【実体験】リモートワーク&フリーランスのここが辛い!意外な落とし穴6選

好きな時間帯に、好きなだけ働ける。出勤しなくていい。フリーランスになる前は、そんな嬉しい特典ばかりを考えていた。

フリーランスのパイセンやフリーランスサイトは、やたらとフリーランスやリモートワーク的な働き方を、満員電車から解放されて「自由☆」だとか、「新しい働き方☆」などと煽ってくる。

けれども、違うのだ。

フリーランスならではの苦労も満載じゃないか。というわけで、在宅フリーランサーとして働いて、大変だなと思ったことをご紹介。

報酬の振込に時間がかかる

会社員時代には、当月もしくは、翌月の10日ぐらいまでに給料が支払われていた。当たり前のシステムだと思っていたが、フリーランス界ではそうでもないらしい。

これまでに何社かと働いてきたが、当月はおろか、翌月払いの会社の方が少ないのだ。中には翌々月、つまり2ヶ月近くかかる会社もあった。

ちゃんと給料がもらえるのか。ハラハラドキドキである。この間に、もし給料がもらえなかったらどうしよう、なとど心配をしてみたりもする。

こんな時、会社員はいいななどと思うが、一度報酬を受け取ると、そんな心配もどこへやらである。ただ、常に給料の不払い問題は、頭の隅っこに居座っている。

何でも自分でやる

当たり前だが、仕事を始める前に必ず契約書を結ぶ。会社員時代は、テキトーに目を通して終わりだったが、フリーランスになると目を血眼にして、隅々まで読む。もしも、変な契約を結んで後で問題になったらどうしよう・・・と思うからだ。

ただ、法律的な知識がないので、書かれていることが、何なのかはよく分からない。読んだはいいものの、結局よく分からないままサインしている。

この他にも、仕事を契約するまでにクライアントに営業トークを繰り出してみたり、報酬が口座に支払われたら帳簿をつけて経理みたいなことをしたり。今までは会社の誰かがやってくれたことを、すべて自分でこなさなければいけないのだ。しかも、こうした庶務に使う時間は、報酬に反映されない。

フリーランス。字面はポップだが、つまりは個人事業主である。こうして漢字で書いてみると、責任が重そうな肩書である。フリーランスは、本業以外にもこなすことが多い。ある程度の法律や経理の知識も必要となる模様。

コミュニケーションがむずい

フリーランスになってから、人との対面はすべてオンラインのチャットや、ビデオ会議で行なっている。仕事上問題はないが、仕事の話しかしないし、雑談もない。しかも、お互いにゲームボーイみたいな画面のクオリティなので、お互いの表情もよく分からない。

そんな誰が誰だがよく分からない状態で、バーチャル上で仕事をする。仕事をする自分はいるが、会社の仲間と働く自分はいない。バーチャルでの上手なコミュニケーション方法を模索中である。

成果主義のプレッシャー

よくも悪くもフリーランスは、成果重視の仕事だと思う。仕事をやっていれば、当たり前だが、フリーランスは結果だけでしか判断されないので、余計にプレッシャーがある。

仕事はできなくても、愛される人間というのが、どこの会社にもいる。また、ある程度ポカをしても、まああの人なら・・・なんていうことも、リアルな職場ではある。しかし、リモートのみで働いていると、そうした寛容は一切排除される。成果がでなければ仕事は打ち切り。だらだらと数ヶ月も結果を出さないフリーランスに、お金を払う会社はない。

まだ仕事が始まったばかりなので、成果を出せずに打ち切られたという例はないが、それがいつやってくるのかといつもヒヤヒヤしている。

仕事がなくなる恐怖

仕事内容にもよるが、フリーランスでやる仕事の大半は、短期である。単発のもあれば、数ヶ月というものまで様々である。長期の仕事はレアである。

つまり仕事をゲットしても、その仕事が終われば、新たな仕事をゲットしなければいけないのである。理想は、仕事が終わりそうな時期を見極めつつ、新たな仕事を入れることだが、これが結構大変。好きな時に仕事を入れられるわけではないし、いつ新しい仕事が舞い込むのかも分からない。

一番いいのは、長期の仕事を見つけることなのだが。これはレアポケモンなのでめぐり合うのは難しい。

よって、いつ仕事が打ち切りになるのか、という週刊誌の漫画家みたいな気分になったり、次の仕事見つかるかな〜という常時ハローワークの求職者みたいな気分になる。

ただこちらの恐怖は、「まあ数ヶ月だったら、仕事がなくなってもいいか」だとか「待ってたらそのうち仕事が来るだろう」という超越した楽観性を持つことで解決できる。しかし、これらの楽観性を持つには、ある程度の貯金と、仕事は人生において二の次という価値観を持たねばならない。

なめられやすい

相手の会社や契約、働く形態にもよるが、明らかになめられてんな〜、と感じることもあった。会社の予算上の都合で、「来月は30時間分の予算しかないんで、その時間内で仕事をこなしてくれい」と言われたこともあった。基本的に、結果を出すためにある程度の時間はかけたいと思っていたので、モチベーションがだだ下がりである。

ある時には、1対1のビデオ会議中なのに、相手のパリジェンヌが突然、自席の観葉植物の葉っぱをハサミで切り始めたり。ひえっ!?これは確実になめられとるやないか、とワナワナと震えた。

 

フリーランスになって初めてその大変さがわかった。だからこそ、会社員って恵まれていたんだなあ、と思うこともままあった。とは言え、大変だからフリーランスを辞めたいか、というとそうでもない。むしろそうした苦労を差し引いたとしても、私にとって在宅フリーランスという働き方は、会社員時代よりも良いと思っている(今のところは)。