内向的リーマンが思う、内向型に向いている仕事と働き方戦略

時々、会社で働いていると、なんか辛いなあ・・・と思う時がある。

いや、仕事自体は大好きなのだけれども、どうも人が大勢いる会社という空間が苦手らしい。

そんなことを考えながら、気づけばリーマンとして5年以上も働いていた。働くうちに見えてきた、会社での処世術や、こんな仕事が向いてたかも・・・という気づきをお話ししたい。

会社に向いてない、という絶望

内向型が会社で働いていると、「自分、会社で働くの向いてないんじゃね・・・?」と思う時がある。

なにせ内向型は、完璧主義的なところがあるし、人と議論しながら進めるよりも、じっくりと考えて自分で進めたいタイプなのだ。

けれども、外向型がばっこする会社では、そういってられない。なにせ、「みんなで目標を達成しませう!」だとか、部下や同僚たちと、うまく付き合いながら仕事をする人間が、礼賛されるからだ。

いくら仕事ができようとも、人付き合いが悪く、他人と協力して仕事ができない人間は、こう言われる。

「もっと周りと絡まないとダメだよう」

うう。嫌な人格批判・・・だけれども、安心されたし。人付き合いが苦手であることで、クビになることはない。周りの人間も、「そういう人なのかしらん」と距離をおくぐらいである。

会社というのは、外向型の声が大きい、いや外向型の集会所というべきところだろうか。だから、内向型人間は、必然的に自分は会社に向いていないかも・・・と考えてしまう。

しかし、だからと言って内向型が、会社や社会にとって必要ないというわけでもない。

極端にいってしまえば、会社は、内向型がいるべき場所ではないのだ。

昇進を目指すと辛くなる

社会にでると、いかに昇進して、仕事ができる人間になるか、という見えない目標が課せられる。

けれども、それらは内向型の生き方とは、相反するものだ。いや、むしろ内向型は、昇進なんか目指さなくてもいいんじゃないか、と思う。

昇進すること。それはより多くの部下をもち、仕事の責任を持つことである。それは、人との関わりが増えることを意味する。

単に自分の仕事をやってればいい、というものではなくなる。仕事の出来も自分だけではなく、他の部署やチーム、部下などとの関係、つまり他人に委ねられることも多々ある。

そう、対人力がかなりの度合いで必要になる。

内向型にとっては、耐え難きことである。

真面目な内向型が仕事を頑張りすぎると、うっかり昇進してしまうことがある。

けれども、内向型に向いているのは、タテヨコ関係の仕事よりも、個人プレーヤーとして仕事ができる環境なのではないか、と思う。

内向型に向いている仕事

そんなわけで、内向型に向いている仕事は、基本的に他人ありきではない仕事だろう。

仕事をする以上、他人と関わらない仕事なんかあるもんかい、と思うかもしれないが、度合いの問題である。

例えば、営業や販売なんかは、対面業務の塊みたいなものである。人に商売して、仕事が成立する。

間違っても、内向型を自称する人であれば、手をつけてはいけない分野である。餅は餅屋ということで、その辺は外向型に任せるべし。

一方で、ウェブエンジニア、ウェブデザイナー、デジタルマーケター、ライターなんかは、基本的にパソコンをカタカタやる仕事である。

もちろん人とのすり合わせもあるが、とりあえずパソコンをいじっておけば、完了する仕事である。

ちなみに、私の仕事はデジタルマーケターである。日々の大半は、パソコンをカタカタやっている。

部署を見回すと、エンジニアやデザイナーの方が、あまり人と接していないので、そっちにしておけばよかった、とたまに思う。

パソコンカタカタ系は、場所や時間を選ばずに、仕事ができる。よって、会社で働かなくとも、フリーランスとして働くという道も選択できる。

内向型にとっては、会社に属さず、フリーランスや自営でできる仕事の方が、向いていると言えよう。

会社で働くだけが仕事ではない。会社で働かなくとも、稼いで食べていくことは可能だ。

会社というのは、人の集まりである。仕事や昇進も、己の努力だけでなく、社内政治や周りの人間によって、左右されることも多々ある。

そうしたしがらみから離れて、のびのびと生きたいと望む内向型であれば、会社に頼らずとも、自分の力で飯を食っていけるスキルや経験を積んだ方がよいだろう。

逆に言えば、会社に依存する仕事(その会社を離れたら使えないスキルや経験)は、避けた方がいい。これは、内向型の生き方戦略だけに限らず、転職機会を最大化するための、キホンである。

最近では、ユーチューバーという職業も一般的になっている。ひと昔前と比べると、会社に依存しなくても、働ける選択肢が増えてきているように思う。内向型にとって現代は、生きやすい時代と言えるかもしれない。

内向型の特性を知るべし

内向型の特徴を知ることも、ラクに生きるコツである。

会社で働いていると、無意識のうちに華がある外向型と、そうでない内向型を比べてしまいがちだ。これは、学校やその他の付き合いでも言えるだろう。

知らずに外向型と比べて、「人付き合いも良くないし。会社での雑談もうまくないし。できないことが多すぎて、何て、自分はダメなんだ」と思いがち。

そもそも性質が違うのである。比べることに、意味はない。イキのいい内向型であれば、それらを弱点と見なし、克服してやろう、と鼻息荒くすることだろう。

けれども、大半の場合は、内向型である自分を認め、内向型はいかなるものか、を探求した方が、ラクな人生が送れる。

私も鼻息荒くしてた時より、「人付き合いが悪くて、何が悪い!内向型でええじゃないか!」と、開き直ってからの方が、人生がより豊かになっている。

嫌われることを恐れて、周りや社会の価値観に合わせる方が、よっぽど大変なことだと思う。

内向型は内向型、外向型は外向型。そうしてわりきると日々のもやもやも晴れていく。

飲み会に無理していかなくてもいい。人目を気にしていったところで、「やっぱいかなきゃよかったあ・・・」と後悔するだけである。

飲み会参加者は、あなたがいなくてもそれなりに楽しむものだ。だったら、自分は自分で、自分が楽しいと思える趣味なりで、時間を過ごした方が、よっぽど有意義である。

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20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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