【失敗談】2週間で仕事やめました。フリーランスの仕事を途中で辞めた話

フリーランスになって早速やらかしてしまった。

どうしよう・・・せっかく決まった仕事だったのだが、実際に仕事を始めて3日後。仕事を辞めたくなった。

このまま続けたら、もののけ姫の祟られた乙事主さまになってしまう。

何でこんなことになってしまったのだろう。すべては自分が悪かったのだ。あの時、自分の直感に従っておけば、こんなことはなかったのに。

仕事を契約する前から、自分の中では若干の違和感を感じていた。よく分からないが、あんまりいい感じがしない。

けれども、フリーランスになりたての私にとっては、せっかく舞い込んだ仕事の1つであった。

この仕事を受ければ、結構稼げそうだ。

それに断ったら、次にいつ仕事が来るか分からない。

せっかく仕事のオファーをもらったんだから、それに応えねばと思っていた。

仕事がなくて焦っているフリーランスが、陥りがちな精神状態である。

そう考えて、違和感を感じつつも、その会社と仕事をすることになった。社長が意味もなくやたらと話が長いことが気になったが、そこまではよかった。

事態が暗転したのは、とある別の日本人フリーランサーとチームで働くことになってからだった。仮にそのフリーランスをXとしよう。端的に言うと、Xと私はおりが合わなかった。

個人情報保護法に基づいて、細かい描写は差し控えるが、すぐさまXと働くことは無理だと悟った。仕事の時間以外でも、ふと嫌だな〜という感情が襲ってきて、精神汚染まで始まった。

フリーランスでも人間関係に悩むとかあるんだな・・・

意外な発見だった。

仕事やめてえな。だけんども、仕事を1週間で辞めるってどうよ?そんな葛藤が続いた。けれども、耐えきれなくなって1週間経ってから、社長に進言した。

「ちょっとこのままだと、働き続けるのはむずいっす」

社長も状況を理解したらしく、事態の改善を約束した。けれども、人間は基本変わらない。というわけで、その1週間後に正式に仕事を辞めたいと伝え、受理された。

辞めるのは、惜しい気もした。なにせ、仕事を辞めたら収入が大きく減ってしまう。今後、仕事がもう来ないのでは?とすら思った。

ドバイで初めて働いた会社を4ヶ月で辞めた時のことを思い出した。あの時もまた、精神的にキツかった一方で、もし辞めたら次に仕事が見つからないんじゃないか、と思っていた。

ただ、その時の経験があるからこそ、今回も辞めた方がいい結果になると予想はしていた。仕事外で嫌な気持ちになるのは本当にツラい。生きている意味がよく分からなくなる。それに、一度仕事をゲットできたのだから、必ず別の仕事もゲットできるはずだと。

これが2週間で仕事を辞めるまでの顛末である。

仕事を2週間で辞めて、給料が支払われるのか不安だったが、ちゃんと支払われた。できればしたくない体験ではあったが、学ぶことは多かった。

・仕事内容を自分が納得いくまで事前にきちんと確認すること
・あせって仕事を契約すな。後で後悔する
・フリーランスにも人間関係はある。誰と働くかを慎重に見極めろ
・具体的な仕事内容が明かされない場合は、やばい案件の確率が高い

フリーランスの仕事は、会社員の仕事よりも圧倒的に簡単に決まりやすい。基本的に業務委託なので、会社は人材の採用に時間をかけることはない。面接がないことの方が多いし、仕事内容を説明して、「はい、じゃあやってください」的な流れである。安易に仕事を請け負うのは、どちらにとってもよろしくない。そんなことを痛感する出来事だった。