声が小さすぎて地獄。元NHKアナに発声トレーニングを教えてもらった結果

昔から声が通らないという悩みを抱えている。普通に話しても、相手によく聞き返される。

ひどい時だと、なかったことのようにスルーされる(ガチで無視されているのかもしれない)。

騒がしいレストランやバーでは、どんなに声を張っても自分の声が空気と化す。つまり相手と会話ができない。本当に地獄だ。

思い詰めすぎて、もはや自分の声を”整形”したいという気持ちにさえなる。

自分の声を変えたい・・・

というわけで、ボイトレに通ってみることにした。

自分の声を変えたい

声をトレーニングする場所=ボイトレというイメージだが、実際に見てみると歌手や声優向けのコースだけでなく、話し方コースもある。

その中で私が見つけたのが、東京の自由が丘にあるスピーチコミュニケーション教室「シュイロ」だ。なんと、元NHKアナウンサーがプライベートで教えてくれるという。

元女子アナ・・・?

別世界の生命体である。

初回カウンセリングでも激変

しかし声がなんとかなるのであれば、ということでまずは初回のカウンセリングを予約。

まずは、自分の自己紹介を動画に撮り、それを見ながら先生が弱点や課題を洗い出してくれる。改めて考えると、自己紹介なんて人生で100回ぐらいしているが、それを客観的に評価したことなどない。

「もっと抑揚をつけた方がいいですね〜」

「大事な部分は、一呼吸おいて話すと伝わりやすいですよ〜」

もらったフィードバックをもとに、もう1度自己紹介をしてみる。

たった10分ぐらいで、劇的ビフォーアフターである。話し方ってこんなにすぐに変わるものなんだ・・・

とにかく声を大きくしたい、という悩みを打ち明けると

「声が小さいという人はいません。ただ声を大きく出す方法を知らないだけです」

なんと!?

コペルニクス的転回

私は今まで、自分が声が小さい人間だと思い込んでいたのだが、そうではないという。

しかし話していくうちに、仕事でも伝わる話し方をしたい、第一印象をよくしたい、早く話すのをやめたい、など課題が次々と出てくる。

考えてみれば、声というものにしっかりと向き合ったことがない。顔や体に関しては、あれこれ悩みがあったが、声に関してはついつい後回しになっていた。

ひとまずこれらがトレーニングで解決できるということなので、引き続きレッスンを受講してみることにした。

声は大きくなったのか?

数回のトレーニングをしたのち、私は自分の声に自信を持てるようになった。

えっ、自分ってこんな大きな声を出せるの・・・?

発声法やちょっとしたコツを身につけるだけで、新たな自分とこんにちは、してしまったのである。自分が大きな声を出せる、ということがこんなに自信につながるのか・・・

声のトレーニングは肉体改造をやり遂げた時と同じぐらいの自信がつく。

ただ、たった数回では、やり方は理解できても、無意識に出せるレベルにはなっていない。というわけで、引き続きの訓練は重要だ。

先生がNHK出身ということもあり、アナウンサー視点での話し方のコツを色々と教えてもらった。それ以来、テレビを見ていると実際に「あ、この人ここを意識して話しているな」というのが分かったりもする。これまでなんとなく聞いていた話し方が、実はさまざまなスキルに裏打ちされていることを知るのである。

話し方の重要性は意外と知られていない

自分の印象をよくしよう・・・そう考える人間が大体やるのが、肉体改造やメイク、整形、ファッションなどだろう。私もそうだった。

確かにメラビアンの法則によれば、人の第一印象は55%が見た目で決まる。しかし、その次に重要な要素が話し方で、これが全体の38%を占めている。

第一印象以外でも、人間が人間である限り、話すことは一生続く。ほぼ毎日のように。しかも、見た目は加齢で大きく変わるが、話し方は見た目ほど大きくは変わらない。つまり、一度身につけてしまえば、長く使えるのである。

もっと早くやっておけばよかった・・・そう思うぐらい、たかが話し方、されど話し方なのである。

女子アナの服装にクレームをつける人

声に自信を持てただけで大満足なのだが、先生のアナウンサー業界の裏話を聞けたことが楽しかった。熱く語りすぎて、レッスン時間をオーバーすることもあった。

「アナウンサー時代は大変でしたよー。私の場合は、衣装が自前で用意しなきゃいけなくて。しかも同じ服装だったらクレームとかもきますし」

ひえっ

先生は私が女子アナという生命体に抱いている疑問を同じく持っている人だった。

どうしてコンサバな服装をしなければいけないのか

なぜ女子アナは多くの番組で、男性をサポートする立ち回りなのか

「就活でアナウンサーになりたい学生も多く来ますけど、やっぱりキラキラした部分に憧れている子が多いですね。だからリアルを伝えることで、学生さんにはアナウンサーに本当になりたいのか、と考えてもらいたいんです」

アナウンサー業界の未来を変えたい。そんな熱い先生と話すことで、女子アナへのイメージも、私も声も大きく変わった。