【2019年度版】女一人旅で感じたリアルなイランの治安

何かと話題に事欠かないイラン。

常にアメリカやイスラエルと火花を散らしていたり、核開発などといったおどろおどろしいワードのせいで、やべえ国だと思っている人は多いだろう。



しかしそれでイラン旅行をあきらめては、損をしていると言っても過言ではない。周りの噂に惑わされず、突き進んだ者だけが得をする、それがイラン旅行である。

中東各所に言えることだが、メディアが言っていることと、実際の人々の生活はまったく違うものである。いや、両方ともが事実なのだけれども、メディアは常に負の部分に焦点を当てている、ということを我々は知っておかなければいけない。

イランの治安は大丈夫?

さて話は治安に戻りイランの治安、ぶっちゃけどうなのか?これは論じるまでもなく、ストレートで問題無しの部類に入ると思う。イギリス、日本の両外務省の安全情報を見ても、優秀なぐらいクリーンである。外国人に対しての攻撃や自爆テロといった話もほとんど聞かないのがイラン。

日本の外務省の安全情報
海外安全ホームページ__危険情報詳細
都市部は十分注意になっているが、国境地帯はやはり気をつけた方がよい

イギリスの外務省の安全情報Iran_travel_advice_-_GOVUK

基本は、日本だけではなくイギリス外務省の安全情報をチェックしておくことをおすすめする。アメリカのCIAでもイランに対しては、若干の要注意レベルだけで実際にイランにいくと、結構な確率でアメリカ人に出くわす。アメリカ人もモスクの美しさにびびるほど、イランには美しく歴史のある場所がたくさんあるのだ。

しかし、悲しいかな。あまり国外に対してオープンでないので勘違いする旅行者も多いのだろう。中にはとんでもない財宝という名の素晴らしき場所があるというのに。それを見せつけないのは、非常にもったいない。

何も見せるものがなくても、旅行に来てみいや!と世界中に堂々とアピールしているドバイの図々しい精神を少し分けてあげたいぐらいである。

通貨暴落、新制裁、イスラエルとの戦争勃発が噂される一方で

私がイランに渡航する前に、アメリカの核合意離脱が噂され、イランの通貨が暴落した。外貨を得ようと人々が両替所に殺到し、大混乱・・・などと報道されていたので、街はさぞかし混乱した状態なのかと思いきやいたって普通の光景だった。誰も殺到などしていない。

渡航中にトランプ大統領が核合意離脱を発表し、ドバイに帰るとイスラエルとの戦争勃発か?などとメディアがざわきはじめた。

このようにずいぶんとメディア上では騒がれていたのだが、そんな中でも少なくとも表面上は市民の生活は、いたって平凡なものであった。

イランからドバイへ戻る時。ドバイへビジネス出張するというイラン人に聞くと、「おかげさまでビジネスは大打撃よ。物価も上がるし、たまったもんじゃないわ」と憤っていた。確かに影響は出ているようだが、旅行をする分にいたっては問題なく過ごすことができた。

夜歩きは大丈夫?

夜に盛り上がるというスポットがあるというので、仕方がなく夜歩きをしたことがある。イランの第3の都市、イスファハンに滞在した時のことである。時間はすでに午後10時過ぎである。イランといえども、やっぱり一人で夜歩きは怖いなあと思いつつ、目的のスポットへ向かう。

人気の多い道を選んだことが功を奏したのか、とりわけ怖い思いをすることはなかった。それよりも驚愕してしまったのは、夜中のイラン人たちの活動率である。

エスファハンの観光スポットとしても有名なハージュ橋(スィー・オー・セ橋と呼ばれる同様の橋もある)には、多くのイラン人がたかっていたのである。老若男女関わらず、もうイラン人がわんさかな状態である。

すでに時刻は深夜近くになっていたのだが、小さい子どもまでもが家族に引きつられて「夜遊び」しているではないか。治安がよいドバイでも同様の光景が見られる。夜に子どもや女性のみのグループがうろうろできる。そのこと自体がすでにイランの治安レベルを物語っている。

女子の一人歩きはやはり気をつけるべし

ただ自身の経験も含めれば、女性特有の問題はある。

がんばって現地イラン女性に近づこうとスカーフをしてみても、外国人女というだけで無駄に夜中にバイクで追いかけ回されたりしたことは、ちょっとしたトラウマになっている。テヘランに滞在した時のことだ。抑圧された男子の逆襲というものは怖いものである。

ただこの場合は、日が暮れて人気のない路地を歩いていた私の不注意でもある。イランは基本治安がよく、夜歩きもできるとはいえ、男性と二人きりにならない、タクシーは助手席をすすめられても、後部座席に座るなど最低限の注意は払うべきだろう。

外国人女というだけでいらぬ好奇の目を向けられるのはちょっと痛いところだが、命に関しての危険というものはほぼないといっていいだろう。