オフシーズンの夏にドバイ観光はあり?デメリットとメリットを解説

夏といえば夏休みである。休みをとってドバイに旅行に行こうっと♪などと、考えている人もいるだろう。

これはそんな人への忠告である。

ドバイの夏は夏ではない

ドバイには夏と冬しかない。夏は6月から9月まで。便宜上、夏といっているが、ドバイの夏は夏ではない。

ドバイの夏は、夏の概念を超えた地獄である。

日本の夏とドバイの夏をイコールで結んではいけない。いうならば、東京の冬とシベリアの冬ぐらい、定義が異なる。

ドバイの夏を理解するにおいて、この点が一番重要である。

夏のドバイに旅行をすることは、すなわち冬のシベリアを旅行するぐらいに、過酷なものなのである。よって、夏にドバイへいくときには心していかねばならない。

気温は40度越えが当たり前

ドバイの夏の実態について見ていこう。ドバイでは、日中の気温がだいたい40度前後になる。

朝の通勤時間でも、すでに35度前後にはなっている。日中に外を歩く行為は、サウナにでかけるのと同じである。10分も歩けば、汗だくになり、頭がフラフラしてくる。

そんな中で、歩いて通勤することはすなわち、生死の境目を歩くことを意味する。比喩ではない。これは、実際に体感したものしかわからない境地なのである。

そんな世界だ。

ちなみに人間が40度越えの中にいると、どうなるかは、こちらの体験記を参照していただきたい。

45度の灼熱下に人間はどれだけ耐えるのか。新記録への挑戦

45度の猛暑、動物はどうしてる?UAEのアル・アイン動物園にいってみた

さらに、苦しめられるのが、高い湿度。海に面していることもあって、湿気が半端ない。涼しい室内から外へ出ると、メガネが曇り、手も湿気でベタベタする。息苦しいのだ。

こうも暑いと人はどうなるのか。みな日中の外出を自粛し始めるのである。よって、昼間にドバイの街を歩くと、ほぼゴーストタウンである。

ドバイの夏といえばサマー・セール

一方で、クーラーが効いているショッピングモールは、涼を求める人々で溢れかえる。

夏の間、ドバイにおいて外を歩くのは、ほぼ絶望的だ。よって、人間が活動できる場所といえば、ショッピングモールぐらいなのである。

観光客をよんでなんぼのドバイも、夏ばかしはアピールすることがない。そこで考えたのが、「サマー・サプライズ」と呼ばれるセールである。

ドバイのほぼすべてのモールで、7月初旬から8月初旬までの、6週間ほど続く大出血セール。サプライズという名だけあって、有名なファッションブランドもこぞって大幅値下げをする。店によっても異なるが、だいたい30~50%オフになる。

夏の間は、市民にとっても観光客にとっても、買い物ぐらいしかすることがないのである。

夏に着るべき服装は?

地獄のように暑いドバイといえども、ショッピングモールや公共の交通機関は、クーラーがガンガンに効いている。

よって、長袖シャツやカーディガンを羽織るぐらいがおすすめだ。日差しも強いので、肌を守るのにも役立つ。

現地のアラブ人がきている民族衣装を見れば、納得がいくだろう。あの衣装は、強い日差しから肌を守る為でもあるのだ。

暑いからといって、キャミソールや短パンなどはおすすめしない。ドバイの暑さを肌で食らうと痛い。そして、クーラーが効いている室内に入ったら寒い。

また、宗教上の理由で、肌を過度に露出することは、好まれないということも知っておきたい。

夏でも砂漠ツアーはできる?

ドバイ観光の目玉でもある砂漠ツアー。しかし、6月から9月まではやめといたほうがいい、と言いたい。

早朝でも、夜でも、とにかく暑いものは暑い。日が沈んでも、湿気だけはもうもうと充満しているので、外にいるだけで体がだるくなる。気温もそんなに下がらない。

汗だくになっても行きたい!という人はこちらを参照。
ドバイで砂漠に行くならココ!人気No.1おすすめの砂漠ツアー

高級ホテルに割安で泊まれるチャンス

できないことばかりを述べてきたが、ドバイの夏にもいいことがある。オフシーズンのため、高級ホテルは、のきなみ安くなる。

観光シーズンであれば、1泊10万円する場所も、夏だと3~4万円程度になったりする。

5つ星ホテルが乱立するドバイでは、ホテルで優雅に過ごす、というのもアリなのだ。

観光ができなくとも、アルマーニやブルガリホテルなどでリラックス☆というのも、またドバイらしい。

ちなみにドバイのおすすめホテルはこちら
【決定版】ドバイでおすすめの人気高級ホテル&コスパ最強の格安ホテル

部屋から噴水ショー!?贅沢すぎるパレスダウンタウンホテル滞在記

また、ドバイではタクシー料金が非常に安いので、タクシーを使えば、どこでも快適に移動できる。必ずしも、地獄のような外を歩く必要はないのだ。

いろいろ述べてきたが、デメリットとメリットをまとめてみよう。

夏のドバイ旅行のデメリット

・ 暑すぎる。人によっては体がだるくなる
・ できる観光アトラクションの数が限られる
・ スークめぐりや砂漠ツアーなど、屋外の観光アトラクションは暑さで楽しめない可能性も
・ 日中は屋外でも人が少ない。活気が出るのは夜から。
・ タクシー移動が必須

夏のドバイ旅行のメリット

・ 高級ホテルに安く泊まれる
・ サマー・セール時にはお得な買い物ができる
・ 人気の観光スポットでも人が少ないので快適
・ 高級スパや観光ツアーが割引価格になる

がっつりと観光スポットをめぐりたい人であれば、夏はやめたほうがいい。一方で、高級ホテルでまったりと過ごしたい、という人であれば、夏でもよいだろう。

ただし、値段が安いということは、それなりにデメリットがあるということは、常に意識しておきたい。

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20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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