シーン別ドバイでのチップ相場。ドバイで本当にチップは必要か?

旅行に来ると、いつも無言のプレッシャーを感じるのがこのチップ。

チップなしで、質の良いサービスを受けられる日本に住んでいると、なぜ別途でチップを払わなきゃいけないのか、という気持ちにさえなる。なのでできれば払いたくない、というのが正直なところである。

そんなわけでドバイでのチップ事情について、個人的な経験をもとにご紹介。

チップは基本渡さなくてもOK

ドバイでチップの支払いは必ずしも必要ではない。あくまでドバイは中東。チップ文化が盛んなヨーロッパやアメリカとは違う。人口の大半は、インドやパキスタンといったアジア圏やアラブ圏からの人々である。

そうした国々にはチップ文化はあまり根付いていない。つまりは、ドバイに住む大半の人々にとっては、チップをもらうことは当たり前ではないのだ。

私がドバイに数年住んできた中でも、チップを払ったのはほんの数回にしか過ぎない。周りを見ても、渡す人はたいてい渡すし、渡さない人は渡さない。各々の自由である。

シーン別。チップの必要性と相場

基本ドバイでチップを渡す必要はない。しかし、それでもチップを払いたい!というマザーテレサのようなボランティア精神の高い人は以下を参考にされたし。

ホテル

重い荷物を運んでもらった場合などは、10から15ディラハム程度(約300円~450円)ほどを渡すのが相場。しかし、これまでドバイのホテルにいくつか泊まった経験からすると、知らぬ間に荷物は運ばれていることが多いので、運び屋にチップを渡す機会はあまりないといえよう。

レストラン

通常のレストランではチップを支払う必要ない。高級レストランの場合であっても、たいていサービス料金がすでに含まれている。これらを考えるとチップを渡す必要はないが、サービスに満足して追加で渡したい!という人は食事料金の10%から15%を現金で置いておくとよいだろう。

タクシー

ほとんどのタクシー運ちゃんは、チップをもらうことを期待していない。プライベートで4時間ほど貸し切ってガイドしてくれた運ちゃんに、20ディラハム(約600円)ほどのチップを渡したらひどく驚かれたことがある。

なので通常であれば支払う必要はないが、町案内をしてもらったとかいう理油があれば、心づけとして渡すのもありだろう。渡すのであれば最低10ディラハム(約300円)ほどは渡しておきたいところである。

ツアー

サービス代はすでにツアー費用に含まれていると考えていい。これまでに砂漠ツアーなどに参加してきたが、周りの参加者を見てもチップを渡す人はほとんどいなかった。

ただ、プライベートツアーに参加した時、予想以上にハイクオリティなガイドをしてもらったので、約1日のツアーで50ディラハム(約1,500円)ほど渡したことがある。

ツアーのチップ相場というのは決まっていないので、自分が出したいと思う金額をもって感謝の言葉とすればよいだろう。

空港

空港のタクシー配送係の人にチップを支払う必要もなし。彼らは仕事でやっているので、チップなど期待していない。チップを渡す人もまれである。

ドルでチップを支払うのはあり?

ドバイの通貨はディラハム。ドルはドバイでは使えない。なのでチップにドルを渡されても、両替しなければならないという面倒が増えるだけなので、現地通貨で支払うのが思いやりだろう。

あまり知られていない事実かもしれないが、ドバイ観光は結構税金がかかる。ドバイ市民はせいぜいVATと呼ばれる消費税を支払うぐらいだが、観光客にはこれでもか!と税金がかかっているのだ。

ホテルに泊まるにしても、市税、観光税、消費税、サービス料などが組み込まれており、1泊7万円のホテルに泊まろうと思えば、2万ほど税金がかかる計算になる。合計で約9万。約20%が税金なのだ。

ドバイの観光客たちは、すでにこうした税金を通じて観光サービスへお金を払っている。これを踏まえると、やはりドバイでチップを支払う必要はないといえよう。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

管理人をフォローする
内向型のつぶやき
シェアする
進め!中東探検隊