世界のパスポートランキングでついに日本が第1位に輝いたらしい。日本のパスポートでビザなしで行ける国は180ヵ国になったのだという。日本の人々は狂喜乱舞して、日本のパスポートを「最強パスポート」と呼んでいる。
しかしそんな最強であるはずのパスポートも、ここアラビア半島では効果は今ひとつである。サウジアラビア、オマーン、バーレーン、クウェート、いずれもビザが必要である。一体どこが最強なのか、と問わずにはいられない。
クウェートのビザは空港でアライバルビザが取得可能だ。もしくはオンライン申請という手もある。しかし、オンライン申請は単なる時間の無駄である、と経験者としてお伝えしておこう。
オンライン申請では、個人情報(クレジットカード番号まで聞いてくる)に加え、滞在先などとにかく多くの情報を入力する必要がある。この手続きを完了し、受領メールをわざわざプリントアウトして、意気揚々と空港のビザ申請カウンターに行ったが・・・
「これオンラインビザじゃねえよ」
と吐き捨てられた。
「はい、じゃあ番号とって並んで」
と言われ番号札を取り、おとなしく待つハメに。
このボタンを押して、番号を受け取る形式。市役所か。
すぐにビザをくれるものかと思いきや、個別指導ならぬ個別対応での発行なので1人あたり10分ぐらいかかる。しかも、ビザ手続きをする職員は1人しかいない。
番号順に呼ばれる。ふたたび、市役所か。
あまりにもゆったりとした時間が流れているので、もはや空港ではなく、市役所で順番待ちをしているような気分になる。
ビザ代は3KWD。自販機でシールを購入する
結局ビザを取得できたのは40分後のことだった。
なぜ卒業証明書サイズなのか・・・せめてパスポートにおさまるサイズにしていただきたかった
空港にいる外国人はただ私一人という状態で、空港を後にした。
これが私が経験したクウェートのアライバルビザ取得である。
ただし、特筆すべきは私がビザを取得したのは、クウェート国際空港ではなく、シェイク・サアド・アル・アブドゥッラ空港である。主に格安航空会社のフライドバイが発着するちんけな空港だ。
おそらく国際空港であれば、もっと手続きはスムーズだろう。そんなわけでフライドバイを利用する方は注意されたい。