アラブの石油王なんて存在しなかった!?驚愕の事実が発覚

社内にたった1人のエミラティ(UAE人、ジモティーということ)のサラを捕まえてドバイのことをあれこれ聞くのが趣味になっているこの頃。

町中ではよく見かけても、人口が少ないため一緒に働く地元人と会うことが少ないのである。そこで私は衝撃の事実を耳にした。

半ば野次馬根性丸出しで、いかにもな典型的なUAE人のイメージが本当なのか?ということを聞くのだが、ことごとく彼女の口から出る言葉は世界の人がドバイに抱くイメージと異なるものだった。

ドバイに1年以上も住んでいながらいまさらこの事実を知る自分が恥ずかしい。

「ドバイってみんな石油王で金持ちなの?」というアホ丸出しの質問。

しかし、世界の人は大体ドバイに関してはこんなイメージだろう。

するとジモティーのサラは「いやあねえ、エミラティがみんな金持ちなわけないじゃない」と笑いながら答えた。言われてみればごもっともである。

さらにTwitterでこのことを発言すると、「石油は個人の所有物ではなく国有のものなので、石油で直接金持ちになった人はいない」という親切に教えてくれる人がいた。

その瞬間、石油王の存在を信じていた自分が、まるでネッシーや河童がいると信じるぐらい恥ずかしい思い込みをしていたのだと気づく。

現代で言うなら、ワンピースの海賊王が本当にいると思いこんでいるのと同レベルである。

さらにはアラブの石油王と結婚したいと言っている人は、いもしない珍獣を必死になって探す藤岡弘、探検隊なのだと。我々はいもしない幻想をみていたのだ。

ちなみにこれは世界でも同様で、昨年イラクに家族旅行に行った時に「UAE人だとわかるとお金持ってるの?金持ちなのか?って聞かれたのよ」とサラは言っていた。

イラクに家族旅行に行くという時点で、怪しい匂いを感じるのだが、彼女いわく危険の場所がお好きだそう。

う〜む、あんな時期にイラクに家族で行くとは、どうかしてるぜと思うが、サラにとっては「また行きたいお気に入りの場所」だそうだ。

今後もこのぶっとんだエミラティに密着してエミラティ捜査を続けるとするか。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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