無職は想像以上に楽しい。アラサー女子の無職ライフを描いた漫画3選

私は数ヶ月前から絶賛無職ライフを送っている。無職というと世間体も聞こえも悪い。怠けているとか努力していないとかいうネガティブイメージがまとわりつく。

無職になる前は、とにかく無職になるのが怖かった。毎月決まった給料が入ったくるわけではない。再就職の不安もある。けれども一度無職になってまうと、これがバラ色の生活なのであった。

再就職の不安と給料が入ってこないという不安をおしやれば、毎日が日曜日。大人の夏休みなのである。好きなことを好きなだけやれるという自由。なんて素晴らしい生活なのだろう。

無職ライフの素晴らしさをもっと世間に広めるべきである。

その点において、無職ライフのパイオニア的な存在が「思いつき無職生活 職なしガールの残念だけど悪くない日々」である。アラサー女子が、ある日思いつきで会社をやめて、再就職をするまでを描いたエッセイコミックスだ。

30歳を迎えこのままでは何もしないで人生が終わってしまう!と思った結果、思いつきで無職を始める。決して仕事や会社が嫌になったというわけではない。あくまでライフスタイルを変えるためだけだ。

無職になる前に読んだことがあったのだが、あっさり職を手放し、無職ライフを選ぶ著者の淡白ぶりにおののいたものである。ところがこの数年後、自分も同じような道をたどるので、人生何が起こるかわからないものである。

34歳無職さん」は、会社から解雇を言い渡されて、そのまま就職せず1年何もしないでおこう、と決めたアラサー女子の生活を描いた漫画である。

漫画では無職さんの淡々とした生活が描かれている。掃除機の部品が壊れたので新品を買いたいが、節約中なのでどうしようかとひたすら悩むところに、つい共感してしまう。

無職ライフで節約は必ず登場する。せせこましく節約するぐらいなら、働いて稼いで好きなものを買った方がいい!と思う人もいるだろう。

けれども、いったん無職ライフに突入すると、面倒なしがらみが発生する会社で働くぐらいなら、せこせこ節約した方がマシだと思えてくるのである。

凪のお暇」も無職ライフを描いた漫画である。29歳の主人公、凪は空気を読みすぎる上に、他人に嫌われないようにと自分を押し殺して振る舞う性格の持ち主。

会社の同僚や彼氏にも、いいように使われて、「自分って何なん・・?」と思い始める。ある日、自分を押し殺して他人に合わせることに疲れ、会社もSNSも辞め、それまでの生活と人間関係を捨て、新しい生活を送り始める。

ガチの無職生活を送る人間からすれば、主人公がどう考えても無職ライフを送る感じではない風貌だったり、無職ライフにロマンスをちょいちょい入れ込んでくるあたりが、ちょと気になる。

リアリティに欠けるが、デフォルメされた無職ライフということにしておこう。逆にそういう点が評価されて、ドラマ化されたのかもしれない。

ここで紹介した無職ライフを営むのは、みなアラサー女子たちである。私も立派な三十路女である。三十路というのは、これまで必死に駆け抜けてきた人生を立ち止まって考える時期なのかもしれない。

この記事で紹介した漫画

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20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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