ドバイのミニ万博!「グローバルヴィレッジ」の行き方から見どころまで!

冬季限定でドバイでひらかれる「グローバル・ヴィレッジ」。毎年行こうと思いながらも、生活者の惰性というもので、結局3年ほど見送ることになった。

そんなグローバル・ヴィレッジに今年は行くことができた。

世界の文化をつまみぐい!グローバルヴィレッジとは

グローバルヴィレッジは、その名も通りちょっとしたミニ万博である。世界各国がパビリオンを出展し、各国のマーケットや屋台などが繰り広げられる。その横には、遊園地のアトラクションもあり、大人も子どもも楽しめる場となっている。

年末には、各国の新年の時間にあわせて花火が打ちあがる、カウントダウン花火スポットとしても有名だ。

2018年には、入場者数がなんと600万人を突破したという。もちろん観光客も入れてだろうが、UAEの人口が1,000万人程度なので、2人に1人は訪れている計算となる。その秘密は、入場料15ディラハム(約450円)という気軽さにある。

行く前は、大して期待などしていなかったのだが、実際に行ってみると結構すごい。ロシアの教会をモチーフにしたゲートをくぐると、ドバイのシンボルバージュカリファやエッフェル塔、ロンドンのビッグ・ベンといった世界各国のシンボル的模型が立ち並ぶ。


美しくライトアップされた各国の名所オブジェ

ドバイ_グローバルヴィレッジ
ロシアの教会をモチーフにしたオブジェが入場者をお出迎え


左から時計回りにイラン、インド、クウェート、アフリカ館。どれも国の雰囲気がよく出ている


本物と見間違うほど精巧で美しいトルコ館横のモスク

そのクオリティとインパクトに、一瞬ディズニーランドの息がかかっているのでは?と思えるほどである。よく見てみれば、テーマパークに設置されている街灯が、ディズニーランドにあるものによく似ているようにも見える。

しかし、過度な期待は禁物である。外観はディズニーランドであっても、中身は近所の国際イベントレベルだと、心得ておこう。

中東各国のパビリオンに限っては、イラン、クウェート、バーレーン、パレスチナ、シリアなど幅広くカバーしていた。現実を忘れて、楽しいひと時を過ごせる場・・・かと思いきや、カタールやイスラエルのパビリオンがないあたり、ちょいちょいリアルが挟み込まれていた。

グローバルヴィレッジの見どころは?

ずばり世界各国のマーケットを練り歩きながら、現地の人々と交流できることだろう。さらには、世界各国の料理を食べ歩きができて、音楽やダンスなどのパフォーマンスも楽しめるという点だ。


イエメンパビリオンで行われていたジャンビーアダンス


シリア館の石鹸専門店。シリアのアレッポ石鹸は有名


高級はちみつ「シダルハニー」が特産のイエメン館。マーケットで出回っているものは純度が低いが、手軽な値段で買えることには間違いない


タイの水上マーケットをイメージした、タイ料理の屋台


アラビア半島定番の揚げドーナッツ


グローバルヴィレッジの屋台は、チュロスやポップコーンではなく、ゆでたトウモロコシと焼き栗。湾岸アラブ人たちに人気

ドバイにいながらにして、その国の料理や雰囲気をつまみぐいすることができる。ただし、パビリオンによっては必ずしも現地の人ではなく、売り子はフィリピン人などに委託という形をとっている店舗も多い。

日本のコーナーもあるにはあるが・・・

グローバルなので、日本のパビリオンもある。ただ、先ほど言ったように過度な期待は禁物である。

日本パビリオンは、中国のよりもずいぶんと小さいし、マーケットに入っている店舗も正直にいえば、日本らしさを存分に発揮できているとは言い難い。まあ、これはどこの国もそうだが・・・


日本パビリオン。ドバイらしく見た目だけは迫力がある。

そんな中で、個人的に一番の盛り上げ役をかっていたと思われるのが、こちらの「うまい棒」でおなじみの「うまえもん」。


湾岸アラブの民族衣装をきた「うまえもん」

パッケージもアラビア語になっていて、バラ売りではなく、30本入りパックが基本である。うまい棒が、ぶつ切りにされ、試食に出されている姿は、新鮮である。

グローバルヴィレッジへの行き方

これが結構やっかい。グローバルヴィレッジは、ドバイの中心地から離れた場所にある。

タクシーで行くのが一番簡単だが、ドバイ中心地からは片道60~80ディラハム(1,800~2,400円)ほどかかる。時間にして30分ほど。グローバルヴィレッジには、大量のタクシーが待機しているので、帰りも安心。

一方で、お安く行きたいという人には、バスがある。場所によっても異なるが、片道おおよそ10ディラハム程度(約300円)。

が、バスが出発する場所は非常に限られている。アルグバイバやラシャディヤからは、頻繁にバスが出ている。しかし、モールオブジエミレーツから出ているバスは、40分から1時間に1本と本数が少ない。利用者は多い(特に金曜日)のに、本数が少ないので困ったものである。

そんなわけで、バスで行くとなるとかなり時間がかかるので、タクシーを利用した方がラクチンだ。

グローバルヴィレッジへのバス乗り場

ラシャディヤ駅102番
アル・グバイバ駅104番
モール・オブ・ジ・エミレーツ106番
バスは3時15分から11時15分まで、30分おきに運行の予定

営業時間&チケット料金

グローバルヴィレッジの営業時間は、毎日夕方の4時からである。テーマパークらしからぬ営業時間帯だが、冬でも日中の日差しが強いアラビア半島のアラブ人は、主に夕方あたりから活発に行動し始める。イベント情報などは、公式サイトでチェック。

営業時間

土曜から水曜:16時〜24時
木曜、金曜、祝日:16時〜深夜1時

営業日時

11月初旬から4月初旬。開始日と終了日は、年によっては数日ずれることがある。

チケット料金

大人1人当たり15ディラハム
3歳以下、65歳以上は無料
チケットは公式サイトから事前に購入することもできるが、当日券でも難なく買える

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20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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