【ドバイ基本情報】ドバイ旅行前にこれだけは知っておきたい17のこと

中東のハブとして、注目が集めるドバイ。次々と世界を仰天させる奇想天外な建物を作り、世界中から観光客を集めている。

ドバイといえば、石油王、金持ち、ゴージャスといったイメージがあるが、それはドバイの一部。かつては、砂漠の遊牧民がばっこし、真珠業と漁業でほそぼそと生計を立てていた、名も知れぬ場所。それが、1世紀も経たないうちに、誰もが知る世界的な観光地へとなり上がった。



一体、ドバイとは何者なのか。ドバイ旅行前に知っておきたい、ドバイ情報を解説。

1.場所:ドバイは国じゃなくて、都市

そもそもドバイは国ではない。アラブ首長国連邦(UAE)を形成する都市の1つにしかすぎない。UAEは、7つの首長国から形成されており、ドバイ首長国はその1つ。UAEの首都は、アブダビだ。

ドバイはアラビア半島の一角にある。アラビア湾に面しており、対岸にはイランがある。日本からは、直行便で10時間ほど。エミレーツ航空や、シンガポール航空、フィリピン航空などがある。

2.時差:日本とは5時間差

ドバイと日本の時差は5時間。ドバイは日本に対して5時間遅れている。

3.治安:日本よりも治安がいい!?

ドバイの治安は日本と比べても断然いい。車を施錠しないままどこかへ行ったり、ブランド品のカバンをテーブルに置いたままトイレに行く人などもいるぐらい。

年間を通して昼間は暑いため、街全体は夜になるほど活発になる。ショッピングモールは深夜12時ぐらいまでやっており、こどもや女性も夜遅くまで外に出ている。

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4.気候:夏は40度以上。冬は過ごしやすい

主に夏季(4月から10月)と冬季(11月から3月)の2季に分かれている。7~9月には、日中の気温が40度を超えることもよくある。外で10分以上歩くことすら難しいほどの、殺人的な暑さ。街はゴーストタウンと化す。

一方で、モールや会社などの室内は、ガンガンにクーラーがきいている。そのため、夏なのに室内は寒いというあべこべな状況が発生する。

一方で冬季の日中は、30度前後と過ごしやすく、観光シーズンとなる。夜は、気温がぐっと冷え込み20度以下となる。ドバイの街が人で賑わうのはこの時期。

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5.人種&人口:世界中の人々に会える多国籍都市

ドバイの人口は約300万人。うち2割が現地のUAE人だと言われている。残り8割は、外国人。ほとんどは、出稼ぎが目的だ。外国人の半数以上を占めるのが、インド、パキスタン、フィリピンの人々。人によっては、ドバイはリトルインドという人もいる。

残りは、アフリカやヨーロッパ、中央アジアなど非常に多国籍な人々が集まる。世界でも有数の多国籍都市でもある。

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6.宗教:イスラーム教だけど、戒律はゆるめ

UAEの国教はイスラーム教。ただし、ドバイは宗教色が薄い。ホテルのレストランやバーではお酒が飲めるし、パリピが集うクラブもある。外国人観光客を受け入れるため、年々規制が緩和しているように見える。


ドバイのモスク。街のいたるところにある

外国人女性であっても、髪をスカーフで隠したり、アバヤと呼ばれる民族衣装を身につける必要はない。公共のビーチやプールではビキニ姿の女性も多くいる。

しかし、ラマダンと呼ばれる時期は、ドバイも真面目に行う。日中は、ほぼすべての飲食店がクローズし、観光客は減る。そのため、ホテル宿泊費は大幅に割引される。

ラマダン中のドバイ観光ガイド

インド系の人口も多いので、ヒンドゥー教の寺もいくつかある。ヒンドゥー教の祭りも、ドバイでは大々的に行われる。寛容性の向上をテーマとしているドバイでは、ユダヤ教のシナゴーグも存在する。

7.文化&マナー:超えてはいけない一線がある

戒律がゆるいドバイに見えても、一線を越えると取り返しがつかないこともある。あくまで、ここはイスラームの国。過度な露出、公共の場でのハグやキス、未婚の男女の性交渉などは、厳しい罰則の対象になる。また、LGBTといった性的マイノリティーへの寛容性も低い。

過去には、日本人が国外追放になった例もあるほどだ。さらに気をつけたいのは、お酒は飲めるが、公共の場で酔ったそぶりは見せてはいけないということ。さもなければ、逮捕になる。日本人だからといって見逃してもらえるといったことはない。

8.言語:アラビア語も公用語だけど、英語だけでOK

公用語は英語とアラビア語。外国人が多いため、英語が主に使われており、生活や旅行をする分には、英語のみで十分。

多様な国の人がいるので、なまりのあるインド英語や、日本人にも聞き取りやすいフィリピン英語、イギリス人ネイティブの英語など、多様な英語に触れることができる。


標識はすべて英語とアラビア語が表記されている

アラブ諸国出身の人もいる、どちらかといえば、アラビア語が話せない外国人の割合の方が多い。

9.物価:家賃は日本よりも高い。日本より安いものも。

ドバイの通貨はディラハム(AED)。ドルとは固定制。日本円に換算するときは、×30をすればOK。

ドバイでもっとも高いのが、家賃。年々下落傾向にあるが、それでも日本に比べるとずいぶん高い。レストランなども日本の1.5倍ほどの値段でありながら、クオリティはそんなに高くない。

一方でスーパーでは、輸入品を除けば、日本と同等かそれ以下の値段で商品が買える。ドバイ住民の年収もさまざまなので、場所によっては値段に2~3倍の違いがあるのも特徴。

