こうして乗り越えた!海外生活の孤独とストレスの乗り越え方

イスラエルに留学している時、初めての一人で海外生活ということとアメリカ人留学生に囲まれてのハードな大学生活ということもありものすごーく孤独やストレスを感じていた。というのも人見知りで内向的な私はなかなか彼らの中に交わることができず、幼さゆえに「自分は英語を勉強しに来ているのだから、あまり日本人とは交わらないようにしよう」と考え、他の日本人(といっても数人だが)とも距離を置いていた。

その結果どうなったか?

ニッチサッチもいかなくなり、ネガティブな気持ちが自分を占領し、何をするにも考えるにも否定的な考え方ばかりしていた。昔からの性分ですぐに辛いことがあったり、自己肯定感が低くなると鬱っぽくなる傾向がある。何度も寮の風呂場を見て、どう首吊り自殺してやろうかなどと考えていた。辛い、早く帰りたい、そんなことばかり思っていた。今思うと、あの当時はなぜ自分がそんな気持ちになってしまうのか、どうすればストレスや孤独をうまく消化できるのかといったことがまだ分かっていなかったのだと思う。

というわけで私は真面目な日本人から「真面目」といわれるほどバカがつく真面目人なので、なぜあんな状況になってしまったのかということを帰国してから常々考えていた。

そして今回ドバイでの海外就職が決まった時、同じ過ちは2度と繰り返しませんの精神で、海外生活の孤独、ストレスを乗り越えるための方法を編み出した。これはすべての留学時代の自分に送りたかったアドバイスである。

1.言葉の壁は問題ではない。日本語と同じレベルで会話できると思うな

決して英語がペラペラなわけでは無いが、それでも気づいたことがある。英語がそこそこ話せたとしても、日本語と同じような感覚で話すことは難しいと。なぜなら日本語はいわなくてもわかる、察してもらえるという部分も含まれている。いわゆる「あ・うんの呼吸」は日本語の会話に置いてかなり重要な位置を占めていると思う。基本的に他国の人と話すときには、これは通用しないし、彼らも違う文化を持っている。100%分かり合える、完全にわからないから自分はだめなんだ、なんて考える必要はそもそもない。だって日本を出た途端そんなことは不可能に近いのだから。

2.言葉がすべてではない、時には愛嬌も必要

かつで留学時代にこいつどうみても英語が下手なのに、常に他の留学生たちと仲良くやっている日本からの留学生がいた。よく観察してみると、言葉じゃなくて愛嬌だったり、つたなくてもおもしろいこというたろみたいな精神で常に人と接している。決めつけは、よくわからないけど「話しかけやすそうな雰囲気」。ということで英語ができないと心配しすぎるのではなく、自分が持てるだけの英語でも笑顔でコミュニケーションをすれば自然と人はよってくるらしい。

3.海外で出会う日本人は大きな助けである

学生時代の自分にいうなら、意地はって人を避けても何もよいことはない、ということ。ドバイに来て右も左もわからない時に助けてくれたのが、偶然出会った日本人女性だった。頼れる人にはとにかく頼れ!それが何人であっても。

あの時は何人とか、というのをひどく意識しすぎていたのだと思う。ただ結局人は人なのだから。日本人だろうが外人だろうが、よい人とは仲良くすべきである。たまに日本人と話すことで、やはり日本人視点にたった感覚を共有できるのもストレス軽減に大いに役立つ。

4.日本のお笑い、テレビを見る

言葉がわからない時には、何を見ても面白くない。英語の映画を見ても周りは笑っているのに自分は理解できない。これは結構ストレスだった。でも別にいいじゃん?完全に理解できなくたって。ということでたまに日本語のテレビ(ジブリがおすすめ)やお笑い番組を見ると、大いに語学を理解できるんだという自分を取り戻せる。

そして笑うことは何と言ってもストレス発散にもなる。個人的にお笑い番組はおすすめ。数年前にはなかったHuluNextflixといったオンライン動画サービスの発達によりこれはかなり容易になったと思う。

5.日記をつける

身をもって実感したブログを書くメリットでもお伝えした通り、この書くという作業によって人に話す時と同じぐらいのストレス発散になる。理不尽で嫌なことがあったとしても、日記やブログに書いた後は以外とスッキリするもんである。

6.コミュニティに参加する

とにかく定期的に人と交わる場所を作ること。他人と接することによって、1人でもんもんと考える時間が減るし、何より人と話すことによって結構自己肯定感が高まる。留学自体は受身的に授業を受けるだけだった。強制的に話さなければらない、交わらないければいけないコミュ二ティがなかったため一人で塞ぎ込みがちになっていた。

海外で仕事をし始めてからは、そういった傾向がなくなったためやはり定期的に人と交わる、というのは非常に大事だと思う。仕事以外でも、語学コミュニティだったりボランティアだったりその地域でしかできないものを探してみるのも楽しい。

7.人と話す(特にフィリピン人)

イスラエル時代にひっそりと暮らしていたフィリピン人コミュニティに助けられたこともしばしば。ドバイに来た今もかなり助けられている。なんていったって、フィリピン人は特に陽気そしてあたたかい。そして同じアジア人である。欧米人とのコミュニケーションに疲れたら、そんな彼らと何気ない日常の会話や困っていることを話すだけでも、ストレス軽減になる。

8.スポーツもしくはカラオケをする

家に引きこもりがちになるのを避けるには効果的な方法。カラオケは家だが、この歌うというのが結構ストレス発散になったりする。スポーツにしても、考えずに体を動かす歌うといった動作により、物事を深刻に考えたり、孤独を感じる時間を奪い去ってくれる。

9.この地でできることをとにかくやる

もし1ヶ月後、この地を去ることになったら。不慮の事故で死んでしまったら。自分は何をしたかったと後悔するだろうか。というもしもしクイズを自分に問いかける。すると不思議なことに、内向的な私でもどんどこやりたいことが出てくる。あそこにもいってみたい、こんなこともしてみたい。それをリストアップして、毎日消化していく。限られた時間、ストレスと孤独に負けてふさぎ込む時間はもったいない、という心構えをもつこと。

特に9に関しては正直言うと自分は大きな後悔をしている。ふさぎ込むことばかりに時間を費やし、今思えばなぜあれもこれもやらなかったのかということが多いからだ。特に親にお金を出してもらってまでいるのに。そんな後悔が大きいからこそ、この度のドバイ就職ではそれらを払拭するために様々なことにチャレンジ中。

もちろん毎日人と関わる仕事をしているということも大きいが、イスラエル留学での大敗から編み出した上記を実践することで今のところはかなり精神的に安定している。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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