ドバイの言語事情。ドバイは何語?英語は通じる?

イスラーム教の国、アラブ首長国連邦(UAE)にあるドバイ。

あまりにもドバイが前に有名になってしまったので、ドバイを国だと勘違いしている人も多い。しかし、実際には UAEを形成する首長国の1つである。

アラビア語よりも英語が広く使われているドバイ

そんなUAEの公用語は、英語とアラビア語である。中にはドバイ語なるものがあるのでは?と思われているかもしれないが、ドバイは国でない。

なのでドバイ人やドバイ語というのは、存在しない。現地の人指す場合は、UAE人もしくはエミラティと呼ぶのが一般的である。

アラビア語がよく話されているイメージがあるかもしれない。けれども、それ以上に英語の方が使われている。ドバイ人口の80%が外国人なので、彼らがコミュニケーションをとるためにも英語が一番広く使われているのだ。

もちろんこれはドバイの話であって、アルアインやシャルジャなど現地人の人口が高い地域では、アラビア語率が高くなる。

ドバイは英語だけでOK

標識やメトロの案内もアラビア語と英語の2ヶ国語が使われているため、ドバイに観光で来る場合には英語ができれば十分だろう。

ドバイのほとんどのレストランは、英語メニューがある。スタッフもフィリピンやパキスタン、インドなどが多く英語が話せる人ばかりである。

しかし、英語が通じたところで道などを聞いてもテキトーに答える輩もたまにいたりするのであてにならない。よって英語ができてもできなくても、楽しもうと思えば楽しめるのがドバイ観光なのである。

またドバイで話されている英語は各地の訛りが強いためすぐには理解するのが難しいかもしれない。というのもドバイにいる多くの外国人がインド人、パキスタン人が占める。

特にタクシー運転手ともなるとインド人、パキスタン人が多く彼らの英語が聞き取りにく感じることがある。それでも彼らは小さいころから英語を学んできたほぼネイティブなのである。

さらにこちらでは、アメリカ英語ではなくイギリス英語が主流だ。UAEの独立前にはイギリスが統治していたということもあり、会社にしてもイギリス人が多く働いていたり、あちこちでイギリス英語を聞くことが多い。

アメリカ英語で勉強してきた私にとっては、イギリス英語もわからん!インド英語もわからん!パキスタン英語!もわからんという3重苦に苦しめられている。

一方でお店の店員さんやレストランのウェイターさんは、フィリピン人が多く彼らの英語は日本人にとっては非常に聞き取りやすい部類に入ると思う。

観光で道に迷ったりしたら、インド人やパキスタン人よりもフィリピン人に聞くことをおすすめする。彼らは比較的愛想もよく優しく教えてくれるからだ。

アラビア語を話してもスカしを食らう

アラビア語を勉強したい、もしくは使いたい人とっては、ドバイは最適な場所ではない。アラビア語が聞こえたとしても、現地のローカル人が少なく、話す機会もほとんどない。

英語で何でもできてしまうので、アラビア語を学ぶ必要がないのである。なのでアラビア語で店の人に「シュックラン(ありがとう)!」といっても「???」といった反応をされることが多い。

ドバイ=英語がどこでも通じると思っていたのだが、これが伝統的な現地のイベントなどになると話が違う。

ここは英語が通じるドバイなのか?と思うぐらいに、誰に話しかけても英語を話さないという状況に一度だけ陥ったことがある。

あれはUAEのジモティー率90%という謎のイベントだったのだが、あそこまで英語が通じないとやっぱりアラビア語を勉強せなあかんなあと思うのだ。

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20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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