知りすぎて損をすることはない。それはどんなことにも言える。
タンザニア旅行中でも、早く知っておけばよかったなあ、ということが多々あった。そんなタンザニア旅行前に知っておきたかった7つのことをご紹介。
雨季シーズンは避けるべし
タンザニアでは3月から5月にかけてが、雨季のシーズンとなる。この時期は、観光客も減るようで、クローズするレストランやホテルも結構出てくる。
ザンジバル島のレストランでは、人が減る時期を狙って、クローズしリノベに勤しむところもあった。これが結構悲しかった。
雨季とはいえ、日本の梅雨のようにずっと雨が降っているわけではない。スコールのようにざあっと降って、止むパターンだ。雨は問題ないが、問題はなのは異常に高い湿気である。
とにかく10分も歩くだけで、顔から汗が滝のように流れてくる。私の場合、あまりの湿気で、頭痛がしたり、体がだるくなる症状に見舞われた。
よって、タンザニア観光をフルで楽しむなら、観光シーズンである8月や12月から2月を狙うべきだろう。
タンザニア旅行での服装
若干、後悔したのが旅行中の服装である。先の通り、雨季のシーズンは梅雨のように蒸し暑い。ジーンズやランニングスパッツのように、ピチッとした服しか持っていなかった私は後悔した。ジメッとする上に、すぐ汗をかくからである。
ジモティーがきているような、ワンピースや体に密着しないフワッとしたパンツを買おうと思ったが、どうせタンザニア旅行でしか使わないし、荷物が増えるのが嫌だったので、買わなかった。
ザンジバル島でも失敗した。キリマンジャロ登山直後にやってきて、野人のような身なりをしていた私はかなり浮いていた。ザンジバルが思った以上に、リゾート地だったのである。
まるでハワイやマイアミをきゃっきゃと散歩するような観光客の身なりとは、大きくかけ離れたものだった。
周りの女性は白い肌にフワッとしたリゾートワンピをきているのに対し、私といえば日焼けしたガサガサの肌とボサボサの髪に、ソマリアマラソンTシャツとマラソンスパッツである。Tシャツを着た江頭2:50みたいなもんである。
タンザニア旅行では、場所や目的に合わせた服装選びを心がけたいところである。タンザニアは、意外と身なりが整った裕福なヨーロッパ人が、やってくる場所であることを現地で学んだ。
イエローカードの提示は必要?
タンザニアへ入国する際には、黄熱病の予防接種をしましたよ〜ということを証明するイエローカードの提示が必要になる。ただし、これは黄熱病にかかる可能性がある国を経由した時だけ。日本は含まれていない。
よって、日本から直接くる場合は必要ない。一方でアフリカや中南米では多くの国が含まれている。黄熱病のリスクが高い国一覧はこちらで確認が可能。
また、黄熱病の予防接種は注射して10日目から有効になる。よって、余裕を持って打っておきたい。
しかし私がタンザニアへ旅行したのは、コロナウイルス流行の時期であったので、黄熱病どころではなく、イエローカードはノールックであった。
マラリアの予防対策は?
もう一つ心配なのが、マラリアである。ザンジバルも含め、タンザニアは蚊が多い。とまっていたホテルでも、毎日ホテルスタッフが蚊除けスプレーをまきにやってきた。
部屋には蚊除けネットもあるし、明らかにスプレーとかまく?とか思ったが、そうでもしないと蚊を退治できないらしい。
私は特に刺されやすい体質なのか、滞在中は毎日蚊に刺されまくった。毎日マラリアにかかりやしないかと心配する日々である。
マラリアに予防接種はない。あるのは、決められた錠剤を2週間ほど飲み続けるという予防法である。トラベルクリニックなどで処方しているので、心配な人は持っていくべし。
ビニール袋の持ち込みは禁止
タンザニアはなぜかエコ意識が高く、国内でのビニール袋の使用を完全に禁止している。旅行者がビニール袋を持ち込むこともできない。
持ち込んだ場合は、最大1週間の禁錮もしくは、87ドルの罰金が課せられるという。ただし、ジップロックはOK。
正直、これには困った。
なにせ旅において、ビニール袋というのは、かなり使えるマストアイテムだからである。使用済みの衣服を入れておいたり、小物をまとめておいたり。
しかし、タンザニアへは持ち込み禁止なので、タンザニア入国前に、せっせと質のいいビニール袋を集めた(アフリカでは日本ような質のいいビニール袋は少ない)のに、すべて捨てるはめになった。
ちなみに、私はキリマンジャロ空港から入国したが、ビニール袋のチェックは一切なかった。もう少し、ジップロックを持っていけばよかったと後悔している。
ATMの引き出し手数料が高い
タンザニア滞在中の悩みのタネが、高額なATMの引き出し手数料である。タンザニアの銀行で現金を下ろすとなると、だいたい11,500~15,400シリングかかる。日本円にして、500円から730円である。
金を持っている奴からふんだくるという、あからさまな嫌がらせである。
現地で下ろせるのは、タンザニアシリングのみ。さらに、困るのは、1回の引き出し制限額が最高で400,000シリング(約1万9,000円)なのである。タンザニアは観光はツアーだのホテルだのと言って、結構お金がかかる。
現金が尽き果て資金繰りに困った私は、毎日のように銀行でお金を下ろしていた。おそらく4,000円以上は手数料で払っているだろう。4,000円はでかい。
現金を多めに持ってくるべし
タンザニアに入る時は、現金をありったけ持ってきた方がいい。クレカが使えない場所の方が多いからだ。タンザニアには銀行が多くあるが、それでも先のように、ほとんどの銀行で高額な引き出し手数料がかかる。
キリマンジャロ登山をする場合はなおさらだ。モシでクレカを使うとすると、手数料として別途5%かかる。現金で払うか、前払いで一括支払いする方がベターだ。登山でも、思った以上にポーターの数が多く、想定していたチップ金額の2倍を払う羽目になった。
タンザニア国内ではドルも使える。現地通貨は、一番大きいもので4ドル程度である。よって、持ち歩くならドルの方がいいだろう。受け取る現地の人も、ドルやユーロなど外貨の方が受け取って嬉しいようだ。
SIMカードは色々ある
タンザニアには、Vodacom、Tigo、Airtel、Halotel、Zantelといった通信会社がある。ザンジバルメインで回るならZantelでもいいが、タンザニア国内をぐるっとまわるならVodacomの方がおすすめ。
キリマンジャロ、ダルエスサラームのジュリウス・ニエレレ空港のいずれにもSIMカードショップがある。
SIMカードの値段は会社によっても違うが、2,000~5,000シリング(約100〜230円)ほど。SIMカードだけではネットは使えないので、これにデータ量や日数(24時間、7日、30日など)に応じて、パッケージを購入する形になる。パッケージはスクラッチ方式になっており、出てきた番号をスマホで登録する。
私が購入したのは30日間で1GBのパッケージ。料金は10,000(約470円)シリングだった。