外国人によく聞かれる日本の意外なこと4選

異なるバックグラウンドの人々と話していると、日本人の当たり前も、当たり前でなくなる。

そのピュアに満ちた「なぜ?」の中には、答えに窮するものもある。そんな中でも、「え!?そんなん聞く!?」と、意外性のあるトピックをご紹介。

ヤクザ

「ねえねえ、今度日本に行くんだけど、どこに行ったら、ヤクザに会えるかな?」

ピュアな旅行者の質問である。日本にいけば、簡単にヤクザに会えると思っているらしい。

しかし、こちらかすれば、ヤクザに会いに行こう、という発想すらなかったから目から鱗である。

ヤクザについて聞かれたことは、何度かある。一体、何が彼らをヤクザへの興味へと駆り立てるのだろうか。

ヤクザは、英語でもそのままヤクザである。もしくは、日本版マフィアとも。

ヤクザとはいかなるものか。何をしているのか。社会においての立ち位置とは。

そんな突っ込んだ質問をされるので、ヤクザについての知識はある程度持っておいた方がよいのかもしれない。

広島

これは、相手から自発的に聞いたわけではない。私が「広島出身だ」というと、だいたい、オーバーリアクション気味に、「ヒロシマ!?」と、すっとんきょうな声を発するのである。

そして、次の瞬間には、やや哀れみの目を浮かべながら、「今の広島はどうなってる?復興したのか?」と続ける。

よって、広島県人としては、「今の広島は、復興してもう全然大丈夫だよお」とお伝えをする。

幾度となく、繰り返したやり取りである。

中東やアフリカでは、いまだに広島=原爆のイメージが強い。そして、原爆から復興した日本すげえ!という印象につながっている。このような理由から、日本に対してリスペクトを抱く人も少なからずいる。

日本人にとっては、ずいぶんと過去の話だが、いまだにそうした輝かしい時代の日本のイメージを持って、生きている人もいるのである。

天皇

「象徴」というフワッとした位置付けで、日本国民は納得しているが、海外ではあまり見られない制度のよう。

ゆえに、「天皇」って何?どういう位置付けなの?と、ダイレクトに質問される。

そこに「象徴だよ☆」と、教科書的に返しても、キョトンとされるので、日本人としては、何故に象徴なのか、実際天皇という人々は、何をしているのかについて知っておきたいところである。

なんで日本人はそんなに働くの?

考えてみれば、我々は自身に問うたことが、あっただろうか。

なぜ我々は、こんなにも働くのだろうかと。

考えてみれば、七不思議に入ってもおかしくないレベルの不思議である。不名誉ながら、過労死は”KAROSHI”として英語になっているし、日本人の異常に時間に正確な性分には、「ヤバ、何アレ・・・」と、世界もどよめいている。

日本人としてリスペクトされることもあれば、彼らにとって、ありえない範囲で働く日本人の姿は、尋常ではないと思われることもある。

ゆえに、「日本はいい国だけどさ、働くのはナシだよね」と、あからさまに嫌な顔をされて、言われたこともある。

そりゃ、そうか。

関連して、家族よりも仕事を優先する様は、あまり理解を得ることができない。これも、「やばくね・・・?」というレベルである。

飲み会よりも家族との時間。むしろ、会社の飲み会にパートナー連れてくる人もいる。家族が病気ゆえに休んでも、周りは何も言わない。職場に、社員の赤ちゃんやらキッズが時々訪問し、同僚たちから歓待される。

海外の職場には、こんな風景が広がっている。

こうした風景が当たり前な側からすれば、日本人の働き方は、理解しがたいものである。

かくいう私自身も、明確な答えが出せずにいる。

なぜ日本人は、こんなにもモーレツに働いてしまうんだろうか、と。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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