現地の人ぞ知る!バーレーンのローカルスポット5選

バーレーンに関する情報は少ない。

ある国に関して情報が極端に少ない時、おおよそ2つのパターンが考えられる。1つは、単純に観光名所が少ないケース。そして、2つめは見どころはあるが、それが掘り起こされていないケースである。

バーレーンは後者に類する。いや、普通の人から見れば1つめのパターンかもしれないが、個人的には存分にポテンシャルがある、実は面白い奴である。

クラスに1人はいただろう。教室の隅っこで誰とも話さずにいたやつが。けれども、話してみると意外な趣味や特技を持っていたりする、そんな人物がバーレーンである。

前置きはいいから、早く紹介しろよ、という声が聞こえてきそうなので、さっそく現地の人ぞ知る、スポットをご紹介しよう。

マナーマ・セントラル・マーケット (Manama Central Market)
マナーマ・セントラル・マーケット

バーレーンの首都、マナーマにある国内最大のマーケット。野菜、果物、肉、魚とにかくありとあらゆる新鮮な食品がそろう。

週末は多くのバーレーン市民が訪れ、ドカ買いをしていく。名物は、台車で買い物をする人々。そして、ホラーちっくな精肉コーナーである。まるでサイコスリラー映画、「ソウ」世界に紛れ込んでしまったよう。ちょっとしたトラウマになる。

今まで、エルサレムやドバイ、パレスチナ、ソマリランド、ソマリアのマーケットを見てきたが、とにかくここは規模が違う。東京23区と川崎を合わせたぐらいの面積の国からは想像がつかない規模である。日本人と同じく、人々はよほど食への関心が高いのかもしれない。

場所
https://goo.gl/maps/kXm2v1ZkAF22

ジドハフス・マーケット(Jidhafs Market)

先のマナーマ・マーケットに比べればずいぶんとこじんまりとしている。けれども、現地の人々が利用するスークであるだけあって、ローカル色は濃い。現地の人々とのたわいのない話を楽しむのには最適な場所。思いがけない出会いがあるかも?

場所
https://goo.gl/maps/yWkiFmWXPpk
営業時間
毎日朝6時〜夜8時まで

エマワシュ・トラディショナル・レストラン(Emmawash Traditional Restaurant )

バーレーンの地元民に愛される庶民的レストラン。テラス席は常に満席、レストラン内の壁一面は、これまで店を訪れた人々のメッセージやイラストで埋め尽くされている。

週末は、多くの家族連れで朝から賑わう。混み合う時間帯だと、しばしば待つこともあるほど人気の店。

バーレーンやアラビア半島でおなじみのアラブ・ローカルフードが、手頃な価格で楽しめる。訪れる際は、朝早くからお腹をすかして行くべし。

場所
https://goo.gl/maps/6fRA98WUXMF2
営業時間
毎日6時〜13時、19時〜23時。週末(金曜、土曜)は朝の9時過ぎになると、混み出すので、早めに行くほうがベター。

シェイク・アジズ・モスク (Sheikh Aziz Mosque)

地元のタクシー運ちゃんに教えてもらった場所。バーレーンのモスクといえば、「アル・ファティハ・モスク」である。観光客ウケはあちらの方がよいが、なにせ観光客向けである。

バーレーンは、湾岸諸国で唯一、シーア派が多数派を占める国である。シーア派とスンニ派なんてよく分からんという人もいるかもしれない。

ざっくりいえば関東人と関西人みたいなもんである。関東人も関西人も日本人である。けれども、文化が違うし、人々の行動もやや違う。シーア派とスンニ派の場合、同じイスラム教徒ではあるが、礼拝をするモスクの内装や祈りの方法が”少々”違うのだ。

スンニ派とシーア派の違いをわかりやすく解説!似ているようで違う!

イランを旅した人は、お気づきかもしれないがシーア派モスクの内装は、かなりこってりしている、というかギラつき感が半端ない。一方で、スンニ派のモスクはあっさり、塩味風味である。

そんなシーア派とスンニ派の違いがよくわかるのも、バーレーンの特徴である。イスラム教徒の礼拝時間外を狙えば、結構すんなり入れてくれる。運がよければ、現地の人にアラブ風餃子、「サンブーサ」がもらえるかも?

場所
https://goo.gl/maps/uazhHE6bgU52

アル・ナヒール・ハイウェイ(Al Nakheel Highway)

なぜだろう。ここを訪れると、いいもしれぬ懐かしさが蘇ってくる。と同時に既視感におそわれる。エルサレムの裏道、西岸地区のラマッラ・・・そんな素朴な人々の生活が密かに息づくのが、この「アル・ナヒール・ハイウェイ」である。

ハイウェイなので、ほとんど歩く人はいないが、それでも首都マナーマにはない光景に出会うことができる。歩きがいがある場所だ。築百年以上の民家、素朴な人々。哀愁と懐かしさがまじりあう、このハイウェイに魅せられてやまない。

場所
https://goo.gl/maps/AFBbB3X82Qk

どれもほとんど観光ガイドブックなどでは、取り上げられていない場所である。バーレーンの町巡りの醍醐味は、とにかく素朴な人々との出会いにつきる。

上記で紹介した場所は、どこも現地の人々であふれている。ぜひとも、バーレーンを訪れた際には現地の人々とのやりとりを楽しんでいただきたい。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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