ドバイで仕事を得るには?求人の見つけ方、仕事の種類、注意点

観光地としては、知られるようになったドバイ。一方で、日本人が海外で働く場所としては、まだマイナーである。

そんなドバイで、どうやって仕事を見つけるのか?どんな仕事があるのか?といった疑問にお答え。

ドバイにはどんな仕事がある?

まず、日本人がドバイで働くとしたらどんな仕事があるのか。実際に、ドバイで働く日本人の例をもとにご紹介。

エミレーツ航空

現在、ドバイで働く日本人のうち、圧倒的に多いのがエミレーツ航空のクルー。男性もいるが、女性が多い。

エミレーツ航空は、ドバイに拠点を置いているので、クルーになったらドバイで生活することになる。ただ、フライトで世界を飛び回る仕事なので、ドバイで過ごす時間はあまりないかも?

日系企業

次に多いのが、日系企業で働く日本人。メーカー、商社、銀行系が多い。働いているのは、主に駐在員だが、現地採用として働いている日本人も少数ながらいる。

一方で、ドバイを拠点にしている現地密着型の日本企業もいくつかある。現地の邦人向け不動産会社だったり、日本企業のドバイ進出をサポートする会社などがある。

ネイリスト、美容師

ドバイでも女性向けの美容サロンが充実している。お客さんは主に、ヨーロッパ系やアラブ系。特に細かい作業が得意な日本人のネイリストは、重宝されるらしい。

また、ドバイには日本人が経営するナデシコというサロンがある。主に働いているのは、日本人の美容師の方々。

建築家

建設ラッシュがいまだ続くドバイでは、建築業もさかん。ドバイで活躍する日本の建築家の方々もいる。ドバイで建築事務所を経営する人も。

土地が広く、新しい建物を立てるプロジェクトが多いドバイは、建築家の人にとっては魅力的な場所らしい。

料理人、寿司職人

ドバイでも寿司は一般的になりつつある。とくに日本のフュージョン料理を提供する”Nobu”や”Zuma”といった高級店は、日本人以外にも人気が高い。

邦人向けの本格的な日本レストランもそうだが、こうした高級店でも日本人料理人の需要がある。

ホテルスタッフ

ドバイは街全体が、観光地みたいなものである。街にはとにかくホテルが多い。日本には少ない5つ星ホテルも、わんさかとある。

一昔前は、ホテルスタッフとして働く日本人もいたみたいだが、最近ではあまり聞かない。

起業家、投資家

有名どころでいえば、与沢翼だろう。ドバイには投資家ビザというものがあり、一定の額以上の不動産を購入したりすると、居住ビザが下りる。

フリーランス

日本人ではあまり聞かないが、ドバイにはフリーランスで働いている人もよく見かける。

教育、メディア、テック系の職種に限るが、年間7,500ディラハム(約23万円)のフリーランスビザ代を払って、フリーランスとして働くこともできる。しかし、ビザ代が23万円とは、ちょっと高いような・・・

申請方法は、こちらのサイトをチェック。

専門調査員

人数は限られるが、ドバイにある日本総領事館で専門調査員として働く人もいる。主にこの地域での政治や経済について調査する仕事。

募集は数年おき。ドバイに限らず、いろんな国で募集している。関連する分野での研究や語学力があることが条件。

募集は、国際交流サービス協会のサイトでチェック。

不動産エージェント

日系企業以外で働くエージェントはみかけたことはないが、ドバイでは一般的な仕事。国籍にかかわらず、いろんなエージェントがいる。

契約した 物件によって高額なコミッションフィーがもらえるケースもある。営業が得意な人にとっては、かなり稼げる仕事。

現地企業、外資系企業

ドバイにある外資系企業もしくは、現地の企業で働く仕事。仕事内容は会社にもよるが、ファイナンス、エンジニア、物流、マーケティングなど多岐にわたる。

 

逆にドバイでは、なじみのない職種もある。それがアーティスト系。世界的な歌手やパフォーマーともなれば別だが、利潤を追い求めるドバイの方向性と、お金になりにくい芸術は相性が悪い模様。

ドバイでの仕事の見つけ方

ドバイで働いている人々(国籍関係なく)に、どうやって仕事を見つけた?と聞くと、返って来る答えは様々である。職種や働く企業によっても違うということらしい。

ヘッドハントされたという話もよく聞くが、ここではあえて能動的に探す方法をご紹介。

現地企業に直接コンタクト

企業のサイトにいくと、”Career”とか”Work with Us”と書かれた求人欄がある。まずはドバイの企業なり、ドバイに支社をおく企業などを調べて、求人がないかチェックする。

そもそもドバイになんの企業があるのかわからん!という人は、「ドバイ スタートアップ」だとか、「ドバイ サムスン」、「ドバイ 不動産企業」などと自分が知っている企業や分野とかけ合わせて、検索(英語が望ましい)してみるべし。

