15歳と渋谷に遊びに行くことになった。相手は中坊である。
側から見れば犯罪感があるが、一応同性のいとこという関係なのでセーフ?と考えて良いだろう。それでも15歳と渋谷というワードに、ドキドキしてしまうのはなぜだろう。
遊ぶと言っても、中坊が他の友達と遊んでいたが「お腹が痛くなったから迎えにきてー☆」などと、保護者代理のような扱いである。面倒なので、このまま家に連行しようと思ったが、「腹痛治った!渋谷で遊ぼ!」などとぬかすので、ノコノコついていったのである。
我々がまず向かったのは渋谷109。もはやこの年齢で用なしと思っていた場所である。かつて私も学生だった頃は、109にキャッキャしていたものだが・・・
退屈すぎるぞっ
服を見るのは好きだが、自分が着ない服を見るのは辛い。はじめは今の若者の流行について学ぶか〜という程度だったが、15歳の服選定が長時間に渡るため、あくびが出る。
周りを見ると、非常階段やトイレ近くで、座り込みをしているメンズ諸君。
もはや彼らは私である
しばらく見ないうちに109はだいぶ変わっていて、昔はギャルのイメージだったが、今の店はフリフリがメインである。店員もフリフリなので、明らかに年下とわかっていても、なぜか緊張してしまう。試着室のカーテンでさえ、リボンの形に魔改造されていた。
カーテンに同情である
どう考えてもストリート系35歳と地雷系15歳に共通点はない。15歳が知っているものを私は全く知らない。最近流行っているアイドルや音楽の話をされても???である。それに、ほぼ親ぐらい年齢が離れているので、どうしても保護者感が出てしまう。
相手と対等に話すにはどうすればいいか・・・
そこで私が弾き出したのが、「自己開示」である。
推しの話になった時。いちかばちか。ユダヤ教の正統派を推している、ということを繰り出してみた。同じ年代に話しても、意味不明のテーマ。どう切り返すか。
「いろんな思想を持っている人がいるもんねー♪」
なんという軽やかな切り返しなのか
理解は示しつつも、無駄に踏み込まない。こやつ、本当に15歳なのか?
その後も話は続き、X経由で出会った友達の話やその友達がお金がなくて大学進学を諦めようとしている・・・などといった話を聞く。
私がドラマや漫画でしか知らないストーリーを彼女はリアルで知っている。この時点で、私が同じようなクラスターの人間にしか囲まれていないことに気付かされ、なぜかショックを受けた。15歳は私が知らない世界を知っている・・・!
私は15歳である彼女の世界を見くびっていたのだ。
確かに15歳とは同年代の友達のような会話は生まれない。けれども、それでいいじゃないか。年齢が離れていても、そこに私の知らない世界がある限り、楽しいのだから。
