ドバイの一番人気といっても過言ではない、ブルジュ・ハリファ。世界一高い高層ビルである。
もはやドバイのアイデンティティの核心と言っても差し支えないほど、ドバイといえばブルジュ・ハリファなのである。そして、ブルジュ・ハリファなくして、ドバイはありえないのである。
そんなブルジュ・ハリファへの行き方やおすすめの時間帯などをご紹介。
世界一高い高層ビル、ブルジュ・ハリファとは？
ブルジュ・ハリファは高さ828メートル。ドバイの中心地区、ダウンタウン・ドバイに位置する。206階建てだが、一般の人が入れる最上階は159階。ブルジュ・ハリファといえば展望台が有名だが、そのほかにもレジデンス用の住居や、アルマーニホテル、高級レストラン、バーなどが入っている。
世界一の高さだから、実際に部屋を買うとなると高いのでは？と思われるかもしれない。けれども、ドバイにはそれ以上に高い物件が存在するのだ。借りるとなると、年間約400万円から。ドバイの中で言えば、決して高すぎる物件ではないのだ。
着工は2004年に始まり、完成したのは2010年。
その道のりは決して平坦なものではなかった。
2008年に起きたドバイ・ショックと呼ばれる金融危機により、一時は工事が中断。完成が危ぶまれた。ドバイショックの最中、資金繰りに窮するドバイを救ったのが、UAEの首都アブダビである。
ドバイは、そんなに石油がでないが、アブダビにはたんまりある。オイルマネーで潤っているのは、むしろアブダビなのだ。
ブルジュ・ハリファは、もともとはバージュ・ドバイ（ドバイ・タワーという意味）という名前になる予定だったのが、アブダビに資金提供を受けて完成に至ったため、アブダビ首長の名前をとって、ブルジュ・ハリファとなったのだ。
残念無念、ドバイ。
当日券も可能だが事前予約がおすすめ
いろんなブログやサイトでも書かれているが、チケットは必ず事前に予約しておいたほうがよい。当日券だと、売り切れている場合もあるし、希望の時間に入れなかったりするからだ。チケットを予約する際には、公式サイトへ。
チケットの種類と値段
チケットは大まかに分けて3種類。
・124階の展望台行き「アット・ザ・トップ」
・148階の展望台行き「アット・ザ・トップ・スカイ」
・154階でアフタヌーンティーを堪能できるVIP待遇の「ザ・ラウンジ」
ブルジュ・ハリファに入ってしまえば、124階も148階も同じようなものだが、「アット・ザ・トップ・スカイ」の特徴は、人が少なく、優雅にお茶ができる、という点にある。
平民向けの「アット・ザ・トップ」よりも高い展望台にいけるということで、己の自尊心をくすぐることもできよう。
とりあえず雰囲気だけ楽しめればOKという人には、「アット・ザ・トップ」がおすすめ。
チケットは時間帯によって、異なるので要注意。特に観光客が多い時間帯がプライムタイム。それ以外の時間帯をノンプライムとしている。
上空456メートルにある124、125階の展望台に行くチケット。
ノンプライムタイム（8時半〜14時半、19時〜）
大人：179ディラハム こども：145ディラハム
プライムタイム（15時〜18時半）
大人：259ディラハム こども：165ディラハム
上空555メートルにある148階の展望台に加え、124、125階にも行くことができるチケット。148階は、大きなソファなどがあり、ゆったりとできる空間。ウェルカムドリンクやスイーツのおもてなしつき。
ノンプライムタイム（19時〜）
399ディラハム
プライムタイム（9時~19時まで）
553ディラハム
154階にあるラウンジへアクセス可能。ハイティーの時間帯であれば、お茶に軽食。夕日や夜景鑑賞の時間帯には、軽食をつまみつつ、お酒や生演奏も楽しめる。まさに贅の極み。ここでは時間に関わらず、3歳以上の子供から1人当たり769ディラハムの値段がする。
公式サイトでのチケット予約方法
公式サイトからの予約は4ヶ月先まで可能。まずは公式サイトへ。日本語は残念ながら対応していない。
チケットの種類を選択。ここでは、1番人気の「アット・ザ・トップ」を注文。公式サイトのホームページ画面。”At the Top, Burj Khalifa”のBook Nowボタンをクリック。
“General admission entry”の”Select Package”ボタンをクリック。
訪れる日時を選択。
時間を選択。緑の”Available”は予約可能。”Sold Out”は売り切れ。
必要事項を記入。
