先進国並のインフラや生活環境がそろっているドバイだが、時々あれ・・?と思うことがある。
その1つがネット規制である。
ネット&言論規制が厳しい湾岸諸国
ドバイがあるUAEをはじめ、サウジアラビアやオマーン、クウェートなどはいずれも君主制の国である。つまりは国王が一番えらいんだぞ、ということである。
そうした国では、安倍首相のバカヤロー!だとか安倍は辞任しろ!なんてことは絶対言えない。国王や体制への批判はほとんど表面化しないのである。これ以上書くと、つまみ出されそうなのでこの辺にしておく。
なのでドバイに来る際には、日本語であっても公共の場でドバイをディスることをしないほうが賢明であろう。
UAEで閲覧ができないネットコンテンツ
そうした言論規制に加え、ネットも規制がかかっている。中東情勢を厳しく批判するメディアや、断交中のカタールに本社があるアルジャジーラのサイトなどはUAEから閲覧することはできない。
さらにUAEはイスラーム教の国のため、アダルトサイトは一切見ることができない。ただし、インスタに投稿されているセクシーコンテンツは普通にみれたりする。
なので知人のムスリム男子はもっぱらそうしたセクシーコンテンツをみて、何やら興奮している様子。世の中便利になったものである。
モールや空港では無料Wi-Fiが利用可能
世界中から観光客がやってきて、国際線の利用客が世界一となったドバイ空港。ネットインフラは先進国並みである。
ドバイ空港やドバイモールでは無制限かつ無料でWi-Fiを使うことができる。ネット回線速度も問題ない。無料なのはありがたいが、不特定多数の人が使っているのでセキュリティは気になるところである。
ドバイモールや空港でのネット接続はシンプル
そのほかにも、コーヒーショップやホテルでも無料Wi-Fiが利用できる場所は多い。なので、ちょっとしたメールチェックやネットサーフィンをするようであれば、町中の無料Wi-Fiだけでも十分だろう。
ただ、移動中にレストランや場所の確認をしたいというときに、ネットが使えないと不便である。
現地でDuやエティサラットといった通信会社のSIMカードを買うという方法もある。空港にショップはあるがその分お高めだったりする。町中の通信ショップ(大体いつも並んでいる)に行くのも面倒という人は、ドバイでも使えるWiFiルーターをレンタルしていった方がよいだろう。
LINEはメッセージのみ使える
日本人のライフラインとも言えるLINEだが、ドバイではメッセージ機能だけが使用可能。無料通話はできない。
LINEだけでなく、ViberやFacebookメッセンジャーなどでの無料通話も不可。表では、ドバイはイノベーション都市になるんだ!といった野心を見せ、先進国ヅラをしているドバイには似つかわしくない所作である。
そのほかにもスカイプやグーグル・ハングアウトはかろうじてつながるものの、スムーズに会話ができるほどではない。
最近では、エティサラットというUAE国内の通信会社が、無料通話アプリ「Botim」などがフルで使えるパッケージの提供を始めた。1ヶ月あたり1,500円である。本来なら無料のものをわざわざ有料にして売り出すのもドバイらしい。
ネットを自由に閲覧するならVPNが必須
このネット全盛期時代に、無料通話サービスもろくに使えず、ネットに規制がかかるのは困る。そこで必須なのがVPNである。
VPNを使えば、通常は使えないサービスも使えるようになる。私がドバイに来て以来使っているのが、セカイVPNというもの。海外のVPNも試してきたが、何が違うって、日本のコンテンツが海外でも見れちゃうというところ。
日本のフールーやアマゾンプライムビデオ、NHKオンデマンドなどは規制がかかっていて、日本国外からは見ることができない。それもどうなんだ?と思うが、刃向かってもしょうがない。
しかし海外仕様のVPNでは見れなかったこうした日本のコンテンツがセカイVPNで見れちゃうのはありがたい。最大2ヶ月の無料お試し期間があるのも嬉しいポイント。もちろんスマホ(iOS、アンドロイド)にも対応。
ドバイで使える無料通話アプリは?
ちなみに私が普段使っている無料通話アプリは、Wherebyというもの。
数年前まではドバイで普通に使えたが、ドバイ当局に目をつけられたのか、いまではアクセスができないようになっている。しかしVPNを使えば使える。
スカイプだと、いちいちアカウントにログインしなければならない。しかしappear.inであれば、アカウント作成不要でURLを共有するだけでOK。めちゃくちゃ使いやすい。
仕事用であればZoom。こちらも同様にアカウント作成なしで、URL共有だけですぐにミーティングができる。
いずれにしろ、VPNを使えば不便はないが、やはりVPNなしのネット生活が考えられないのがドバイ暮らしである。