時々、不安になる。
周りの人々が持ち合わせている欲求や感情を、自分は持っていない。友達が欲しい、一人でいることは寂しい。誰もが本能的に抱くといっても過言ではないほど、普遍的な欲求にみえる。
それを私は持っていない。
そんな普遍的なトレンドと逆行して、私は一人が好きである。あまりにも、一人が好きすぎて、たまに我に返る。
あれ、もしや自分って病気なんじゃ・・・?
もしかしたら新種の病気かも(ワクワク)
おそらく世の中にいる一人が好きな人は、一度は自問したことがある疑問。
一人が好きな人は本当に病気なのか?というテーマについて考えてみる。
一人が好きな人はソリタリーかもよ?
一見すると、他人と積極的に関わらない、友人を作らない、というのは病的な症状に見える。
なにせ、”フツー”は友達が欲しいものだし、いないと寂しいと考える人が大半だからだ。
だからこそ、一人でいたい、他人と関わらないという状態は、異常。病気なんじゃ?と思ってしまう。
この嗜好のせいで、社会でずいぶんこじらせてしまったぜ☆という経験を持つ人は少なくないだろう。
しかし、私がリサーチした中では「一人が好きすぎる」という病気というものは存在しなさそうだ。
むしろ、そうした傾向は、パーティー好きなパリピとか、ケチだとかいう、一種の性格のようなものだと思う。
精神医学の観点からいうならば、「ソリタリー」と言われる人々になるだろう。ソリタリーな人々は、孤独を好み、他人と関わらない方が己の本領を発揮できるという人々である。
簡単にいえば、パリピの対義語である。
なので、大半の場合は病気の可能性は低いので、安心されたし。
実はあった!一人が好きすぎる?病気
一方で、ソリタリーの性質によく似た精神疾患も実は存在する。それが、スキゾイドパーソナリティ障害(SPD)。
スキゾイドパーソナリティ障害(SPD)とは
社会的関係への関心の薄さ、感情の平板化、孤独を選ぶ傾向を特徴とする人格障害
Wikipedia より引用
ソリタリーとスキゾイドは、孤独を好む、人間関係が希薄という点でよく似ている。
けれども、大きく違うのは、SPDの場合、とにかく身の回りのことに興味がなく、感情表現に乏しかったり、他人から褒められても嬉しいと感じたりしない点にある。
ソリタリー人間としていわせてもらうと、ソリタリーは一人が好きだし、友達は必要ないぜよ☆という人間だが、人にはがぜん興味があるし、人から褒めてもらったら嬉しいし、楽しい時はバカ笑いする。
SPDの疑いがある人は、アメリカの精神医学会が規定している以下をチェックされたし。
スキゾイドパーソナリティ障害チェック
- 家族を含めて、親密な関係を持ちたいとは思わない。あるいはそれを楽しく感じない
- 一貫して孤立した行動を好む
- 異性と性体験を持つことに対する興味が、もしあったとしても少ししかない
- 喜びを感じられるような活動が、もしあったとしても、少ししかない
- 第一度親族以外には、親しい友人、信頼できる友人がいない
- 賞賛にも批判に対しても無関心に見える
- 情緒的な冷たさ、超然とした態度あるいは平板な感情
Wikipedia より引用
以上を4つ以上満たしている場合は、SPDかもしれない。
一人が好きというのは、人前で堂々と言えないことだろう。なぜなら、「こいつ、友達いないんや・・」だとか、「おかしいんちゃう?」と思われたらいやだ!と人目を気にするからである。
だから、自分は人と違って病気なんじゃないか・・・と思い込む。だけど、安心していい。ただ、誰もが大声で言えないだけで、一人が好きな人間は、世の中にごまんといるのだ。
私もそのうちの一人である。