バーレーンの治安は大丈夫?現地を実際に歩いて感じたこと

中東の国となると、やはり気になるのが治安。

バーレーンの治安や情勢はどんな感じなのか?実際にバーレーンを歩いて見て感じた治安状況をまとめてみたい。

バーレーンの治安は、時には不必要に真っ赤に地図を塗りたくる外務省の海外安全情報でも、「十分注意」の危険度は最低レベルである。であるから、私なんぞがしゃしゃりでなくとも、バーレーンの治安の良さは日本のお役所が保証してくれているのだ。


外務省の海外安全情報バーレーンより参照

実際に街を歩いてみても危険らしい危険は見当たらない。女一人でもその辺をうろつける。声をかけてくるのは、ものめずらしい外国人が気になるおじいちゃんぐらいである。

バーレーンはイスラム教の国だ。中東=イスラム教の国というと、一様にあぶねえ国と思われているが実態は違う。イスラム教は、善行を奨励する宗教なので、人々はとにかく親切だ。

さらにバーレーンには、寛容性がある。イスラム教の国だけども、ホテルのレストランではお酒が飲めるし、女性もイランのようにチャドルやスカーフなんかで肌を隠す必要はない。欧米からの観光客もよく見かけるので、比較的開かれた国だといえよう。

一方で2011年の反政府デモが気になっている人もいるかもしれない。バーレーンは、湾岸諸国で唯一、「アラブの春」による影響の反政府デモが起こった国である。

しかしそれからすでに7年近くが経ち、当時の様子はほとんど影をひそめている。あるのは、穏やかな島の素朴な暮らしである。

ただ、今でもシーア派住民が多く住む場所では、完全武装した警官を時々見かける。物々しさを感じるが、住民いわく「念のための警備」程度だという。私はがっつりそんなシーア派住民地区に入ってしまったのだが、特に何事もなく終わった。

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基本は治安はよいのだが、やはり突発的に何かが起こることがある。ただ、それはアメリカで時々銃乱射事件が起きるぐらいの頻度。可能であれば現地のニュースをチェックするなどして最新の情報を得るようにしておいたほうがよいだろう。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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