BTSメンバーの知り合いに遭遇。韓国社会は意外と狭い?

韓国の釜山に住んでいた時のこと。突然、家のベランダから奇妙な音がすると思い、外へ出てみると洗濯機の管がとれ、水が大量に漏れ出ていた。あたりは、すでに洪水になっていた。

やっべ

と思い、速攻でオーナーに連絡。数時間すると、オーナーがやってきた。ドアを開けると、そこにはおばさんが立っていた。

??

なぜならラインのアイコンは、20代ぐらいの整形美女であり、当然オーナーを呼べば、整形美女が現れると思っていたのだ。

整形美女のお母さんかな・・・?

しかし本人確認をしているヒマはないので、とにかく問題の洗濯機を見てもらう。今日中には直せないので、また後日直すと言うことで話はついた。落ち着いたところで、改めて写真のことを聞いてみる。

「あの写真は私のよ〜。韓国では写真を加工するのが当たり前だから☆」

それにしても、加工しすぎていないか・・・?

何せ原型をまったくとどめていない。

むしろ別人である。

いぶかしく思った私に対して、おばさんは翻訳機を使い

「これは詐欺です」

と自虐をぶっ込んできた。どうやら自覚はあるようである。

ここで初めて、写真は加工するのが当たり前と言う韓国の当たり前を知ることになる。

おばさんがかつて日本語を学んでおり、日本語ができること。そして息子が新宿で働いており、このまま日本に住みたいと考えていること、など話は意外な盛り上がりを見せた。

息子の写真を見せたもらったが、ビビるぐらいのK-POPイケメンであった。写真は、遠くから撮ったスナップショットなので、おそらく加工はされていないだろう。

最後におばさんが、洗濯機が故障して迷惑をかけたお詫びに、ご飯を奢りたいと言うので、喜んで応じた。

タダ飯というよりも、ようやくレストランで食事ができる!と言う嬉しさであった。韓国のレストランで提供される量は、ほとんどが2人前からであるため、韓国では日本のように一人ご飯は容易ではないのである。

おばさんイチオシの近所の海鮮鍋レストランへ向かった。料理を待つ間に、おばさんからiPadを手渡された。そこには、長文に渡るおばさんの自己紹介が長文に渡り綴られていた。そこには、かなり個人的な経済事情も含まれており、どうも韓国のおばさんというのは、自己開示にまったく抵抗がないものらしい。

その中で目を引いたのが

私の夫はかつて高校教師で美術を教えており、BTSのジミンはかつての教え子でした。

釜山出身のジミンは、釜山芸術高校に通っていたと言う。BTSメンバーを知る人が、こんな身近にいるとは。

5人を介すと誰とでもつながれる、と言うものがあったが・・・韓国の人口は日本の半分である上に、国土は4分の1である。あり得ない話ではないが、韓国社会の狭さを実感する出来事でもあった。

20代後半から海外で生活。ドバイで5年暮らした後、イスラーム圏を2年に渡り旅する。その後マレーシアで生活。大学では社会科学を専攻。イスラエル・パレスチナの大学に留学し、ジャーナリズム、国際政治を学ぶ。読売新聞ニューヨーク支局でインターンを行った後、10年以上に渡りWPPやHavasなどの外資系広告代理店を通じて、マーケティング業界に携わる。

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