパレスで24金入り金箔カプチーノ
エミレーツパレスの代名詞ともいえるのが、24金入りの金箔カプチーノ。このカプチーノ目当てにパレスを訪れる人も多い。一度は飲んでみたい一品。
パレスに入っている「ル・カフェ」で注文可能。11月から3月の観光シーズンに訪れる場合には、事前に予約をしていった方がよい。
7つ星ホテルで優雅なアフタヌーンティー体験
金のカプチーノに続いて、エミレーツパレスで人気なのがアフタヌーンティー。事前予約が必要で、豪華なティータイムを楽しむことができる。
究極の砂漠リゾートホテルで砂漠を堪能し尽くす
アラビア半島でも最大級といわれる、「アナンタラ・カスル・アル・サラブ・ホテル」。モロッコ風スパから、ラクダ乗りや砂漠でのディナーなど、ここでしかできない砂漠アクティビティも体験可能。非日常空間に浸るのには絶好の場所。
アブダビ観光トランジット&1日モデルコース
先ほども書いた通り、アブダビの観光スポットは離れている。よって、移動に結構時間がかかることを考慮しておかねばならない。
トランジッットや1日で周る場合は、王道スポットを押さえるのがマスト。1日でまわれるのは3~5スポットぐらい。
アブダビ観光モデルコース
午前
アブダビ・グランド・モスク
午後
エミレーツパレス&アフタヌーンティー体験
ルーヴルアブダビ美術館
グランドモスクは、夜のライトアップも美しいので、午前にルーヴル・アブダビに行って、夕方にモスクを訪れるというのもあり。
ルーヴルアブダビはじっくり見て回ると、半日以上はかかるので、アート好きならばまずはルーヴルを午前中に訪れるプランもありだ。お昼時には、ルーヴルのカフェでランチもできる。
アブダビ旅行おすすめ本
最新版のアブダビ&ドバイ旅行本!観光の最新情報を得るなら、るるぶがおすすめ。AmazonのKindle Unlimitedの無料体験を使えば無料で読める。