越冬準備開始。バスタブのない国でお風呂に入りたい!

さて、冬がやってくる。

まだ9月の始まりなので、日本でもドイツでも冬というには早すぎると思われるだろう。

しかし2度に渡るベルリンでの越冬という名の敗戦を経て、冬というものがトラウマになった。冬が嫌いとかいうレベルではなく、もはや怖いのだ。

暗くて寒いベルリンの冬。それがどれほど恐ろしいことか。寒さと暗さに耐えきれない、という事実は、私を人間として弱くさせた。すなわち人間としての自信喪失である。同胞を求めて、「ベルリンの冬って寒いよねえ?」などと聞いても、「そうかな?結構平気だけど」などと呑気な返事をよこす人民が多いからである。

この冬にやられているのは私だけなのか・・・?

3度目の冬が怖くてたまらない

そのため私の脳内では、夏の終わり=冬の始まり、だと思い込むようになっていた。だからまだサマーセール中だというのに、脳内は急いで冬の服を買わねば!とセーターやコートなどをネットで漁るようになる。ちょっとした寒暖差にも敏感になり、ちょっと厚着をして外へ出てみる。しかし、暑い。周りを見回すと薄手のジャケットなるものを羽織っているではないか。

そうか!秋という季節があったのか!

なんという盲点。こんな単純なことすら忘れてしまうくらい、ベルリンの冬は恐ろしい。

かくしてあの辛酸を舐めないためにも、越冬準備を早々に始めることにしたのである。

その第1弾として導入したのがバスタブである。

我が家はシャワーしかないので、湯船に浸かることはできない。よって、Amazonで購入したのがこちらの簡易バスタブ。使わない時は折り畳んでしまうことができる。見た目はしょぼいが、お風呂に入れるのならなんでも良いのである。

ちなみにスペースがあれば、下のような本格的なバスタブを導入することもできたが、そんなスペースはないので残念ながら却下。

念願のバスタブを手に入れた私は、調子づいて入浴剤も入れてまえ!ということでドラッグストアへ向かった。

ドイツのドラッグストアには意外と多くの入浴剤が売られている。日本でも売られているクナイプは、ドイツのブランド。ゆえに、ドイツは入浴大国のように思われるかもしれない。

ところがドイツの家には必ずしもバスタブがついているとは限らない。むしろ私の家のようなシャワータイプのお風呂も多い。

かつて私が住んでいたボロアパートの風呂は、私の肩幅ぐらいしかないほど激狭であった。もはや刑務所の風呂の方が快適なのではないか・・・と思うほどである。

それにしても、ドイツの家の作りは不思議だ。バスルームの面積が異常に小さく、リビングルームが無駄に広いのである。この時点でドイツにおけるシャワーや入浴へのモチベはそれほど高くないと見えたる。温まりたければサウナに行くのが通例なのだろう。

だから日本に帰った時には驚いてしまう。なんで日本は、風呂に入るのにこんなにスペースをとっているのだ!?と。風呂でイスに座る行為ですら、違和感を感じてしまう。一体なんのために・・・?

さて、入浴剤をゲットしお風呂タイムにしたいところだが、問題が発生。

水源がシャワーヘッドのみしかないため、お湯を溜めるのにやたらと時間がかかる。もちろん湯加減も手動で調整。


風呂場に設置するとこんな感じだ!

ようやく溜まったと思い入ってみると、お湯が暑すぎる・・・

入浴時間。たったの5分。

さらにここからが本当の問題である。シャワータイプの風呂は、大量のお湯を排出する能力はない。バスタブから放出するお湯の量を間違えると、バスルームが水浸しになるのである。すべてのお湯を出し切るのに、数時間。

なんだこれ・・・

リラックスタイムより準備処理の時間の方が長いじゃないか。

風呂に入るという行為がこれほど大変とは。毎日これをやるには負担が多すぎる。つまりは時々にしかできない「ご褒美タイム」なのだ。

果たして今年の冬は、マシになるだろうか。