必要事項を記入して、5分以内に支払いを終えないと、以下のようにセッションが切れるので要注意。支払いは、クレジットカードが使える。
支払いが終わると、予約完了メールを受け取ったことを確認。しょぼい確認メールに見えるが、ちゃんと展望台でチケットをゲットできる。
当日、チケット受け取りカウンターで確認メールを見せればOK。プリントアウトする必要はなし。
時間に余裕を持って！展望台までの行き方
世界一巨大なモールの威力をなめてはいけない。同じモールといえども、イオンと同じぐらいに考えていると、痛い目にあう。
ドバイモールは巨大なうえ、展望台の入り口は建物の一番下、ロウアー・グランドフロアにある。メトロでドバイモールにやってくる場合、３階の入り口から入るので、たどりつくのにだいたい20分~30ぐらいかかる。
モール内には、”At The Top, Burj Khalifa”と書かれた案内標識があるので、それを頼りにいけばOK。予約時間の1時間前にはドバイモールに到着しておきたい。
At the Topへの案内標識がかかれた柱（左）
展望台入り口。陽気なネオンカラーでお出迎え。
展望台チケット売り場。ネットで予約した人もここに並ぶ。ここで予約完了メールを見せて、チケットを発行してもらう。
発行されたチケット。
チケットカウンター横には、荷物預かり所もある。スーツケースや大きめの荷物なども預かってもらうことが可能だ。
展望台にいくならラッキータイムを狙え！
同じブルジュ・ハリファに行くにしても、思いっきり堪能したいという人には、日没の1時間前に行くことをおすすめする。
なぜか。
ブルジュ・ハリファからの美しい夕日を眺められる上に、日が沈めばドバイの夜景を一望することができるからだ。
展望台から夕日が沈むのを眺める人々。混むので場所取りは重要。
18時からは、噴水ショーも始まるので、展望台からショーをみることもできる。1度で、夕焼けと夜景と異なる景色を鑑賞できるので、1度で2度美味しい。まさにラッキータイムである。
展望台からのドバイの夜景。ドバイに来たら一度は見ておきたい光景である。
さらに！
展望台を下りて、近くにあるドバイ・ファウンテンにいけば、噴水ショーも観れる。
おすすめのコースとしては、午後過ぎにドバイモールに行って、ぷらぷらした後、ブルジュ・ハリファ展望台→噴水ショーというもの。スムーズに、ドバイ観光スポットを網羅することができる。
ちなみに朝や昼頃だと、いまいち景色はパッとしない。砂漠地帯のせいか、日中は、ぼや〜っとしており、色がはっきりしない。展望台のガラスも若干汚れているのが気になる。
加工でなんとか色を加えることができるが、やはり日没前後の方がきれいな写真が撮れる。
観光シーズンの11月から2月頃であれば、日没は18時頃だが、事前に日没の時刻をチェックすることをおすすめする。
お土産ショップも充実
金を稼ぐことに関してぬかりのないドバイは、展望台のお土産 ショップでも気を抜かない。全力で勝負する。そんなこともあってか、展望台で売っているグッズはかなり充実している。
展望台での滞在時間目安は？
時間帯によっても異なるが、15時から18時のプライムタイムに行く場合は、チケット売り場から展望台行きのエレベーターまで、待ち時間も含めだいたい10~20分ほどかかる。
エレベーターに乗ってしまえば、1分弱ほどであっという間に展望台に到着する。
展望台での滞在時間は、訪れる時間帯にもよるが、20分から1時間半ぐらい。午前中の空いている時間帯であれば、30分前後が目安。
夕方の日没前後だと、夕日と夜景をみるのに少なくとも1時間ほど必要。この時間は、観光客が一気に集中する時間帯なので、帰りのエレベーター待ちの時間が20~30分ほどかかることも覚悟しておこう。
さらにブルジュ・ハリファを楽しむために
ドバイのアイコン、世界一高い高層ビルに行くだけでも十分ワクワクするが、さらに個人的におすすめなのが、あらかじめ「ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル」を見ることである。
トム・クルーズ主演の映画で、映画の中でトム・クルーズがブルジュ・ハリファに登るシーンがある。ハリウッド映画ということもあって、かなり迫力が脚色されているが、それでもいざ本物をみると、「あの映画に出てたヤツ！」という感動も味わうことができる。
ブルジュ・ハリファのシーンは、以下の動画から見れる。なお、ブルジュ・ハリファの訪問後に見ても、効果はある。
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