日本人は異常に疲れているな、と思う。自分自身も日本で働いている時は、その1人なのでなんとも思っていなかったが、日本を離れて初めて日本人は疲れている人種なのだということを知った。
疲れている人を応援する異常な数の栄養ドリンク
言われてみればここドバイに来て栄養ドリンクなるものを見たことがない。
日本ではコンビニやドラッグストアに行けば、働く人を応援するドリンク達が優しく疲れた者たちを出迎える。その量たるや異常である。これこそが日本人の疲れを象徴する1つのバロメーターでもあるような気がする。
日本人は生来生真面目な人間が多いのか、夜遅くまで勉強する受験生や徹夜明けの社会人には「眠眠打破」。仕事の付き合いでいく飲み会という名の戦場に備えて「ヘパリーゼ」や「ウコンの力」。
なんだか疲れてエネルギーチャージしたいなあという方には、「アリナミンV」や「リポビタンV」。特にお疲れの方は「チョコラBB」などなど、日本人の疲れとともに栄養ドリンク剤も多様化している。
といったようにどんなおつかれ日本人にも対応できるように、様々な応援団が待機しているわけである。
しかしそもそも疲れている人間がいなければ、こうした応援団たちもいらないわけである。そして疲れるぐらいなら、疲れないような生活をすればいいのにと思う。そして2日酔いするぐらいなら自分で自制せよ、と言いたい。
ドバイで働く人もそんなに疲れていない。というかあからさまに疲れている人を見ることはほとんどない。こうした応援団なくしては働けない日本人はどうかしてるぜ。
タブーな平日の飲み会
日本では平日の飲み会は嫌われる。平日といっても金曜日は例外で、金曜日はもっとも飲み会で好まれる曜日である。
みながその日に集中するので、幹事は予約が大変なのである。恵比寿なんかは大体数週間前から埋まっているので、店を見つけるのも一苦労。
昼時間にしろ、通勤時間にしろとにかくみんな一緒に同じような行動をするので混雑が起きる。これ、どうにかなりませんかね?
平日に飲み会を設定すると、出席率も悪いし周りも「えー平日にやんの?」といった感じのノリだ。
とにかく忙しい、疲れている日本人は1週間の仕事が終わる金曜日が最もリラックスして飲めるらしい。それ意外はひたすら仕事で忙しくしており、楽しんでいる暇なんてないのさ、と言わんばかりである。
しかし、ドバイではそんなルールはガン無視である。むしろ金曜日(こちらでは木曜日にあたる。金、土が休みのため)ではなく、いつでも飲み会カモンという姿勢で曜日なんかおかまいなしである。
はじめは私も平日にやるんかい、と思っていたが時間がたつとそれはある程度飲み会をする余裕がある=平日でも疲れていないということなのだと気づいた。
実際に火曜日はレディースデーといって女性はドリンクや食べ物が安くなるレストランやバーが多くドバイには存在し、飲み客を誘う。それを狙って、男たちも女狩りに繰り出すというなんともシンプルな構造がある。
もちろん週末が賑わうのはドバイも同じだが、こちらでは曜日に構わずとにかく飲み会を行っている。平日の飲み会でも普通に行く、これは余裕があるという一種のステータスのようにも思える。
逆に今からすると金曜日にしか飲めない、飲み会を設定できない日本人はある意味でかわいそうである。もっと余裕かまして自由に生きたいところである。