マレーシアで見つけた面白い文化あれこれ

マレーシアで遭遇した不思議な光景をご紹介。

魔法の言葉「キャン」

マレーシアで一番便利と言っても過言ではないのが、この「キャン(can)」である。本来の英語では、canだけでは意味は通じないが、ここマレーシアでは、ほぼcanだけで会話が成立することもある。

例えば、

Top up can? (チャージできます?)

Can, can!(できるお)

キャンキャン言うので、クレヨンしんちゃんのシロ(犬)が会話しているようにも聞こえなくない。

そう、知っている英単語にcanをつけるだけで、あら不思議。簡単な会話がたちまち成立してしまうのである。シルクドソレイユ並の感動がそこにはある。単語の順序や文法なんてものは関係ないのである。

バイカーの日焼け対策

マレーシアの路上でよく見かけるのが、ジャケットを後ろ前で着ているバイカーたちの姿を目にする。初めて見た時はなんだあれ?と思ったが、ワケを聞くと太陽の強い日差しから腕を守るためとのこと。確かに、年中暑いマレーシアの日中の日差しは、本当に暑い。

フリースタイルらっ!

人目を気にして生きていかなければならない日本と違い、マレーシアでは誰も何も気にしていない・・・と思わせるような光景によく遭遇する。というか、皆あまり格好にこだわらない。どう見られようが、関係なし!という強い姿勢を貫いている。

ショッピングモールでも、部屋着のまま来たのか?という人もいる。某高級ブランド店で、短パンサンダルで入店する客をみた時は、目をひんむいたものである。年中暑くても、冬物のおしゃれを楽しむ人もいれば、街中で堂々とコスプレ姿で歩く人もいる。

皆が各々好きな格好

 

食事は外食&大勢で囲む

日本であれば、一人や二人で食事をしている人を見かけることは少なくない。しかし、マレーシアの外食風景は賑やかである。オフィスワーカーも含め大体、3~6人ぐらいのグループで食事をしている。東京のオフィス街のようにぼっち飯を食う人は、少数派である。

特にこの手で群を抜いているのが、華人たち。彼らは、その数でインド系やマレー系を大きく圧倒している。家族主義な華人たちは、家族同士で食事をする機会が多いのか、10人前後のグループもザラに見かける。

日本だと、この手の人数は他人同士で集まる飲み会ぐらいだが、これらがすべて血縁グループから成り立っていることは、驚きである。

屋外フィットネス

外を歩いているとよく見かけるのが、屋外フィットネス。音楽に合わせて踊る集団をそこかしこで見かける。日中は暑いので、早朝や夕方にかけて、音楽に合わせて団体が踊る。

車社会であまりであるかないのに加え、脂っこい食べ物が多いせいか、マレーシアの肥満率はアジアの中でも特に高い。国が行った健康調査では、調査したマレーシア人の半数以上が太っている、もしくは肥満と判定されたというデータもある。

といわけで、少しでも体を動かそうと、街中ではこうした集団フィットネスが出現している模様。

異次元のプロモーション

マレーシアでは、謎のプロモーションが頻繁に炸裂している。

例えば、10個買ったら10個無料だとか、3着買ったら4着目は無料だとか。海外だとよくあるのが、1個買ったら2個目がタダみたいなのはよくあるが、マレーシアのプロモスケールは、とにかくデカすぎる。

日本でも展開しているブランドなのに、マレーシアでは、独自の方針なのか短期間で、ものすごいプロモーションをぶちまけているし、本当に利益出る?と言うぐらい、消費者へのリターンも大きいのである。それらは、スーパーで売っているような低単価のものではなく、下着や化粧品など高単価なものでも発生しているのだ。

デパコスもその例外ではない。ファンデーション(9,000円)を1個買ったらリフィル(6,000円)が無料という、高級ブランドらしからぬプロモーションに遭遇したこともある。マーケティングに携わる人間としては、ただただ驚きしかない。

おまけが凄すぎる

プロモと並び、マレーシアはおまけもすごい。世界的に展開しているブランドでも、マレーシア店は特に気前が良いと思う。これまで貰ったおまけを一例としてあげてみよう。

某コスメブランドでリップを1本購入・・・リップ1本(3,000円相当)
スキンケアショップで買い物・・・購入点数よりも多い、試供品セット
ドラッグストアで買い物・・・Bluethoothのミニスピーカー
ニトリで買い物・・・ニトリと全く関係ないココナッツジュース1本

そう。買ったものに対してのリターンがめちゃくちゃ多すぎるのである。多すぎて、逆にいいんですか?と恐縮してしまうぐらい、もらえる。最後の2つに至っては、なぜこんなものをおまけとしてよこしたのか、理解不能なものもある。

というわけで、買うとなんか良いことがあると学習してしまった脳により、マレーシアでは今まで以上にショッピングをしてしまうのである。ショッピングがこれほど楽しい国があるだろうか。ちなみにおまけは毎回ではなく、気まぐれで大盤振る舞いなおまけが発生するという、ギャンブル要素からなる。

メンバーシップ&ポイント大好き

「ポイントカードお持ちですか?」は、日本だけのものかと思いきや、マレーシアでも発生している。どこへ言っても「メンバーカードある?」と必ず聞かれるのである。

ポイントなんか貯めてもたがか知れているでしょ、と思っていた私だが、マレーシアのポイントは還元率がめちゃくちゃ高い。メンバーになるだけで、入会特典というおまけがたんまりもらえたり、初回割引(これが結構高い)がかなり効いたり、定期的に割引が使えるのである。

というわけで、マレーシアに来て以来、まんまとメンバーシップの沼にはまっている。

正月が4回ある

日本の年間の祝日は16日なのに対し、マレーシアも14日と意外と多い。中華系やインド系の祝日も含まれているためだ。

その結果、マレーシアでは正月が4回もやってくる。日本でもお馴染みの1月1日、そして華人たちの旧正月。ムスリムたちのラマダン明け、「ハリラヤ・プアサ」。そしてヒンドゥー教の「ディパバリ」。

関連記事:日本の正月など比ではない。マレーシアの旧正月がスゴ過ぎた

日本は年に1度しかない正月でかなり盛り上がるが、マレーシアにおいて町や人の反応を見ると、1月1日は結構すん、としている。どちらかというと自分が所属している民族の正月の方が、力を入れているように思える。

こうした祝い事が多いため、それに連動してプロモーションも多くなるのかも知れない。

マラッカのトライショー

世界にはいろんな乗り物があるが、マラッカのトライショーほど心をくすぐられるものはない。トライショー、それは世にもド派手な人力車である。そのデコ精神は、90年代のギャルや日本のデコトラにも負けず劣らずである。

ハローキティーやポケモン、ドラえもんなど、テーマごとに人力車を、蛍光ライトやぬいぐるみでこれでもか!とデコっていく。そして、爆音のBGMと共に客を運んでいくのである。

その牧歌的な光景は、文化遺産に残しても良いと思えるぐらい、微笑ましい。

おまけ

最後に、最近面白かったマレーシアでのワンシーンをご紹介。


可愛らしいうさぎかと思いきや・・・


その腹には、ちゃっかりチップ入れ。何事もタダではないと教えてくれるのであった。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。

管理人をフォローする
マレーシア
シェアする
進め!中東探検隊