モロッコ旅行に行く前に知っておきたかった13のこと

モロッコ旅行前に知りたかった移動方法や観光日程の組み方などをご紹介。

1.ロイヤルモロッコエアーでも大丈夫

ネットには悪い評判しかなかったので、「ロスバゲ確定や!」と予約したことを後悔したが、私が2度ほど利用した時は、サービスや機内食も問題なく、むしろ快適な旅であった。

2.SIMカードは現金オンリー

カサブランカ空港では、SIMカードが買えるが、支払いは現金のみ。現地通貨もしくは米ドルが使える。現金が手元になくても、近くにATMで引き出しが可能。

3.タクシーは意外と安い

モロッコではinDriveという配車アプリが使える。ドライバーはすぐに来てくれるのだが、電車の駅など到着ポイントが複数ある場所だと、微妙に場所がずれることが多い。英語はほとんど通じないので、ドライバーとのやりとりに難が発生した。

流しのタクシーに比べれば、料金は少し安い程度なので、利便性を考えると流しのタクシーをガンガン使った方が、個人的には良かった。基本的に、カサブランカやマラケシュ、フェズの電車の駅から市内までは車で10分ほどの距離であれば、30~40ディラハム程度である。

ぼったくられるかなと構えていたが、フェズ、マラケシュでは良心的な価格設定のドライバーたちに遭遇。とはいえ、ジモティー価格よりは高いんだろうなあと思いつつ、50ディラハムを超えなければ良いとして、やり過ごした。

4.電車移動はシンプル

個人旅行だと多くの人がお世話になるであろう、電車。各都市を結ぶ電車はだいたい1時間おきで、電車もほぼ時刻通りにやってきて、出発する。カオスチックな国なのに、電車だけはシステマチックである。座席の予約システムも踊り子号並みに完備されており、7時間乗っていても、ほぼ入れ替わりでテトリスのごとく席が埋まっていくほどであった。

予約がなくても買えるが、マラケシュではチケットを買うのに大行列で30分ほど並ぶことになった。時間があらかじめわかっている場合は、ONCFの公式サイトで買った方が早いかもしれない。

席は1等車と2等車があり、値段は100ディラハムほどしか違わない。2等車は人が多いことと、クーラーが微弱なこともあり、夏のシーズンは蒸し暑い。一方で1等車は向かい合わせのボックス席のみだが、クーラーもよく聞いて、快適に旅ができる。基本的にスーツケースなどは、荷物棚に載せる。Lサイズの大きめなスーツケースも収納できるので便利。

カサブランカ空港からマラケシュへ直接向かう場合は、空港の次の駅であるロアジス駅で降り、反対側のプラットフォームへ。そしてマラケシュ行きの電車に乗り換える。空港ではマラケシュまでのチケットを購入することが可能。空港からロアジスまでは、座席指定がなかった。

5.リヤドに泊まる注意点

モロッコに言ったら一度は泊まりたい・・・などと喧伝されており、何も考えずに予約したが、リヤドは結構厄介な案件である。多くのリヤドは、旧市街の中にあり、車が入れない。よって、タクシーで近場でおろしてもらい、そこから自力で10分ぐらい歩くという工程になる。

しかも、単なる道ではなくて、店や人がひしめく狭い道を歩かなければならないので、結構大変。さらに、チェックイン後も、自らタクシーポイントまで歩いていかなければならない。どこのリヤドも10ユーロ(もしくは100ディラハム)で、送迎を承っているが、荷物が多い場合は、このサービスを利用した方が楽なこともある。特にフェズの旧市街は坂が多いため、このサービスを利用した。

6.余裕を持った計画を

モロッコの各都市は離れているので、主要都市を回るにはある程度の日数が必要。電車だとマラケシューフェズ間は7時間、フェズーカサブランカは4時間ほどなので、時間が限られている場合は、国内線を利用した方が良いだろう。電車の場合、寝台列車はないので、基本的に日中〜深夜までの移動となり、観光できる時間にもかなりダメージを与える。じっくり回るならマラケシュ、フェズでは少なくとも2日は欲しいところである。

基本的に観光スポットが多く集まっているのが、マラケシュ、フェズなので、できればマラケシュ着のフライトを選びたい。とはいっても、アジアからだとカサブランカ発着が多いのだが・・・

7.地震の影響

2023年にモロッコのマラケシュ近くで大規模な地震が発生。マラケシュの町自体は、問題なく観光できるレベルだが、地震で見れなくなったものもいくつかある。例えば、マラケシュ郊外にあるティンメルモスクやエル・バディ宮殿に展示されている古いミンバルなどである。また、スーク近辺では、建物が崩壊し道が行き止まりになっているところなどもあった。

8.服装は攻めてOK

イスラームの国なので、どんなもんかと思っていたが、予想以上に攻めてもOKな雰囲気が漂っていた。ヨーロッパからの観光客が多く、かなり露出をしている人もちらほら。よって、イスラームの国だからと言って、服装を気にする必要はほとんどないといえよう。非イスラーム教徒が入れる唯一のモスク、カサブランカのハッサン2世モスクでも、短パン、キャミでも特に服装を咎められることなく、観光している人が多かった。

9.マラケシュの観光スポット入場料

個人的にはマラケシュの観光スポットは、フェズと比べるとやたらと高いと感じた。同じような観光スポットなのに、マラケシュではほとんどの場所が100ディラハム、フェズでは20~50ディラハムとフェズは意外と良心的である。マジョレル庭園に至っては、オンラインのみでしかチケットが買えなかった。入場力も165ディラハムと他のスポットより高め。しかし、その価値はある。オンライン予約も可能だが、当日入り口でQRコードを読み取り、購入することもできる。

10.とにかく人が多い

モロッコはヨーロッパに近いためか、ヨーロッパからの団体客があちこちにいる。どの観光スポットも団体客で常にあふれており、なかなか忙しい。ただ、朝イチで行くと、美しいイスラーム建築を独り占めできるという贅沢な空間に恵まれる。写真を撮りたい人は、早めに行くと良いだろう。

11.夏はマジで暑い

私が旅行したのは8月という、気温が40度を超える暑い季節。むわっとした熱風により、体が照り焼きチキン状態になるが、それでも気合いで観光はできるレベル。ただ、めちゃくちゃ汗をかくので、着替えは多めに持ってきた方が良かった。また日差しも強いので、サングラスや帽子があればよし。

12.現金は多めに持っておく

モロッコは現金社会かつ、至る観光スポットで入場料が発生する。またスークでついつい買い物をしてしまい、現金不足になるので、少し多めに現金を持っておいた方が良い。マラケシュのスーク内ではATMが中心部に少しあるぐらいで、またATMが機能していない場合もあるで、お金を下ろすのにも一苦労した。

13.カサブランカ空港の出国は時間かかる

夏というヨーロッパの休暇シーズンとかぶっていたためか、空港の出国手続きはやたらと時間がかかった。空港に入るにも荷物チェックで行列に並び、入国審査に至るまでも、何度もチケットや荷物をチェックされる。本当にそのチェックいる?みたいなものも紛れ込んでおり、まるで天下りのようにとにかく仕事を作るためのチェックポイントが多く発生している。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。

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