ドバイといえば、高層ビル群を思い浮かべる人も多いだろう。いまだ土地が余りまくっているドバイでは、次々と高層ビルの建築が進んでいる。
ドバイで活躍するとある日本人建築家は、「日本だとすでに街が成熟しているので、新しい建物を作る機会は限られている。けれども、ドバイにはまだ土地が余っているし、自分が設計した建物が街を作っていくという実感がある」と話していた。
建築家たちの才能がぶつかり合う場所、それがドバイなのかもしれない。
一方で、そんな建築家たちの作品が並んだドバイは、まるで高層ビル博物館のようでもある。常人には理解できない、奇知にとんだ作品もある。そんなドバイの中でも、とりわけ有名な建築物を紹介。
世界一高い高層ビル、ブルジュ・カリファ
ドバイの象徴ともいえるのが、世界一高い高層ビル「バージュ・カリファ」。全長は828メートル。ドバイを代表するディベロッパー、「エマール社」によるものだ。2004年に建設が始まり、2009年に完成。
建物内には、観光客が訪れることができる展望台デッキ、アルマーニホテル、居住者スペース、バー、レストランなどが入っている。与沢翼もブルジュ・カリファに住んでいる。
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地上の竜宮城!?アトランティス・ザ・パーム
ヤシの木の形をした世界最大の人工島、「パームジュメイラ」の中央に鎮座するのが、高級アトランティス・ザ・パームホテルだ。ホテルを一目見ようという観光客で、連日ホテル前は群衆にあふれている。
水族館と併設したホテルであることでも有名。スイートホテルの部屋から、優雅に泳ぐ魚たちを鑑賞することもできる。水族館に加え、ウォーターパーク、高級レストランも併設しており、パームジュメイラを盛り上げるのに一役買っている。
贅を極めた7つ星ホテル、ブルジュ・アル・アラブ
ドバイのブランド戦略部長ともいえるのが、このバージュ・アル・アラブ。「アラブの塔」という意味で、自称7つ星ホテルとして有名。70階建てで、内装は贅を極めたものになっている。部屋はスイートルームのみで、1泊15万円~。
基本的にレストラン予約者やホテルの宿泊者以外は、敷地内に入ることができない。富裕層専用の空間がそこに広がる。一般市民でも、ホテルのアフタヌーンティーや朝食クーポンを使えば、ホテル内を堪能することができる。ドバイらしい体験をするならば、ぜひ一度は訪れてみたいものである。
世界最大の額縁。ドバイ・フレーム
金色に縁取られフレーム型をした世にも奇妙な建築物。高さ150メートルで、フレームのてっぺんはドバイの新旧の街並みが見渡せる展望台がある。ドバイの観光スポットにもなっている。
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世界一ねじれたビル、カヤン・タワー
我々がせいぜい絞るものといえば、雑巾ぐらいだがドバイでは建物も絞るらしい。そんなわけで、登場したのがカヤン・タワー。別名インフィニティ・タワー。高さ306メートル、73階建て。居住用、オフィス用のビルとして使われている。
世界的な建築家、ザハ・ハディドが手がけたザ・オプス
ドバイのビジネス街、ビジネス・ベイに2018年に完成したオフィスビル。イラク出身のザハ・ハディドがデザインを手がけた。
世界初!3Dプリンターで作ったオフィス
ドバイのオフィス街にある、世界初の3Dプリンターで作ったオフィス。完成までかかった期間は、たったの17日。期間もさることながら、施工に関わった人数もたった18人というから驚きだ。
完成すれば世界最大の観覧車に。ドバイ・アイ
ビーチスポットで観光客に人気のドバイマリーナ地区から徒歩で行ける人工島ブルーウォーターズ・アイランド。そこにあるのが「ドバイ・アイ」と呼ばれる巨大な観覧車だ。観覧車の周りには、飲食店やショップが立ち並ぶ商業施設がある。
