キリマンジャロ登山で持って来た方がいいもの&いらなかったもの

キリマンジャロ登山に必要な持ち物って?どんな服を持っていったらいい?そんな疑問にお答え。

といっても、私は思いつきでキリマンジャロに登ったにわか登山者なので、ここでは本格的な登山道具の紹介はしない。むしろ、初心者や、とりあえず登ればいい(そんな人いるのだろうか)と言う人向けに書いた。

登山に必須の持ち物と服装

キリマンジャロ登山に必要なものは、ほとんどレンタルすることができる。登山グッズはすべて新品でそろえ用とするとお金がかかる。

私のように、もうこれっきり登山をすることはないだろうという人は、レンタルで済ませた方がお金がかからない。アイテムは1つ5~25ドルほどでレンタルすることができる。

私が登った時は、200ドルほどで、登山に必要な服装やアイテムを一式レンタルすることができた。荷物も増やさずに、登山ができると考えたら悪くない。

ただレンタル品なので、手入れが行き届いていなかったり、壊れかけていることもある。私が借りた登山リュックは、チャックが閉まらないところがあった。なので、レンタルする前に丁寧に確認しておくべし。

必須アイテムリスト

・登山靴
・登山リュック
・ダッフルバッグ(登山中使わない私物を入れてポーターに運んでもらう)
・寝袋
・ポンチョ(雨対策)
・ヘッドランプ
・トレッキングポール
・プラスチック水筒3つ(登山中は1日2~3リットルの水を飲む)
・日焼け止め(SPF50以上のもの)
・リップクリーム
・サングラス

頂上に行くときに忘れてはならないのが、日焼け止めクリームとリップクリームだ。一緒に登った女性は、頂上へ行く時日焼け止めを塗り忘れて、翌日は顔がアンパンマンになっていた。

一方の私は唇にリップを塗り忘れ、1週間ぐらい唇の感覚がなくなり、ガサガサになってしまった。

ほかの人から当たり前のよっちゃんかもしれないが、頂上へ行く時は日焼け対策を怠るべからず。そして日焼け止めは何度も塗り直すべし。

キリマンジャロ登山では、1日2~3リットルの水を飲む。喉が乾いてなくとも、高山病対策のために頻繁に飲まなくてはならない。水を入れるプラスチックボトルもレンタルできるが、衛生面が気になる人は現地で買うか、持参した方が良いだろう。

サングラスはレンタルしたのだが、やはり顔にフィットするものの方がよかったなあと実感。キリマンジャロ後にランニング用に購入したのがこちら。

登山だけでなく、ゴルフやランニングなどアウトドア全般に使えるサングラス。用途によって使い分けられるレンズが5枚も付いている上に、フレームが2本入っている。買って損なしのサングラス。これを持っていけばよかった。

ポンチョの丈は、長すぎないものがいい。私がレンタルしたのは、足首ぐらいまであったのだが、泥水がついたり、野外でトイレをするときに一苦労であった。登山リュックが隠れるまでの長さの方がよいだろう。

服装リスト

・Tシャツ
・薄い長袖
・フリース
・短パン
・登山スパッツ
・登山用ズボン
・薄めの手袋
・靴下
・日よけのハット
・ダウンジャケット(登頂用)
・厚手の帽子
(登頂用)
・厚めの手袋(登頂用)
・厚手の靴下(登頂用)
・厚手のズボン(登頂用)

山の天気は変わりやすい。また標高によっても気温がずいぶんと違う。

朝は肌寒くても、何時間も歩いたり日中の時間には、汗ばむほどの陽気となる。雨が降ると、凍えそうなぐらいに寒くなる。こうした様々な気候に対した服装を用意する必要がある。

頂上付近は氷点下になるので、手袋や厚手のニット帽、アウターを3枚、ズボンを2枚といった風にかなり着込む。

一方でそのほかの日は、基本的にTシャツ+短パン(もしくは登山スパッツ)、長袖+短パンと行った組み合わせで過ごしていた。こまめに着替えたい人はTシャツを4~6枚ぐらい持っていった方がいいかもしれない。

雨季というシーズンに登ったせいかもしれないが、キリマンジャロではとにかく衣類が乾かなかった。普段は速攻で乾く速乾性ものでも、乾かないのである。よって、洋服や手袋はなるべく速乾性のあるものを選んだ方がいい。

スパッツ、ズボンや靴下は余分に持ってきた方が良かった。雨で濡れたものを、そのまま翌日も着なければならなかったので。

登山であったほうがよいもの

モシの町には、日用品や行動食が一通り買える大きめのスーパーがある。登山客が多い町ということもあってか、プラスチックの登山水筒ボトルなんかも売っていた。

あった方がよいもの

・ダイアモックス
・モバイルバッテリー
・体拭きシート
・トイレットペーパー&ティッシュ
・行動食
・ウエストポーチ
・カイロ

高山病対策の薬として、ダイアモックスはあった方がいい。私は持たずに挑んだが、高山病の威力におののき、結局ほかのメンバーにすがりつき、ダイアモックスを分けてもらうはめになった。

当たり前だが、山には電気がない。そこで、スマホの充電で使うのがモバイルバッテリーだ。一応1万アンペアのバッテリーを2つ持ってきたが、1つで十分だった。スマホはだいたい機内モードにしておけば、2~3日は持つので、それほどバッテリーが減らない。

モバイルバッテリーは、ちょっとした外出先での充電や防災グッズとしても使える。以下のタイプは、アンドロイド、iPhoneに対応しており、スマホ以外にもタブレットなどに使える。1回の充電で1週間ほど持つ上、2台同時にチャージできると言う優れモノ。

