ダルエスサラームとザンジバルを結ぶフェリーを運航している会社はいくつかあるが、中でも知られているのがAzam MarineとFlying Horseという会社。
ただ、Flying Horseのフェリーでは、2011年に乗客の3,000人近くが死亡若しくは行方不明になるという事件も起こっている。
それに、運航頻度もAzamに比べて少ない。よって、ここでは安全面と多くの観光客が選んでいるという点で、Azam Marineをチョイスすべし。
以下に紹介するチケット料金や時刻表などは、いずれもAzam Marineのものである。
チケット料金
チケット料金は居住者、非居住者(外国人観光客)によって異なる。ここでは非居住者の料金を紹介。ダル・エス・サラーム、ザンジバル間はともに同じ料金。以前はビジネスクラスがあったが、現在はエコノミーもしくはVIPの2種類のみ。
エコノミー(エコノミープレミアム):35ドル
VIP:60ドル
ちなみに船にはロイヤル席もあるのだが、なぜかオフィスでも公式サイトでも取り扱いがない。
どっちのチケットを買うべき?
VIP料金がやたら高いせいか、現地の多くの人はエコノミーチケットを購入していた。なので、エコノミー席はかなり人が多く混雑している。エアコンもそれほどきいていない。
ジモティーであふれかえるエコノミー席
一方でVIP席は、ビビるぐらいに快適な空間。まるで飛行機のビジネスクラスである。窓のカーテンは自動ボタンで開け閉めするスタイルだし、座席には飛行機のようなモニターもついている。運航中には、これまた飛行機のごとくドリンクと軽食が振る舞われる。
飛行機のようなVIP席
2階の眺めがいい場所がロイヤル席
2時間弱なので、とりあえずつけば何でもいいという人は、エコノミーでもいいだろう。
ただし、私が行ったのは3月の雨季であり、めちゃくちゃ湿度が高かった。湿度がひどいせいで、頭痛やだるさなんかも感じたほどである。なので、2時間ちょっとでも、エアコンがしっかりときいた快適なVIP席にしてよかったと思う。
フェリーの時刻表
ダルエスサラーム、ザンジバル間の運航は1日4回。出発時刻は、ダルエスサラーム、ザンジバルともに同じである。フェリーは毎日運行。運航時間は1時間半〜2時間ほど。
ダルエスサラーム、ザンジバル間のフェリー時刻表
7:00
9:30
12:30
16:00
チケットの買い方
チケットを購入するには、Azam Marineのオフィスで買うべし。公式サイトでも予約ができるが、サイトでは支払いができないので、出発ターミナルにて出発の3時間前に支払う必要がある。
チケットの支払いは、タンザニアシリング若しくは米ドルで可能。またチケット購入の際には、パスポートを持っていくこと。
Azam Marine オフィス – ダルエスサラーム
Azam Marine オフィス – ザンジバル
チケットオフィスの近くへいくと、「安くチケット帰るよ〜」などと声をかけてくる輩がいるが、これは完全にガヤとしてスルーすべし。
出発前の手続き フェリーターミナルへは、30分前ほどに行けばOK。ザンジバルからダルエスサラームへ向かう場合には、出発カードに名前などを記入する必要がある。また、パスポートの提示も求められるので、事前に準備されたし。
船内での過ごし方
Azam Marineのキリマンジャロ号は、かなり大きなフェリーで、中もきれい。VIP席は、2階にある。フェリー自体は快適なのだが、揺れがかなり激しい。あまりにも激しすぎて、嘔吐する人も多数いるのか、VIP席ではきたろう袋が配られた。
私の場合、嘔吐まではいかないが、結構な気持ち悪さがこみ上げてきたので、もはや寝るしかなかった。
キリマンジャロ号
フェリーターミナルから市内へ
ここからが正念場である。ターミナルを出たら、魑魅魍魎たちが「タクシー?」などと猛烈に絡んでくる。決して彼らに反応してはならず、BGMだと思ってスルーするのが無難である。
ザンジバルの魑魅魍魎はまだマイルドで微笑ましいのだが、ダルエスサラームの場合は、歌舞伎町の客引きよりもしつこく絡んでくるのが特徴。
ザンジバル
フェリーターミナルとストーンタウンは隣接しているので、徒歩で行ける。ストーンタウンの端っこであっても徒歩で最大30分程度の距離だ。
よほど大きなスーツケースがなければ徒歩でOK。タクシーを利用する場合の相場は5ドル(11,000シリングほど)。時間にして、10分もかからない。パジェやヌングイ方面へ行く場合は、30〜35ドルが相場。
ダラダラ(ローカルな乗り物。ミニバスみたいなもの)に乗って、島の別方面にいくこともできる。フェリーターミナルからパレス博物館(Palace Museum)横にあるダラダラ乗り場までは、徒歩20分ほど。
ダルエスサラーム
フェリーを降りると、早速始まるのが魑魅魍魎によるタクシー攻撃である。誘いに乗る方法もあるが、おすすめは、ウーバーである。
フェリー近くには、ウーバーの車が多くうろついているので、すぐにつかまる。交渉しなくていいことと、町中のタクシーに比べてダントツに安心ができる。私が泊まったのは、フェリーから歩いて10分ほどの場所だったので、3,000シリングほどだった。
仮にフェリーからタクシーに乗る場合は、ターミナルの職員に相場を聞いておいた方がいい。フェリーターミナルから空港までは、13ドルほどで時間にして30分ほど。ただし、ダルエスサラムの渋滞はひどく、交通状況によってはかなりかかることもある。