日本ではあまり遭遇することはないが、海外にいると無愛想な店員というのはたまにいる。もちろんここ、マレーシアもその例外ではない。
イメージ的にも、のんびりしている人がいて、愛想がいい人が多いと思っていたマレーシアだが、初めての無愛想店員の出現には、少々ひるんだ。
えっとお、セルコムのトップアップをお願いしますー(SIMカードに前払いでチャージしている)
は?セルコム?
トップアップでいいの?
んで、いくらよ?
ひえっ。なんか怒ってる・・?怖い・・・
相手はインド系の若い店員である。無愛想店員が怖くなり、もうこの店に来るものか!と思ったが、家に一番近いコンビニなのでそうもいかない。何度か無愛想店員に遭遇してからは、無愛想店員がいないかを確認して、店の中に入るようにした。
しめしめ、無愛想店員は、昼のシフトなんだな・・・
なんとも情けない行動だが、ガラスのハートなので大切に扱わなければならない。
しかし、ある日急いでいたためか、昼の時間に間違って入店してしまった。
そして、やっぱりいた!
無愛想店員。
うわー、最悪やと思いきや、今日ななんだか様子が違う。店員の顔には、うっすら笑みがこぼれている。
えっとお、セルコムのトップアップお願いしますー
あら、セルコムのトップアップ。お安いご用で。いくらにします?
え、なんか今日は優しい・・・と思った瞬間これである。
あーた何歳なの?どこから来たの?マレーシアに来てどれぐらい?結婚してるの?結婚する気はあるの?何の仕事しているの?どこの会社で働いているの(←マレーシア人はなぜかこの質問をよくする)
終いには
家賃はいくらなの?給料はいくらなの?
流石にプライバシーをマーライオンのごとく垂れ流すのはためらわれたため、ちょいちょい偽の情報を混入させて、なんとかその場をしのぐことに成功した。
婚活のスピードデートでもこんな質問攻めを食らうことはないだろう。というかこんなに質問してくる店員なんか、初めてだ。
無愛想店員だと思ったが、やっぱり人間なのだ。不機嫌な時もあれば、興味津々な時もある。というわけで、相変わらず同じコンビニ通い続けている。