Linkedin

随時、ドバイで募集している仕事が検索できるソーシャルメディア。世界的に知られた有名企業なども、求人を出している。

仕事自体は簡単に見つかるが、返事をもらうのには相当な粘りが必要である。

私の場合は、2ヶ月ぐらいかけて30社以上に応募し、返信が返ってきたのは1社のみであった。それでも、その1社のおかげで、ドバイで働けることができているので、諦めないことが肝心である。

Twitter

ソーシャル上で募集している仕事もある。とりあえず”Dubai jobs”などと検索すれば、それに関連するツイートがでてくるので、それをチェックしたり、関連アカウントをフォローしてみるべし。実際に、ツイッターで仕事を見つけた日本人もいる。

ドバイを含むUAEの仕事情報を流してくれる、UAE求人情報アカウントもチェックする価値あり。

日本の海外転職・就職サイト

海外の仕事を紹介する日本のサイトでも、ちらほらドバイの仕事を見つけることができる。職種が限られていたり、数が少ないということもあるが、真面目そうな案件もままある。

カモメアジア転職のドバイ求人
マイナビグローバル転職のドバイ求人

ドバイの求人サイト

インターンからフルタイムまで、幅広い仕事を見つけることができる。

Indeed
日本でもおなじみのサイト。

Bayt
現地系の企業や販売系の仕事が多め。ドバイだけでなく、カタールやサウジアラビアの仕事もある。

ガルフ・タレント
全体の掲載数は少ないが、外資コンサル、エンジニア系の仕事が多め。

ドバイ掲示板

ドバイ在住者向けのコミュ二ティサイト。求人や習い事、仲間募集など、ドバイ生活者向けの情報を提供している。

日本レストランやクリニック、スパといった料理、接客業系の仕事がメイン。募集している人も日本人のことが多く、日本語が通じるのもポイント。

ドバイ万博の仕事

2020年10月に始まるドバイ万博の求人もある。エグゼクティブからシニアまで、仕事の幅は広い。経験年数と専門スキルが問われる求人が多め。

万博関連の仕事は公式サイトでチェック。

ドバイで仕事を見つけるときの注意点

ドバイで仕事がみつかった〜!わ〜い!と喜ぶのはまだ早い。ドバイ以外でもそうだが、本当にその仕事が大丈夫なのかを見極める必要がある。

あきらかにおかしい求人は避ける

仕事内容が具体的にわからない場合、もしくは聞いたこともないような仕事内容の場合は、疑った方がいい。たとえ、それが同じ日本人からの紹介であっても要注意だ。

日本人だからといって、みんなが親切でいい人なわけではない。日本と同じく、少々ぶっとんだ人がいるのもドバイである。

給料や待遇面もチェック

仕事に応募する際に気をつけたいのが、給料と待遇面。海外で働けたらなんでも良い、と飛びついてはいけない。ドバイは格差が激しい国。給料がめちゃくちゃ低い仕事と、高い仕事の差が激しい。

日本のような感覚で働こうと思えば、会社が家を提供してくれる系は避けた方がいい。あとは、職場までの送迎があるとか。

家といっても、寮みたいなものだし、一部屋を2~5人ぐらいでシェアするというのが、大体のオチである。

そのほかの注意点は別の記事にも書いたので、参照されたし。

ブラック企業、コネ採用・・・ドバイで賢く働くためのサバイバル術

ドバイ就職を目指したはずが・・・ドバイで拘置所に入ってしまった男の行く末

ドバイでインターンシップを考えている人に伝えたい5つのこと

ドバイで働くことはそれほどハードルが高いわけでもない。アフリカやインド、パキスタン、ヨーロッパ、中国、韓国など世界中の人々が働いている場所だ。

所得税もなければ、先進国並みのインフラも整っている。むしろ外国人にとっては働きやすい場所ともいえる。

ドバイで本気で働きたい、と思うのであれば粘り強くアプローチしてみることが大切だ。

日本人がドバイで就職!ドバイでの仕事、生活環境まとめ

海外で働きたい・働く人へのおすすめ本

海外で働くにはどんな仕事がある?どうすればいい?そんな人におすすめ。海外の仕事と言っても種類は色々。将来どうしたいかというキャリアパスを見据えた戦略的な海外就職本。とりあえず、海外で働いてみたいと思う人は読むべし。

湾岸やイラン、トルコなどイスラーム圏で働く日本人の話をまとめたもの。海外で働く系はよくあるが、イスラーム圏に特化したものは珍しい。イスラーム圏ならではの文化の違いや、苦労話を知ることができる一冊。

開高健ノンフィクション賞受賞作家による本。パリの国連で働いていた著者が、現地で活躍する日本人のストーリーをまとめたエッセー。フランスやパリというワードに興味がない人でも、楽しめる。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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