何でも金で解決するドバイがやばい

ドバイにやってきてどうも未だ慣れない習慣がある。それは身の回りの世話を何でも人にまかせてしまうことだ。日本で育った私にとっては、身の回りのことなどはちゃんと自分でやらなければいけない!という自立精神を学校で叩き込まれる。掃除だって学校では自分たちで行うのが当たり前。家庭では食べた後の皿洗い、片付けぐらいは自分でしろ、と教え込まれる。

しかしドバイでは事情が違う。何かにつけて人にやってもらう習慣が蔓延している。例えば会社で朝ごはんや昼ごはん、コーヒーを飲みたいと思えば、日本ならば自分でコンビニに行って買いにいく、それが普通だ。しかしこちらでは、会社のデスクから電話一本かければわざわざその周辺のカフェやコンビニから頼んだメニューを持ってきてくれるのだ。しかもデリバリー料金は無料。はたから見るとそんなに忙しくもないんだから、自分で買いにいけばいいのにと思う。たかが10分か15分ぐらいの話である。


掃除、家事代行サービスの市場はドバイではかなり大きいらしく、金さえ払えば自分の部屋を掃除してくれる。ルームメイトの数人は掃除サービスを頼んでおり、1回につき約1,000円。これもはたからみると、それだけの金を払うぐらいだったら自分でやればいいのにと思う。しかも掃除するのはどうみても私よりも掃除が下手くそそうな人である。1,000円も払って、納得のいかない掃除をされるのはごめんである。

さらに友人のルームメイトは、旅行に出かける期間にはわざわざ2人もフィリピン人を犬の世話のために雇っていた。まあ確かにサービスとしては便利だし、世話好きで温厚なフィリピン人は信用できる。しかし、明らかに飼い主じゃないだろ、と思われるフィリピン人のメイドさんらしき人が犬の散歩をしている姿をみると、自分の犬の散歩ぐらい自分でやったらどうだ?と思ってしまう。金を払えば、面倒な身の回りのことは全部他の人がやってくれる。金持ち国ならではのシステムらしい。

会社のキッチンやデスクでもゴミや自分が食べた皿や飲んだ後のコップをそのままにしておくと、妖精がやってくれましたよ、のごとく翌日には掃除の人がすべてきれいにしておいてくれるのだ。そのおかげで、大概の人は食べたらシンクに皿をいれっぱなし、飲んだら飲みっぱなしの状態になっている。自分で整理整頓、きれいにするという概念は存在しないらしく、この人たち皿洗いや掃除の仕方知っているのか?と思ってしまう。

こんなことをしてたら日本の学校でも家庭でも注意されるのは必至だが、そんな逆の状況が蔓延しているので、人間が堕落してしまうのではないかと懸念している自分がいる。人事のイタリアっこにこの話をすると、どうやら同じことを思っていたらしく、「そうなのよ。ここはお金を払えば大抵は身の回りのことを誰かがしてくれるんだから。ちょっと信じられないよね」と主婦の井戸端会議っぽくなり、しまいには歩いて25分の距離に住んでいるのに、毎回タクシーで通勤するギリシャ人の同僚の話を聞いてちょっと苦笑。

そんなに給料も高くなさそうなのに、なぜにそんなところに金を使う!?以前聞いた話でも、給料日以降にみな金を使う傾向が高いらしい・・・節約、貯金という概念はなく、無計画に金を使っているようにしか見えない・・・いきなりドバイにきて大金(母国給料に比べたら)を手にしたもんだから、いまいち金の使い方をわかっていない人が多いように思える。というなんとも「う〜ん」な状況。

郷に入れば郷に従えともいうが、ちょっとこの悪しき習慣には従いたくないものである。その反発もあってか、日本にいたころよりも掃除もマメにし、清潔感にこだわるようになってしまったためちょっと綺麗好きになった自分がいる。