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10.食べ物:スーパーにいけばなんでもそろう

ドバイの食事といえば、アラブ料理とインド料理が多い。その他にも、世界各国の料理が集まっている。本格的な日本食料理屋は少ないが、韓国や中華料理屋が増えている。

近年では、健康意識の高いヨーロッパ人のニーズやアラブ人の肥満に対する意識向上により、ヘルシー料理などを扱う店も増えた。


ドバイの巨大なスーパー

スーパーは、フランス系の「カルフール」やイギリスの「ウェイトローズ」、現地のスーパーなど多様なスーパーがある。日本食の取り扱いもある。イスラーム教徒以外のための「ハラームコーナー」では、豚肉やサラミ、豚肉製品などを購入することもできる。

基本的にスーパーやキオスクでは、お酒は販売していない。ドバイ内では数カ所帰る場所があるが、高い酒税がかかっている。そうした場所で、お酒を購入するには、ライセンスを取得する必要がある。

11.生活:インフラは先進国並み。所得税はなし。日本よりものんびり。

ドバイのインフラは先進国並みで、夏の暑さを除けば日本人にとっても比較的過ごしやすい。

ドバイは、車社会なので車が必須だが、メトロやバスといった公共の交通機関だけで生活することも可能。タクシーの初乗りも300円程度なので、通勤にタクシーを利用する人も多い。


ドバイの無人運転メトロ。2~3分おきにやってくる。清潔感があって乗り心地がよい

ホワイトカラー職の給与は、他の先進国よりも高めであり、所得税もない。日本と比べると、娯楽は少ないが、ヨーロッパ、中央アジア、アフリカへ4時間程度のフライトで行けるので、頻繁に旅行に行く人が多い。

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12.ドバイに住む日本人

ドバイに住む日本人は、外務省の発表によると約3,000人。過去数年を見ても、この数字はほとんど変わっていない。うちほとんどは、ドバイのフラッグキャリアであるエミレーツ航空の職員か、日本企業の駐在員とその家族。ドバイに進出している日本企業の数は、約300社

一方で在ドバイの韓国人は1万人、中国人は20万人近くいる。在ドバイの日本人による食材屋やヘアサロンもある。

13.歴史:石油発掘前は真珠産業と漁業

ドバイは、かつてイギリスの保護領であった。当時は、真珠業や漁業などで人々は生計を立てていた。しかし、日本のミキモトによる養殖真珠の発展により、ドバイ近辺の真珠産業は衰退。以後は、中継貿易地として港を整備していくが、そんな矢先に石油が見つかる。

1971年にはUAEとして独立。順調に成長していくかに思えたが、2008年にドバイショックが発生。この金融危機により、多くの外国人が国外脱出をし、空港近辺に乗り捨てられた高級車が話題となった。


1991年(左)と2017年(右)のドバイを比較したもの

金融危機からの奇跡的な復活を果たし、現在は2020年のドバイ万博に向けて、建設ラッシュが続いている。

14.ドバイは石油で成長した?

ドバイの急成長の秘密は、石油にあると思っている人が多い。しかし、実はドバイの石油採掘量はほんのわずか。オイルマネーで潤っているのは、アブダビの方。

ドバイの成長のカギは、貿易、金融、観光業など。すでに石油ありきで成長できないと予測したドバイは、こうした分野に早くから手をつけ、脱石油都市を目指した。

ドバイに法人税や所得税はなく、経済特区では優遇政策で多くの外国企業を誘致している。

貿易においては、古くからイランやインドとの交易がさかん。今でも、デイラ地区の港では、昔ながらの木造のダウ船を見ることができる。

15.ドバイの人々は本当にお金持ち?

ドバイといえば石油王という雑なイメージにより、ドバイに住んでいる人はみな金持ちだと信じ込んでいる人は多い。確かにドバイの街中には、ベンツの4WD、ベントレー、フェラーリ、ランボルギーニなどがバシバシ走っている。

しかし、それはすべてではない。政府から優遇されているUAE人の中でも、金持ちではない人もいる。

それに、ドバイに出稼ぎにきているブルーワーカーの人々の給料は、せいぜい月収6万円程度。UAE人の平均世帯年収が1,000万円以上なのと比べると、かなり差がある。

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16.「2番じゃダメなんです」。ドバイのポリシー

ドバイの野心は高い。なんでも一番じゃなきゃいかん!という精神で、次々と世界一を作ってきた。世界一高い高層ビル「バージュ・カリファ」、世界一巨大な人工島「パーム・ジュメイラ」など。これはほんの一部にすぎない。

ドバイ夜景
世界一高い高層ビル「バージュ・カリファ」からのドバイの夜景


世界一巨大なモール「ドバイ・モール」

すべては、「世界一」のものを作れば人が集まる、という信念ゆえである。目立った歴史も文化もないドバイならではの戦略だ。事実、世界一のものを見たく、ドバイには多くの観光客が訪れている。

世界の観光地、渡航者数ランキングでは、シンガポールや東京、ニューヨークをおさえてドバイが上位にランクインしたこともある。

17.観光地としてのドバイ

空のハブとして、治安がよく、冬の時期でも過ごしやすいということで、ドバイは世界的な観光地にもなっている。近年では、ドバイ国際空港は国際旅行客数でつねに首位を獲得しているほどだ。

ドバイが誇る「世界一」の観光スポットやショッピングスポットもそうだが、ヨーロッパやロシア圏の観光客に人気なのが、ビーチ。


ドバイのビーチ

透きとおる綺麗な海が人気で、世界でも有数のリゾート地となっている。

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さらなる観光客獲得のために、ドバイは規制緩和やシステム整備など、観光客を呼び込むための成長を続けている。