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行動食として私が持っていたのは、チョコレートとエナジーバー。1日2個食べる計算で持っていった。登山中に、マフィンやクッキー、チョコなどが頻繁に支給される上、食事の分量も十分なものだったので、行動食はそれほど持っていかなくてもよかったとも思う。

ただ、支給される行動食はいつも同じなので、自分が食べたいものを持ってくると気分転換になると思う。

トイレットペーパーはレンタルしたポータブルトイレについていたので、必ずしも必要ではなかった。ただ多めに使う人は持っていったほうが良い。鼻をかむのにも使える。私はトイレットペーパーのロールを2つ持って行ったが、6日間ですべて使い切った。

意外と役に立ったのが、ウエストポーチ。私が借りた登山リュックにはちょうどいいポッケがなかったので、ウエストポーチにスマホを入れたり、トイレに行く時はティッシュなどを入れていた。写真を撮りたいときには、さっと取り出せるので便利だった。

登山だけでなく、タンザニアのダルエスサラーム観光でも役立った。タンザニアは基本的に治安がいいと言われているが、貴重品を持ち歩かない方がいいと言われている。そんなときに、スマホと必要最低限のお金だけをこれに入れて歩いていた。

いらなかったもの

いらなかったというより使わなかったのが、本を読むために持ってきたタブレット。キリマンジャロ登山の動画なんかで見ると、「意外と自由時間があって暇なんだよね〜」と言わんばかりに、優雅に本を読んでいるではないか。

しかし、現実はグループ登山ということもあってか、我々はおしゃべりに興じ、本を読む時間などなかった。登山で疲れて本を読む気力もない。それに夜はヘッドランプの明かりしかなかったので、本を読むにも十分な光がなかったのである。

タンザニアではマラリアの心配もあるが、キリマンジャロで蚊に刺されることはなかった。私はとにかく蚊に刺されやすいので、蚊よけグッズも持ってきたが使うことはなかった。

持って来ればよかったもの

以下はツアー会社でレンタルできなかったものである。これらがあれば、もっと登山が快適だっただろうなというものだ。

持って来ればよかったものリスト

・予備の電池
・ゲイター
・登山靴以外の靴(キャンプ地用)
・速乾性のあるズボンや靴下
・ハイドレーションパック
・ライト

電池にしろ、スマホの充電にしろ、寒い場所ではバッテリーが消耗しやすい。登山で一緒になったメンバーの1人がレンタルしたヘッドライトが途中で使えなくなるという事態に見舞われた。

その場で新しい電池に交換してもらい、後で10ドルの電池代を払うことになった。しかし彼は電池で10ドルは高すぎる!と憤慨していた。自分で予備の電池を持っていくか、信用できるヘッドライトを持っていった方が良いだろう。

ゲイターは、足元をカバーするものである。雨が降る中歩くと、泥や砂が足につく。汚れだけならまだしも、雨の水が跳ね返って足がめちゃくちゃ冷える。雨季シーズンに登山するなら、ゲイターは必須だと思う。しかし、なぜかレンタル用品には入っていない。

登山靴以外の靴も必要だった。キャンプ地でトイレに行ったり、食事処テントに行くのに欲しかったのが、クロックスのようなつっかけ靴だ。私は登山靴しか持っていなかったので、ちょっと外に出るにも、ごっつい登山靴をいちいち履かなければいけなかった。

しかも、雨だったので靴ひもは、いつも泥水にまみれていた。そんな靴ひもをトイレや食事に行くたびに、結ぶのは難儀なことであった。

登山中は、何度も水分補給する。その度に我々は立ち止まり、登山リュックの横ポッケに入れた水筒を取り出す。

これが結構大変なのである。自分では手が届かないので、毎回ガイドにお願いして、水筒を取り出してもらわなければいけなかった。

衛生という理由でレンタル用品に入っていなかったのだが、ハイドレーションパック(チューブが付いた折りたたみ式の水筒)があればずいぶん楽だったと思う。モシで売っているのはプラスチックの水筒で、ハイドレーションパックはなかった。

ちなみに登山後に、ランニング用に私が購入したのがこちら。IT国家イスラエルのアウトドアブランドから出ているもの。2リットル入るので登山にも使える。

カメラは持っていくべき?

個人的にかなり迷ったのが、どのようなカメラを持っていくべきかということだ。結局、私は一眼レフとスマホを持っていったのだが、9割ほどはスマホで写真を撮っていた。

登山中は、基本的にスマホで撮影。リュックに入れた一眼レフをいちいち取り出しているヒマも体力もない。首にかけたまま登山することも考えたが、こけたり、何かにぶつかって壊れてしまっては大変だ。

結局、一眼レフを使ったのは、キャンプ地だけである。登山に持っていくなら、デジカメを買った方がよかったかもしれない。

また寒い場所では、バッテリーの消費が早くなる。通常であれば3~5日持つ一眼レフカメラのバッテリーも半日ほどでなくなった。

登山というと何から何まで用意しなければ、と考えてしまう。初めて山に登る人間にとってはなおさらだ。けれども、ある程度の行動食や必要品はタンザニアでも手に入るし、道具も現地ですべてレンタルできてしまう。

道具がないから・・・といって怖気づく必要もない。便利なアイテムは登山を快適にしてくれるが、道具よりも登山に必要な体力をつける方が、重要だと私は思う。

この記事で紹介したアイテム一覧

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DeliToo

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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