【2019年版】レバノンは危険?実際に旅行して感じたレバノンの治安

2015年から2016年にかけて立て続けに自爆テロ事件やデモが起こっていたレバノン。一方で、かつては中東のパリと言われたベイルートが存在する国でもある。

中東料理といえばレバノン料理といわれるぐらいレバノン料理の評価も高い。そんなことをいわれて、旅行欲を掻き立てられないわけがないのだが、旅行前に知っておきたいレバノンの治安について考えてみよう。


レバノンの本当の危険度を見極める

かくいう私も他の人同様、渡航前はレバノンやばいんじゃね?というぐらいびびっていた。「レバノン テロ」などで調べると出てくる情報は、悲惨なテロ現場の写真ばかりだったからだ。

しかし、きちんと調べるとテロの脅威に常にさらされているわけではないということがわかる。ちなみに治安について調べる場合、多くの人が外務省の渡航危険情報をチェックすると思うのだが、日本の外務省のものはちょっと厳しめになっている。

日本の外務省による渡航危険情報
海外安全ホームページ__危険情報詳細_🔊

イギリスの外務省による渡航危険情報
Lebanon_travel_advice_-_GOVUK_🔊

なんとイギリス外務省によると国土の半分以上は、グリーンになっているのだ。つまり旅行しても問題無しということ。日本の渡航情報ではレベル2の不要不急の渡航は控えてくださいとなっているが、イギリス政府の基準でいけばレバノン市内も十分注意してくださいのレベル1でいいはずだ。どうやら日本政府は心配性ならしい。そして、レベル1でさえも注意を促す、黄色で塗っているのがいやらしいところ。

一方イギリス外務省は、レバノン市内をとっても細かくここはオレンジ、緑、赤と色を裏付ける調査が細かになされているような印象を受ける。

ちなみにアメリカのCIAによる旅行ガイドによると、そもそも国民全員にレバノンへの旅行禁止令が出ている。どこが本当に危険なのかのかも調べずに、とりあえず全土渡航禁止令を出しているわけである。

まあ、アメリカという国を考えれば、アメリカ人が中東諸国自体にいることが危険を作り出してしまうからなのだろう。アメリカ人というのは、態度がでかい割に身が狭い思いをしなければならない国民らしい。

ただベイルート市内はグリーンになっているものの、一部空港近くは真っ赤に塗られている部分がある。最近でもテロ事件があった場所だ。空港に行くにはこの道を通らなければいけないので、やべええ、と思っていたものの実際に旅行をした時はなんてことはなかった。

市内での町歩きは平気?

レバノン市内はいたって普通で女一人でも平気で歩ける。空港への移動が夜だったので、心配はしたが夜でも若者が外でどんちゃん騒ぎをしているぐらいなので、特に心配にすることはなかった。

不安だらけの中行ったレバノンだが、行く価値は確かにあった。第1にテロのイメージしかないのだが、行ってみると本当に中東のパリだったんだと、その名前に恥じない美しい町並みが旅行者を迎えてくれる。表参道のショッピング通りみたいな高級ブランド店が立ち並ぶ通りや、まるでパリにいるかのような美しい広場と時計台なんかもある。

横浜の赤レンガ倉庫に似た、海を眺めながらのオープンテラスレストランが立ち並ぶおされスポットもあった。

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そして何より人がおされなのである。同じ中東と言っては失礼だが、なんとなく垢抜けないアラブの感じはなく、むしろ洗練された人々が町をゆく。40%以上がクリスチャンであるということも関係があるのだろう。なんとなくオープンな空気が漂う。

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アラブ諸国にいると、決してその時は気づかないがなんだか抑圧されているような気持になる。しかしレバノンにはそれがない。

別に女性がスカーフをかぶって、アバヤを着ていることが抑圧されているとは思わないが、なんとなく女として日本と同じ感覚では町を歩けないということが、抑圧されている感覚を生み出すのだろう。一方でレバノンでは、クリスチャンの女性はそのアラブの美しさをこれでもかと出し惜しみすることなく出して、町を歩いている。

それゆえ、私の中では住みたいお気に入りの中東諸国ランキンング第2位に見事にランクインしている。ちなみに1位はもちろんイスラエル。

またドバイではレバノン人がそこかしこにいるため、そういう人たちが気軽にレバノンに帰る様子を見て、「ああ、なんだ普通じゃん」と思える感覚が生まれた。もちろん現地人と外人が行くのとでは違うことは承知の上だが。

それでも日本にいるとレバノンは遠い。遠いからこそ限定された情報で判断しがちなのだが、このように身近にレバノン人がいると、レバノンも身近に感じる存在になる。外人が日本の3.11を見て、「日本大丈夫なの?」というのと同じように、遠い国であり身近でない国ほどこうした疑念が湧きやすいのだ。

ただ、基本は大丈夫とはいえ天気のように情勢は急変するのが中東なので、行く前には情報収集につとめて決断をすることをおすすめする。