表題の通り、朝っぱらからイギリス人にたかられた。
いや、もしかしたらアフリカーナの子孫で南アフリカ人かもしれないし、イギリスに長年住んでいた移民かもしれない。
とりあえずイギリス訛りの英語を話したことと、ドバイにおいては、この手の英語を話す人間は、たいていイギリス人なので、確率的にイギリス人としたまでである。
もしかしたら、イギリス人もしくはその関係者がこの記事を読んで注)、憤慨するかもしれない。「勝手に決め付けてくれるな」と。しかし、イギリス人かどうかというのは、さほど重要ではないのだ。
注)実際に、日本語がわからないイギリス人上司がちょいちょい私のブログをチェックしている
週末の金曜日。近所のスーパーに行った帰りのことである。
なにやら細身で長身の男が近づいてきた。短い白髪交じりのヒゲをはやし、身長は180センチ以上。年齢は40代と見えたる。Tシャツに短パンと、ドバイにいる週末のヨーロピアンにありがちな格好をしている。
男はこちらに近づいてくるなりこういった。
「タクシーに財布を忘れちゃってさあ。アブダビまで帰らなきゃいけないんだけど、どうしようもなくて。お金をめぐんでくれない?」
ひえっ!?
見た目、先進国ヨーロピアンに、たかられたのは、これが人生ではじめてである。
自分の運の悪さを呪った。よりによって、なんでこんなみすぼらしい格好をしたアジア人を狙ったのか。ひどいじゃないか。私よりも小金持ちそうな人間なら、他にもいるじゃないか。
すでにドバイにおける物乞いの対処法については別の記事でまとめており、いつ物乞いがきても準備万端だったはずなのに。
ドバイでアンチ物乞い法が可決!背景にある「プロ乞食」の正体とは?
しかし、「たかり」の対策は、ぬけていた。
想定外である。
そもそもこんな朝っぱらから、ドバイから車で1時間半の場所にあるアブダビに帰るというのは、一体どういう状況なのか。クラブ帰りにもみえない。観光客といった感じでもない。
野郎の手には、アイフォーン☆がある。明らかに自家用車を持っていないのだとすれば、UberやCareemといった配車サービスアプリを高確率で入れているはずだ。
だいたいそうしたアプリでは、あらかじめ登録したクレジットカード支払いになっている。
私のスマホよりも2倍以上高価なアイフォーン☆を指差して、「UberとかCareemを使えばいいじゃないか」と男に指摘したが、男は「そんなものはいれてねえ」というわけである。
怪しい。あきらかにうさんくさい状況なのである。詐欺師をみたような気がした。
結局、男には1,000円ほど渡したが、「いや、タクシーで帰ると3,000円くらいかかるんだよね〜」などと、上乗せ請求をしてくる。
この後におよんで、タクシーで帰ろうとするとは。
「1,000円もあればバスとメトロで、アブダビに帰れますから」で、とりあえず押し切った。
野郎にいいたい。
とりあえず、朝からたかるのはやめろ、と。