サウジ鉄道に乗ってみた!チケット購入方法や乗り方を紹介

アラビア半島の国々は、もっぱら車社会だが、ここサウジでは長距離鉄道がある。

そんな鉄道の乗り方やチケットの購入方法についてご紹介。

リヤド発のサウジ鉄道は2種類

ちょっとややこしいのだが、リヤドから出ている鉄道は2種類。SRO(サウジ鉄道機構)とSAR(サウジ鉄道公社)である。

どちらもリヤドから出ているが、目的地が異なる。出発地の駅も異なるので注意が必要だ。チケットは各公式サイトで購入が可能。時々、サイトがダウンしていることもある。

SROの到着駅(サウジ東部とリヤド間)
リヤド
アブカイク
ホフーフ
ダンマン

公式サイト:https://www.saudirailways.org/sites/sro/Pages/Home.aspx

SARの到着駅(サウジ北部とリヤド間)
リヤド
カシーム
マジュマア
ハイル
ジャウフ

公式サイト:https://booking.sar.com.sa/product/search/train

この他にも、ジェッダと聖都マディーナを結ぶ列車もある。こちらは、2018年に開通し、列車は時速300キロで走る高速列車だ。

チケット料金と席の選び方

基本的に駅でもネットでもチケットは購入することができる。ここでは、サウジ鉄道の場合について紹介していく。

SROの場合だと、ファーストクラス、セカンドクラスと選ぶことができる。ファーストクラスは、出発前にラウンジの使用が可能。

リヤドからダンマンへいく場合、料金は以下の通り。

リヤドからダンマンへの片道チケット料金

ファーストクラス:135SAR (約4,000円)
セカンドクラス:75SAR(約2,300円)

予約時に席を選ぶことができる。真ん中のあたりだと、ファミリー向けのボックス席になる可能性がある。よって、避けたい場合は前後2列あたりの席を選ぶと良いだろう。

リヤドとダンマン間の列車は、1日4〜6本ほど出ており、時間帯は朝の7時から夜の8時頃まで。金曜日も通常通り出ている。リヤドからダンマンまでは、5時間ほど。

リヤド市内から駅までの行き方

駅近くのホテルであれば、歩いて行けなくもないが、車の往来が激しい場所にあるので、タクシーを使った方がラクチン。

リヤド市内のSROの駅。ダンマン方面にいく鉄道駅

リヤド市内のSARの駅。ジャウフ方面に行く駅

列車の乗り方

公式サイトでチケットを購入すると、eチケットがメールで送られくる。当日は、添付のチケットを見せればOK。

紙で印刷する必要はない。発車時刻の30分前にはゲートがあき、ほぼ時間通りに出発する。

駅にはちょっとしたカフェやショップがあるが、あまり種類は多くないので、必要であれば事前に買っておく方が良いだろう。ちなみに新幹線のように車内販売で、コーヒーやスナックも売っている。

リヤド駅構内
ダンマン行きのリヤドの鉄道駅

リヤド鉄道_ファーストクラス
ファーストクラスのラウンジ

リヤド鉄道
駅のプラットフォーム

チケットに列車番号と座席番号が買いてある。座席には、番号が書いてあるので、その通りに乗ればOK。

近くに係員がいるので、迷っても安心。大きめのスーツケースをおくスペースもあるので、荷物を持っての移動もできる。

リヤド鉄道の中
列車内は比較的きれいだが・・・窓は白みがかっているので、車窓の景色を楽しむことはできない。

出発の際、神は偉大なり!神は偉大なり!と連呼するアナウンスがアラビア語で流れる。やはり、イスラーム教の2大聖地を抱えるサウジはどこか違う。

駅に到着する頃になると、英語とアラビア語でアナウンスが流れるので、乗り過ごす心配はない。

車窓の景色が見えなくとも、やはり列車の旅は楽しい。

ダマスカスからマディーナまでを走ったかつてのヒジャーズ鉄道のように、とは言わないまでも、サウジ全土をかけめぐる列車がいつかできたらなあ、と思わずにはいられない。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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