ドバイ土産の定番パッチ・チョコレート。万人受けするチョコという長所を活かして、ドバイ土産では不動の地位を築いている。
噂が噂を呼び、一度は食べてみたい高級チョコ―レート。そんなパッチ・チョコレートの種類や価格、購入方法などをご紹介する。
21カ国で展開。世界が認めたチョコレート
いまや、ドバイ土産としてすまし顔を決めているパッチ・チョコレートだが、実はパッチ・チョコレートの発祥はレバノン。ドバイではない。ドバイでのパッチ・チョコレートの人気は並ならぬものだが、一方の本国のレバノンでは、それほどでもない。
レバノンといえば、美食の街ベイルートを首都として抱えている。それに中東料理といえば、レバノン料理というほど、レバノンの食文化は洗練されたもの。美食の国で生まれたパッチ・チョコレートが、美味しくないわけがない。
お土産にしたい高級感とその美味しさがウケて、パッチ・チョコレートはいまや世界21カ国で展開している。UAEやオマーン、サウジアラビアといった湾岸諸国はもちろん、アメリカ、イギリス、マレーシア、インドネシアなど世界を股にかけているチョコなのだ。
高級なのに意外とお手頃？パッチ・チョコの価格と種類
店頭で販売されているパッチ・チョコは、全部で30種類以上もある。様々な種類のチョコたちは、クラシック、デラックス、スーパーデ・ラックスの3つのグレードで分類されている。ホテルの部屋のグレードのようであるが、ここはあえてツッコまない。
価格はチョコの種類ごとではなく、グレードごとに決められている。つまり違う種類でもグレードが同じであれば価格は同じ、というシステムで展開。
クラシック：200ディラハム（約8千円）
デラックス：245ディラハム（約1万円）
スーパー・デラックス：295ディラハム（約1.2万円）
*日本円の換算レートは2024年時点。
さらに1キロあたりの値段しかかかれていないので、初めての来店では少々戸惑う。なにせ、キロ単位でチョコを買ったことなどまずないからだ。
チョコの種類に関しても、それぞれ商品名がついているわけではない。ただチョコがぼんっと置かれているだけである。商品名プレートなんかはない。なので店員さんに「これは何か？」と逐一説明してもらって、選ぶという形になっている。これが少々もどかしい。
ボックス入りで売られているチョコは高級感があるが、チョコにこだわるならショーケース内で販売されているチョコを箱詰めしてもらうのがおすすめ。
こちらは私が実際に購入したもの。
包みが若干雑に見えるが、中に入っているのは高級チョコ。大事なのは中身
高級チョコのくせにかなり大雑把な売り方であることも否めない。ブラック・ボックス感漂うチョコである。
デラックス・チョコ：5個
スーパー・デラックス・チョコ：1個
高級チョコの実力は？
買う前はしょせんチョコでしょ〜、となめていた。しかし、美食の街が生み出した高級チョコだけはある。
私が今回試したのは以下のチョコたち。
おすすめはシンプルなチョコよりも、ピスタチオやアプリコットなどドライフルーツやナッツが入ったチョコ。何がすごいって、チョコのくせに後味がさわやかなのだ。「あれ、今チョコ食べた？」って思うぐらい、甘ったるいチョコ感が残らない。白ワインやお酒のつまみにも合いそうなチョコである。
よく見てみると、公式サイトでは紹介されていないチョコも店舗にはある。例えばスーパー・デラックス・クラスのチョコ。なんと世界一高いスパイスと呼ばれる、サフランが入ったチョコのなのだ。そんなチョコなんぞ聞いたことない。ちなみにサフランは日本で買うと10グラムあたり3,000円ぐらいする。
さらにオマーンやバーレーンの伝統菓子として有名な「ハルワ」とコラボしたチョコなんかもある。中東のレバノン発祥というだけあって、中東っぽいチョコがあるのも特徴。
パッチ・チョコを買うなら空港よりも店舗
ドバイの空港でもパッチチョコレートは売っている。しかし、パッチの実力を知るには、空港じゃなくて断然店舗をおすすめしたい。空港でパッケージ詰めされたパッチ・チョコでは、パッチの魅力はわからないのだ。
それに空港で売っているのはほとんどクラシック・グレードのチョコ。相場は150グラムほど入って約1,200円ほどのお値段。スーパー・デラックス・レベルのチョコを買うならやっぱり店舗。それに店舗なら試食もできるし、少量からも購入することが可能。
通販でパッチチョコは買える？
残念ながら日本の通販サイトではパッチチョコレートは取り扱いがないのが現状。アマゾンや楽天といったサイトでも売られていない。
公式サイトの通販は現在イギリス、アメリカ、レバノンのみなので、日本から買おうとすればマレーシアやインドネシアなどの東南アジアの店舗にまで足を延ばす必要がありそうだ。
ドバイでパッチ・チョコが買える場所は？
ドバイの主要モールにはたいていパッチのお店が入っている。しかし、モールに入っているショップは観光客か贈答セットを買い求める地元客で、混雑していることが多い。
商品名も価格もわからないので、説明をしてもらいながらゆっくり選びたい。しかしモールショップの店員たちはみな忙しそうだった。なので個人的には人が多いモールではない店舗に行けばよかったなあと思う。
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