ヨーロッパの夏と聞くと、日本よりも過ごしやすそうと思っていたが、実際にベルリンに来てみると、そうでもない事実も発覚するわけで・・・
というわけで、ベルリンで夏を過ごして発見したポイントをご紹介。
夏がやってこない
ヨーロッパで初めて迎えた去年の夏。4月までは10度以下の日も多く、まだまだ肌寒い日が続く。しかし。5月を境に一気に気温が20度を超えたので、いよいよ夏が来たかと思っていた。
が!
30度越えの日が何日かあるくらいで、待てども待てども夏らしい夏はやってこない。おまけに夏だというのに、ジャケットが必要なほど肌寒い日もある。
夏はまだかなっ♪
いつになったら来るのかなっ♪
・・・・
気づいたらもう8月になっていた。ベルリンでは秋の入り口である。
夏はやってこなかったのだ・・・
なんていうことでしょう。夏キャンである。
いやこれまで中東や東南アジアにいたから、そうした”本物の夏”を期待していた自分が悪かったんだな・・・と反省していると、ベルリンに10年以上住むDJの先生が、
「今年は夏らしい夏じゃなかったね〜。ずっと寒いし」
やっぱり夏は来なかったのだ。
というか夏なのに寒いって何なのだ。
夏がやってきたらやってきたで・・・
今年は今のところ、ベルリンでも30度越えの日が続き、”夏が来ている”と実感できている。これは嬉しい限りだが、悲惨な一面もある。ヨーロッパの家には、クーラーが付いていないところが多い。かつてはそんなもん必要ないでしょという気候であったし、家がボロすぎてつけられないのだ。
築年数不詳でボロい私のアパートも、もちろんクーラーは付いていない。冬が厳しい分、家の保温性には優れているが、夏はそれがアダとなる。
一方で、公共機関ぐらいはクーラーをつけてくれよ、と切に願う。電車やバスでは、まだまだクーラーが入っていないことが多い(壊れているのか、そもそもないのかも不明)。
乗客の熱気で、乗り物の中はサウナ状態になる。特に暑い日には酸欠になりそうなほど空気が薄くなる。サウナ状態よりも、息が苦しくなる方が辛い。よって、クーラー付きの電車に当たった時は、ラッキーと思うべし。
クーラーがない40度越えは辛い
特に今週の6月末はとんでもないことになっている。なんとベルリンでも最高気温40度を叩き出している。中東暮らしで、35~40度ぐらいの気温ならへっちゃら・・・と思っていたら、なんだか体がだるいぞ。

そう。クーラーがなかったのだ。クーラーなしでの40度は流石に未知の体験。
と思ったら、翌週からはまたベルリンらしい基本に戻っていく・・・その気温差は10度以上ある。暑すぎて扇風機でも買おうかと思ったが、出動できる回数はそう多くなさそうだ。よってこのまま乗り切ろうと思う。
何なんだ・・・
このジェットコースター並みの気温の変化は・・・
南ヨーロッパの夏は中東並み
上記はドイツという北ヨーロッパの話だが、南へ下ると事情が随分と違う。基本的に南ヨーロッパは冬でも比較的温暖と言われている。しかし、夏になるともう信じられないぐらい暑い。
8月に南スペインを旅行したのだが、気温が日中は40度近くになる。日差しが痛くもはや路上を歩くのもきつく、ドバイの夏を想起させるレベルである。おまけに蚊も結構出没する。よって南スペインの一部の地域で実践されているのが、かのシエスタである。
シエスタタイムは、だいたい昼の2時から日没ぐらいまで。この間は、ほとんどの店が閉まり、ゴーストタウンのようになる。そして店によっては、日没から深夜までオープンするのだが、オープンしない店もある。午前中のわずかな時間だけ営業する店もちらほら。

シエスタ中のコルドバ。シエスタ中は街から人がいなくなる
日中は誰も外を歩きたくないので、賢いといえば賢い。しかし、平日だろうが週末だろうが、ほぼ日中は店が開いていないので、ほとんど仕事していないのでは・・・とつっこみたくなる。自分たちは働き者だと思っている北ヨーロッパの人が、南ヨーロッパの人は働いていない・・・という印象を持つのも頷いてしまった。
暑さより日の長さが辛い
話を再びベルリンに戻そう。ベルリンの暑さは、南ヨーロッパやフランスに比べれば、緯度的にはまだ過ごしやすいと言えるだろう。ただ、暑さよりも私が困っているのは、日の長さである。
夏が来ようが来まいが、日の長さだけは忠実だ。6月にも入ると、朝3時過ぎには空が明るくなり始め、日が暮れるのは夜の10時前。はたから見れば、日が長くて何が悪いと思うだろう。
が!
日が長すぎるのも困るのである。
あんだけ冬に切望した太陽だが、夏は憎い存在になる。初めは外が明るいという嬉しさで、外にいる時間が長くなる。外が明るいので、体が「活動しなきゃっ」と張り切るのである。
ところが中盤になると、調子が狂い始める。ずっと眩しいことで交感神経が活発になり、いつ寝ればいいんだっけ?となる。
落ち着きたい時には、”闇”が必要なのである。よって、夜8時を過ぎると私は、強制的にカーテンを閉め、”夜”を演出する。朝も太陽光で叩き起こされるため、光が入らぬよう入念にカーテンで目張りしなければ、睡眠時間がどんどん削られていく。
赤道あたりで生活してきたせいか、私にとってベルリンの冬は日が短すぎるし、夏は長すぎるのである。
それゆえ2年経ってもベルリンの気候にはまだ慣れないでいる。
ヨーロッパの夏は日本よりも過ごしやすい?
まとめるとヨーロッパの気候というのは、日本みたく南北に伸びているので、場所によっても大きく異なる。北ドイツはどちらかというと、北欧寄りな気候。
夏だからといって、毎日がサマーというわけではなく、暑い日が続いたかと思えば、突然寒くなったり。年頃の女子のように、コロコロと変わるのである。夏になっても、厚手のジャケットが活躍することもあるので、完全な衣替えができないのである。そしてそのまま秋がやってくるというサイクル。
電車がサウナ状態になっていたり、局所的に猛暑になることもあるが、一概に湿度は低く、カラッとしている。よって日本の夏に比べたら過ごしやすいと言えよう。
ただ、南ヨーロッパにおいては、完全なる猛暑。バケーション期間で観光客も多いので、猛暑と人の多さで、旅行したことを後悔するレベルである。
