【2019年版】女一人旅で感じたサウジアラビアのリアルな治安

サウジアラビアの治安を心配する人など、ほとんどいないだろう。正確には、いなかったというべきだろうか。

なにせサウジアラビアでは観光ビザが発行されていなかったため、旅行客として入ることはグループツアーを除けば不可能だった。だから、サウジの治安など心配しなくて済む。


しかし、2018年12月より試験的にではあるが、サウジ政府が観光ビザの発行を始めた。そんな流れでようやく実現したサウジ旅行。そこで感じたサウジの治安をご紹介。

主要都市を旅行する分には問題なし

結論からいえば、サウジの治安は良い。ヨーロッパでよく聞くようなスリやひったくりもほとんどないし、町中を歩いていて危険を感じることもない。

外務省の安全情報でも、レベル1の十分注意になっている。

女一人で歩いていても、観光客がまだ少ないためか、絡んできたりする人も少ない。もう、空気のような存在である。

総じていえば、ドバイやオマーンなどの湾岸諸国と同じぐらいの治安レベルといえよう。

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女性だって一人で出歩ける

治安以前の問題に、サウジでは外国人女性が一人で観光することが困難と言われていた。後見人制度により、常に女性は男性のお供が必要だったのである。

しかし、昨今の「急速な改革」というやつなのか、私が見る限りでは、普通に現地の女性も1人で道を歩いていた。


夜のジェッダ旧市街。一人で歩く現地女性もちらほら見かけた

女一人で歩いていても、とがめるものはいない。本当にサウジにいるのだろうか?と思うぐらい、ドバイにいる感覚とほぼ変わりがなかった。

夜に街を歩いていても問題なかったが、やはり明るい道を通るなど最低限の防衛は肝に銘じておきたいところである。

一部には気をつけた方がよい場所も?

表向きは、女一人でどこでも歩けるほど治安はよい。しかし、一方で「ここはちょっとまずいかな・・・」という場所もあった。

サウジはオイルマネーで潤っている金持ちの国!というイメージがあるが、国民全員が金持ちなわけではない。サウジでは、物乞いもよく見かけた。

例えばジェッダにあるイエメン・マーケット。イエメン人が多く住む地区らしいのだが、マーケットを歩いていると、次から次へと女の物乞いがやってくる。

まさかオイルマネーの国で、物乞いにたかられるとは。


イエメンマーケットの入り口付近

その様子を見ていたおっさんに、「もういいだろ。これ以上先には行くな」と忠告される始末である。何か、見てはいけないものを見てしまったような気がした。

歓迎されていない。横浜の寿町や、大阪の飛田新地のような気軽に足を踏みいてれてはいけない、ピリッとした空気を感じた。

治安以外で気をつけるべきこと

違う国に行けば、違うルールがあるというこを肝に銘じておきたい。特にサウジアラビアは、厳格なイスラーム教の国である。ドバイのように甘くない。

お酒はサウジ国内では飲めない。持ち込んでも厳しいお仕置きが待っている。

それに服装にも注意したい。もはや何でもありの日本とは違い、男女ともに肌の露出を抑えた服装が好まれる。女性であれば、髪をスカーフで隠す必要はないが、黒いロングワーンピース、アバヤを身につける必要がある。アバヤは、必ずしも黒でなくてもよい。

かつては、泣く子も黙る「勧善懲悪委員会」メンバーが街中を跋扈し、規則を守らないやつをかたっぱしから、つるしあげていたという話がある。このような嘘のような話が、本当だというのだからサウジというのは面白い。

しかし、今では勧善懲悪委員会の全盛期も過ぎたようで、かつてほど厳しくはなくなったようだ。

イエメン国境付近は避けるべき

サウジの国土は広い。なんと日本の5.7倍もある。北は、イラクやヨルダンと国境を接し、南はイエメンと国境を接している。

とりわけイエメンに関しては、まだ情勢が不安定なので外務省からもサウジとイエメンの国境付近に関しては、渡航を控えるべきとしている。

一方で、南部のイエメン近くに行くほど人も景色も面白くなっていく、と個人的には思っている。もはやそこはアラブのサウジアラビアというよりも、イエメンの雰囲気が漂うエキゾチックな場所。


アブハ近くにある「リジャール・アルマ」。世界遺産暫定リスト入りしている。

イエメンの国境から80kmほど離れた南部のアブハやジャザンは、治安的にも問題なく、イエメンの雰囲気が味わえるオススメの場所である。