まるでエジプトにいる気分?ラッフルズ・ホテル
シンガポールなど主にアジアで展開するラッフルズ・ホテルの中東第一号店。エジプトをイメージしたピラミッド型の建築が特徴的。
ビッグ・ベンがドバイにも!?アル・ヤコブ・タワー
ロンドンの時計塔をイメージして作られた「アル・ヤコブ・タワー」。高さ328メートルで69階建て。2013年に完成。ラッフルズにしろ、他の国からインスピレーションを受けすぎである。
なぜそこにゴルフボール?エティサラット本社
ビルのてっぺんにあるゴルフボールが目印のビル。ゴルフ関連の会社ビルかと見せかけて、実はUAEの通信会社エティサラットの本社ビル。
建物が迷路に!迷路タワー
ドバイ中心地の高層ビル群に、そびえたつ迷路タワー。高さ210メートルで57階。オフィス、居住用ビルとして使用されている。その名の通りビルには世界初となる巨大な水平型迷路が浮かび上がる。遊び心がふんだんにつまったビル。
ちなみに私の上司は、迷路タワーの近辺で働いていた時、タバコ休憩の際には、暇つぶしで迷路を解いていたのだという。
ハリウッド映画にも登場。ゲート・プレシンクト
ドバイの金融センターともいえるDIFC地区に位置する。ぽっかりとあいた巨大な空間が特徴的。トム・クルーズ主演映画である「ミッション・インポッシブル・ゴースト・プロトコル」にも登場。
ドバイ市民定番の洗練された酒場横丁、ピア・セブン
ドバイマリーナ地区に位置する、円形ステージかのようにテラス席が設けられたピア7。レストランなどの飲食店が入ったビルだ。夜になると美しいマリーナの夜景にその光を添える。
マリーナ・モール直結で、お酒が飲めるレストランがあることもあって気合を入れた欧米人などで賑わう。
日本人建築家も関わった!?O-14
ドバイのビジネス街、ビジネスベイに位置する23階立ての建物。なぜか楳図かずおを想起させるような不気味な穴があいた層に包まれるビル。ニューヨークに拠点を置く建築設計オフィス、Reiser + Umemotoによる作品。
未来からやってきた?未来博物館
2019年オープン予定の未来博物館。写真は完成したイメージ。地球や人類、科学技術の未来などについて紹介する博物館になる予定。
まるで殿上人の気分?
ドバイにはやたらと高層ビルが多い。だから、普通に30階や40階といった高層階に住む人は珍しくない。そんな高層階に住む住人たちの間で、時々話題になるのが「天空気分」である。
霧が立ち込める時期になると、朝起きたら目の前は雲の海。目下に雲があるという、殿上人体験をすることができるのだ。
オイルマネーで潤う真の金持ち、アブダビの実力
奇想天外な建築物で、人々をあっといわせるのはドバイだけではない。
オイルマネーで潤う、真の金持ち首長国アブダビにも、驚きの建築物が並ぶ。ただ、アブダビはおしとやかな金持ちなので、あえて声を大にしていないだけなのだ。アブダビには、静かなるオイルマネーパワーが炸裂する。
鎧をまとった高層ビル。アル・バハル・タワー
まつぼっくりのような鎧をかぶったツインタワー。高さ145メートルで29階。2012年に完成。アブダビ投資庁とアル・ヒラル銀行の本社が入っている。
まさに石油御殿。アブダビ国立石油会社本社
シンプルながらも圧倒的なインパクトがある76階立ての建物。通称ADNOC(アドノック)と呼ばれるアブダビの石油会社の本社ビルだ。
巨大な円形ビル、アルダー本社
高層ビルの常識を覆すまさかの円盤型ビル。アラブ諸国でははじめての円形型ビルとなる。アブダビの郊外にあり、ドバイからアブダビに行く際には必ず見かけるビル。
アブダビにはその他にもルーヴル・アブダビやエミレーツパレス、グランドモスクなどそれはそれはもう世にも珍しい壮麗な建築物がある。ただし、この辺は観光スポットとしてもよく知られているので、あえて紹介はしていない。
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