会社員に向いていなかった社会不適合者が見つけた会社に依存しない生き方

会社員になって7年目のことだった。もしかして、自分は会社で働くことに向いてないんじゃね・・・?と思い始めた。

試しに「会社員 向いていない 特徴」で調べてみると、ほぼすべての項目が当てはまった。

そしてその2ヶ月後。私は会社員をやめた。

会社員に向いている人間とは?

自分で言うのもなんだが、そこそこ仕事はできていた方だと思う。けれども、管理職となって、会社から求められる役割がそれまでと違うことに気づいた。

そして自分が、そこそこ仕事ができた人間から、仕事ができない管理職へと転落していくことも。

管理職はただ自分の仕事をこなせばいいと言うわけではない。部下やチームのモチベーションをあげ、他の部署とうまく連携し、上の人間ともうまくやっていかなければいけない。

それには、それなりの社交術も必要だし、ちょいちょいジョークも飛ばして、「こいつと働いていると楽しいな♪」と言う印象を周りに植え付けなければならない。

最後の部分は私が勝手に思っていた部分だが、それでも周りを見渡せば昇進をしていく連中は、それなりに社交的な人間だった。

そうか。

会社で昇進していくには、仕事だけじゃなくて、周りとどれだけフレンドリーにやっていくのか、も求められるらしい。と言うか仕事ができなくても、コミュニケーション能力に恐ろしく長けている場合もあるのだと言うことを知った。

周りとのコミュニケーション。それも仕事なのだ。

内向型だった私には、無理難題を突きつけられているようだった。自分を変えなければいけない、と言うプレッシャーもあった。

会社員を辞めた理由

自分の仕事をきっちりこなしてればいいんじゃね。仕事さえできればいいんじゃね。これが、私の仕事に対するスタンスだった。ところが、こうした”職人”タイプの会社員は、あまり好ましいものじゃないらしい。

かつての会社のパイセンも、「この会社でやっていくには、スキルだけある職人じゃダメなんだよ」と言っていた。もちろん広告代理店という会社柄もあるだろう。代理店というのは、クライアントがいてなんぼなのだ。

「仕事のスキルだけ高ければいい」は、会社において通用しないのだ。特に管理職ともなるとそれが顕著になる。

会社とはつまり社会。社会とはつまり人の集まり。会社だろうが社会だろうが、そこでは他人とのコミュニケーションを積極的に行う人間が好まれる。

だからこそ、仕事だけやってればいいんじゃないの?という私は社会不適合者なのだ。社会の人間は、協調性のない人間を嫌う。

こちとら、ペチャくってる暇があるなら、早く仕事を終わらせて帰りたい、と思う人間なのだ。けれども、会社においては、ペチャくることも仕事なのである。

ぐぬぬぬぬ

会社で働き続けるならば、ある程度自分を変えないと未来はない。

だけどもだけど♪

自分を変えるなんてムリ☆

ということで、私は会社員を辞めた。もちろん会社を辞めた理由は、他にも多々あるのだが。

社会不適合者でも生きていける

その後、とりあえず己を変えなければならない、という自己否定が入り混じったプレッシャーから逃れるため、しばし無職になっていた。しかし、無職というのもヒマなので、やり始めたのがフリーランスの仕事である。

そして現在はフリーランス&デジタルノマドとして働いている。やってみて初めて気づいたのだが、意外とこれが自分に合っていた。

なにせフリーランスは、とりあえず仕事をやればいいだけなのである。

会社の同僚と雑談する必要もないし、上司や部下のマネージメントも不要。フレンドリーなやつだなあ♪と周りに知らしめるプレッシャーもない。周りが楽しそうにきゃっきゃとランチに連れだつ姿を見て、みじめになることもない。

報酬を自分で決め、自分が得意なことをだけをやってればいいのだ。

「自分の仕事だけをやっていたい♪」

会社からすれば、そんなの社会不適合者の戯言である。会社でそんなことを言えば、しばかれるのがオチだ。しかし、世の中には自分の仕事だけをやっていても、成立する生き方があったのだ。

コペルニクス的転回☆

決してフリーランスやデジタルノマドは、新しいことではない。けれども、会社員だった私は、「仕事だけやってればいいという人間は、社会で働けないのだ。無職になるしかないのだ」とずっと思い込んでいた。

フリーランスやデジタルノマドは、私のような会社員不適合者にとっては、むしろ向いている生き方だったのである。

フリーランス的生き方を知るなら