タンザニアの治安ってどう?現地を旅して感じたこと

キリマンジャロ登山、リゾート地のザンジバル島、サファリなど、タンザニアは見どころが多い。果たして治安はいかほど?実際に現地を旅行して感じたことをご紹介。

タンザニアの治安はいかほど?

外務省の安全情報を見ると、観光客がよく訪れるダルエスサラーム、ザンジバル、アルーシャの危険レベルは1になっている。

とはいえ、現地で実際に感じたのは、日本やその他の国を旅行するような感覚では歩けないということ。タンザニアを安全に旅行するには、ある程度のポイントを押さえる必要がある。

タンザニアを観光する時の注意点

・貴重品を持って出歩かない(金を持っていると、さとられないのがポイント)
・知らない人に話しかれられても、気安くついていかない(というか信用するな)
・外出するときは最低限の現金だけ持っていく
・夜出歩かない
・歩きスマホ、絶対ダメ
・知らない人に食べ物をもらっても口にしない(睡眠薬などが入っている可能性がある)
・自分の荷物から目を離さない

タンザニア(特にダルエスサラーム)で有名なタクシー強盗に会った人のケースを見ていると、知らない奴に声をかけられて着いて行き、身ぐるみを剥がされたというのが大体のパターンである。

貴重品は、日本人にとっては貴重でないものも、場所が異なれば貴重品になる。私は6,000円ぐらいのランニング時計をしていたのだが、そうした時計もアフリカ人には、高価なモノに見えるらしい。日本人からすると、いかにも安っぽい時計なのだが。

アジア人や欧米人というのは、ただでさえ目立つのだ。高価な品をつけていたら、いわんやである。

このような基本ポイントを押さえておけば、タンザニアで恐ろしいことは特にない。私は1ヶ月近くタンザニアに滞在したが、危ない場面に遭遇することは幸いにしてなかった。

それに、タンザニア人というのは、愛想がいい上に、フレンドリーな人間が多いように思う。「ジャンボ」だの「マンボ」だののたまうスワヒリ語のせいかもしれない。もちろん、その一方で、悪巧みを考えている輩もいるのだが。

日本人が被害にあったケース

犯罪のパターンを事前に知っておくのも役立つ。日本ではありえない!ことであっても、タンザニアでは起こりうることだからである。

以下は日本の外務省が紹介している、日本人の被害事例。

・長距離バスで移動中に、隣のタンザニア人からお菓子をすすめられ食べたところ、意識を失い、貴重品の入ったバッグを奪われた。

・ダルエスサラームでタクシー運転手に話しかけられ、乗車。見知らぬタンザニア人が移動中に数名乗り込み、人気のない場所へ連れて行かれる。最終的に金品を奪われ、ATMで出金させられる。

・レストランで食事をしていたところ、足元に置いていたカバンを取られる。

・日中外を歩いていたところ、手に持っていたスマホを奪われる。

この他にも、ATMでお金を引き出す時は注意したい。ATMから出てきたところを狙われて、現金を奪われるという被害も報告されている。

ダルエスサラーム、凶悪都市説は本当?

タクシー強盗率100%だとか、アフリカの3大凶悪都市の1つと言われるダルエスサラーム。ザンジバル島やジュリウス・ニエレレ国際空港を利用するために、訪れる旅行者も多いが、タンザニアの中でも特に治安が悪いと言われている。

しかし、先の基本的なポイントさえ押さえておけば、恐ろしいことは特にない。必要以上に怖がるもの損である。

詳しくはこちらに書いたので、下記をチェック
凶悪都市ダルエスサラームは本当に危険?現地で感じた治安 

リゾート地ザンジバル島は安全?

ヨーロッパ人が多く訪れるリゾート地ということもあってか、本土とは違う島特有のゆったりとした空気が流れている。

基本的には、治安は悪くない。とはいえ、日本人がザンジバルでタクシー強盗にあったケースも報告されている。バスを探していたところ、制服っぽい服を着た人に「案内してやるから」と話しかけられ、乗車したところ、人気のない場所へ連れて行かれ、身ぐるみ剥がされたという。

ザンジバル島は、日本人が新婚旅行でやってくるリゾート地でもあるので、この被害は衝撃だ。外務省も、ザンジバルの治安を見くびったらあかん!と注意を促している。

島の中心であるストーンタウンはタクシーの客引きがすごい。と言っても、声はかけてくるが、ダルエスサラームのそれと比べるとそれほど強引なわけではない。

この点をのぞけば、タンザニア本土よりもずっと安心して観光できる場所だ。

キリマンジャロ山麓の町モシの治安は?

アルーシャと並んで、キリマンジャロ登山をする人の拠点となるのがモシ。アフリカ大陸最高峰山麓の町という余裕なのか、町は緑にあふれ、ゆったりとした雰囲気が漂っている。

ザンジバルと同じく治安は良さそうだが、それでもホテルのスッタフからは「貴重品は持ち歩かない方がいいよ」と言われる。危険というわけではないが、万が一ということらしい。他の観光客を見ても、確かに手ぶらであった。

しかし、モシの町は日本人や韓国人をターゲットにした客引きがすごい。声をかけてきたかと思えば、だいたいサファリのツアーの案内である。中には「興味ねえ!」と言っているのに、10分ぐらいずーっとつけ回してくる野郎もいた。

安全確保のため「カザフスタン出身だ!日本語も韓国語もわからん!」とこちらが主張しているにも関わらず、日本語や韓国語で書かれた旅行者の感想ノートを見せられた。

とりあえず成人男性が声をかけてくる場合は、スルーした方が身のためである。なんとか気をひこうとして、「そこで写真撮っちゃいけないんだあ」だとか、「写真見せて!」などと言ってくるが、こちらもスルーすべし。

野郎に混じって、時々ちびっ子も声をかけてくるが、こちらは無害である。スルーして無下にすると、心が少々いたむので、笑顔で対応するべし。

このように聞くだけだと、タンザニアはちょっと恐ろしそうな場所でもある。けれども、繰り返すが基本的にこちらが注意しておけば、危ないことは特にない。

タンザニア観光で役立ったモノ

カメラや財布などの貴重品などを持って歩くな!とジモティーに言われたので、外出するときは最低限の現金とスマホだけを持ち歩いだ。

そんな時にちょうど役立ったのが、ランニング用に買っておいたこちらのウエストポーチ。まさか、こんな時に役立つとは思っていなかったが・・・キリマンジャロ登山の時にもスマホを入れておくのに役立った。

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20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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